《WARHAMMER 40,000》
NEVERMOURN
第四十五章
《盾となる者達》
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ゴォォォォォォォォォォ―――――!!
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怪物の咆哮。
その音だけで大地が震えた。
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胸部中央。
露出した赤黒い心臓。
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最後の急所。
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だが。
そこへ辿り着くには。
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なおも暴れ続ける十メートルの怪物を止めなければならない。
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巨大な腕。
黒い炎。
膨大な魔力。
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その一撃一撃が戦車を破壊し、建物を消し飛ばすほどの力を持っている。
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ブラッドレイは静かに構える。
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リリスの黒炎が揺れる。
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ドッグが最後の弾を装填する。
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しかし。
ヴォルグラムは巨大斧をゆっくり地面へ突き立てた。
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ガン。
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鈍い音。
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彼は振り返る。
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グラッグ。
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カイウス。
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二人を見る。
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傷だらけ。
血まみれ。
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それでも。
誰一人引かない。
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ヴォルグラムが笑う。
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「グラッグ。」
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「オウ。」
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「カイウス。」
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「聞いている。」
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ヴォルグラムはゆっくり怪物を見る。
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「俺達で奴を止めるぞ。」
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グラッグの牙が覗く。
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「止メル!!」
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カイウスが剣を地面へ突き立てる。
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「了解。」
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ヴォルグラム。
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「身体はれ。」
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その言葉。
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ネヴァーモーンでは特別な意味を持つ。
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逃げるな。
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守れ。
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家族を生かせ。
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前へ立て。
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三人は頷いた。
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ブラッドレイが静かに言う。
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「無茶だ。」
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ヴォルグラムが笑う。
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「今さらだろ?」
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リリス。
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「死なないでよ。」
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ドッグ。
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「酒代まだ払ってないぞ。」
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グラッグが胸を叩く。
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「帰ル!!」
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カイウス。
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「必ず。」
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その瞬間。
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怪物が咆哮した。
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ゴォォォォォ!!
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赤い魔力。
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巨大な右腕。
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地面を砕きながら振り下ろされる。
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だが。
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ヴォルグラムが前へ。
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グラッグが左へ。
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カイウスが右へ。
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三人。
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回避を捨てる。
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ブラッドレイが目を見開く。
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「何を――」
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ヴォルグラム。
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「今だ!!」
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ズドォォォォォン!!
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怪物の拳。
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ヴォルグラムの身体。
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骨が軋む。
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鎧が砕ける。
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血が噴き出す。
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それでも。
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止まらない。
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グラッグが怪物の左脚へ飛びつく。
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巨大な腕。
筋肉。
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そのまま抱きつく。
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「逃ガサナイ!!」
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カイウスが反対側から突っ込む。
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折れた装甲。
肋骨。
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剣を突き刺し。
そのまま怪物の身体へ自らを固定する。
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ヴォルグラムは胸元へ飛び込んだ。
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巨大な腕で怪物の身体を抱き締める。
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十メートル。
百数十トン。
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到底止められる相手ではない。
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しかし。
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三人は。
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筋力だけで。
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無理やり押さえ込んだ。
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怪物が暴れる。
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ゴォォォォ!!
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腕を振る。
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身体を捻る。
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地面が砕ける。
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岩盤が飛ぶ。
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グラッグの肩が外れる。
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カイウスの鎧が砕ける。
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ヴォルグラムの肋骨が折れる。
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それでも。
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離さない。
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セトラの声。
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『馬鹿者共!!』
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艦橋。
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老王が珍しく声を荒げる。
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『離れろ!!』
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『そのままでは死ぬぞ!!』
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ヴォルグラムが笑う。
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「年寄り。」
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血を吐く。
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「盾役ってのはな。」
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「こういうもんだ。」
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グラッグ。
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「重イ!!」
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カイウス。
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「まだ押さえられる。」
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怪物が暴れる。
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赤い魔力。
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爆発。
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三人の身体が裂ける。
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それでも。
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怪物は動けない。
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完全に。
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止まった。
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ブラッドレイの究極の眼が開く。
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見える。
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心臓。
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急所。
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筋肉。
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動き。
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全て。
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リリスの目に涙が浮かぶ。
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「馬鹿……」
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ドッグが帽子を深く被る。
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「本当に馬鹿だ。」
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ヴォルグラムが叫ぶ。
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「ブラッドレイ!!」
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グラッグ。
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「斬レェ!!」
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カイウス。
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「今だ!!」
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怪物。
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完全拘束。
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三人。
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血だらけ。
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骨折。
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内臓破裂。
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それでも。
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離さない。
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ヴォルグラムの腕から血が流れる。
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それでも笑う。
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「家族を守るのが。」
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「俺達前衛の仕事だ。」
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ブラッドレイは新しいサーベルを握る。
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家族の剣。
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ネヴァーモーンが贈った刃。
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そして。
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彼は静かに前へ出た。
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赤い空。
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燃える地獄。
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十メートルの怪物。
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その身体を。
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三人の戦士が。
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命を賭けて押さえ込んでいた。
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最後の一撃。
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その時が。
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ついに訪れようとしていた。
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《WARHAMMER 40,000》
NEVERMOURN
第四十五章 完
――盾とは鋼ではない。家族のために前へ立つ者のことを言う。――