《WARHAMMER 40,000》
NEVERMOURN
第二十六章
《人類の王と怪物達》
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アメストリア首都圏。
セントラル防衛線。
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空は燃えていた。
黒煙。
砲炎。
降り注ぐ残骸。
燃える降下艇。
崩れた高層要塞。
倒壊した城壁。
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その全ての中心で。
二人の男が並び立っていた。
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キング・ブラッドレイ。
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ヴォルグラム・ケイン。
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片方は。
怪物も悪魔も存在しない世界で。
人間だけを鍛え上げた王。
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もう片方は。
怪物も人間も関係なく。
全てを家族として受け入れた男。
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考え方は真逆。
生き方も違う。
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だが。
その瞳だけは同じだった。
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「守る。」
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ただそれだけ。
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ブラッドレイがサーベルを握る。
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「数は?」
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セトラの瞳が緑に輝く。
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「敵推定三十万。」
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「オーク二十万。」
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「混沌兵五万。」
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「デーモン四万。」
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「大型異形一万。」
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ドッグが笑う。
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「相変わらず馬鹿みてぇな数だ。」
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グラッグがハンマーを担ぐ。
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「丁度イイ。」
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その時。
アメストリア軍の若い士官が叫ぶ。
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「総統!!」
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「撤退を!!」
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「敵の数が多すぎます!!」
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周囲の兵士達も沈黙する。
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彼らは既に三日戦っている。
眠っていない。
食べていない。
仲間も失った。
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だが。
ブラッドレイは振り返らない。
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「逃げれば民間人が死ぬ。」
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短い。
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「なら。」
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「前に進む。」
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アメストリア兵達が剣を握る。
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その横で。
ヴォルグラムが笑った。
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「気に入った。」
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その瞬間。
敵軍が動く。
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オークの大軍。
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地平線を埋め尽くす。
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咆哮。
戦旗。
巨大戦車。
スクラップ兵器。
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その後方。
混沌軍。
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黒い装甲。
悪魔の旗。
歪んだ怪物。
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さらに。
デーモン。
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紫。
赤。
黒。
無数の異形。
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その数。
まるで海。
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レオンが息を呑む。
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「……多すぎる。」
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すると。
ブラッドレイが前へ出る。
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二本のサーベル。
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黒い軍服。
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風が吹く。
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彼は静かに言う。
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「アメストリア軍。」
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兵士達が顔を上げる。
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「敵の数を見るな。」
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「敵の強さを見るな。」
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「お前達の後ろを見ろ。」
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後ろ。
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避難民。
子供達。
老人達。
病院。
家。
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ブラッドレイが言う。
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「守るものがあるなら。」
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「十分だ。」
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その言葉に。
兵士達の眼に光が戻る。
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そして。
ヴォルグラムが巨大斧を持ち上げる。
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「ネヴァーモーン。」
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怪物達が笑う。
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オーク。
デーモン。
ネクロン。
マリーン。
混沌種。
人間。
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全員が武器を握る。
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「死ぬな。」
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静かな声。
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「家に帰るぞ。」
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グラッグが笑う。
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「酒モ残ッテル。」
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ドッグ。
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「借金も残ってる。」
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リリス。
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「帰ったらお風呂入りたいわ。」
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マルケウス。
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「終わったら飲むぞ。」
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その時だった。
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空が割れる。
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《レクイエム・オブ・アッシュ》の主砲。
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轟音。
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天が燃える。
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敵後方。
数万の敵が消える。
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大地が揺れる。
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オーク達が吹き飛ぶ。
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混沌戦車が砕ける。
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しかし。
敵は止まらない。
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まだ来る。
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まだ来る。
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まだ来る。
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ブラッドレイが笑う。
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「いい敵だ。」
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ヴォルグラム。
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「そうだな。」
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そして。
二人が同時に前へ出る。
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ブラッドレイ。
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サーベル。
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一閃。
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オークの首が飛ぶ。
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二閃。
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混沌兵が両断される。
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三閃。
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巨大異形が崩れる。
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兵士達が息を呑む。
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人間。
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それも。
生身。
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それなのに。
怪物を斬る。
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その隣。
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ヴォルグラム。
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巨大斧。
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振るう。
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十体。
二十体。
三十体。
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敵が吹き飛ぶ。
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二人の前に。
誰も立てない。
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グラッグが笑いながら突撃する。
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「ドケェェ!!」
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オーク同士の激突。
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カイウス率いるマリーン。
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ボルト弾。
剣。
白兵戦。
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リリスの黒炎。
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デーモンが燃える。
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ドッグの銃声。
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混沌兵が倒れる。
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セトラの緑光。
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敵が消滅する。
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アメストリア軍も続く。
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若い兵士達。
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血まみれ。
傷だらけ。
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それでも。
立ち止まらない。
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その時。
アメストリア兵の一人が見る。
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前を走るオーク。
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その隣を走るデーモン。
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さらに隣にはネクロン。
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そして。
その中心に人間。
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彼は理解する。
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ネヴァーモーンは。
怪物の軍隊ではない。
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家族なのだ。
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ブラッドレイもまた。
その光景を見ていた。
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人間。
オーク。
悪魔。
ネクロン。
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本来なら。
絶対に共存しない者達。
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だが。
彼らは互いを信じている。
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背中を預けている。
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その時。
ヴォルグラムが笑う。
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「どうした?」
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ブラッドレイ。
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「……面白い連中だ。」
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「だろ?」
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二人は再び敵を見る。
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まだ敵は多い。
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戦いは終わらない。
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しかし。
今。
アメストリア軍の誰もが思っていた。
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負けない。
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この男達がいる。
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この家族達がいる。
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銀河最狂の傭兵団。
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そして。
銀河最強の人間。
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その二つの軍勢が。
燃える戦場を。
死の軍勢を。
地獄そのものを。
真正面から切り裂いていく。
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遠くで。
《レクイエム・オブ・アッシュ》の主砲が再び火を吹く。
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ブラッドレイが静かに笑った。
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「なるほど。」
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「確かにお前達は怪物だ。」
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ヴォルグラムが答える。
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「お前も十分化け物だ。」
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二人は武器を構える。
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その先。
敵軍中央。
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巨大な混沌の旗。
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悪魔の軍勢。
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まだ終わらない。
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だが。
誰も恐れていなかった。
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ネヴァーモーンは前に進む。
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アメストリア軍も前に進む。
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守るために。
家族のために。
人間のために。
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その日。
辺境宇宙で。
怪物達と。
人類最強の王が共に進軍した。
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後に。
その戦いはこう呼ばれる。
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《黒き二人の進軍》
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《WARHAMMER 40,000》
NEVERMOURN
第二十六章 完
――前へ。家へ帰るために。――