《WARHAMMER 40,000》
NEVERMOURN
第五十二章
《なんで傷がねぇんだよ?》
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宴は続いていた。
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巨大な焚き火。
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数え切れない酒樽。
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肉を焼く匂い。
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笑い声。
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泣き声。
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歌。
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アメストリア兵達も混ざり、ネヴァーモーンの兵達と肩を組んでいる。
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セトラですら酒を飲み。
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ブラッドレイも珍しく穏やかな表情を浮かべていた。
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そして。
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その中心。
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負傷者用の簡易椅子。
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そこに座るヴォルグラム。
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全身包帯。
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肋骨固定。
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腕も固定。
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身体のあちこちからまだ血が滲んでいる。
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その姿は。
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団長というより。
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重傷患者だった。
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それでも。
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酒は飲む。
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ヴォルグラムが豪快に酒を口へ流し込む。
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ゴク。
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ゴク。
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ゴク。
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そして。
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数秒後。
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包帯から酒が滴った。
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ぽた。
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ぽた。
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ヴォルグラム。
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「……痛てぇな。」
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兵士。
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「当然です。」
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ヴォルグラム。
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「飲んだ酒が傷から抜けてる。」
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周囲。
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「ハハハハハ!!」
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「漏れてる!!」
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「団長酒漏れてるぞ!!」
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ヴォルグラム。
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「締まらねぇな……」
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傷口に染みる。
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肺まで痛い。
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肋骨も痛い。
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顔をしかめながら酒を飲む。
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ブラッドレイが横で少し呆れる。
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「安静にする気はないのか。」
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ヴォルグラム。
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「ある。」
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「酒飲みながら寝る。」
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「それは安静とは言わん。」
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その時だった。
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焚き火の向こう。
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誰かが豪快に笑っている。
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「ガハハハハハ!!」
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ヴォルグラム。
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「ん?」
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そこには。
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巨大な肉を片手で持ち。
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巨大な酒樽を抱え。
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豪快に飲み食いする。
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グラッグ。
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ヴォルグラムの目が止まる。
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数秒。
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じっと見る。
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グラッグ。
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笑っている。
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肉食ってる。
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酒飲んでる。
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元気。
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そして。
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ヴォルグラムの顔が徐々に変わる。
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「……おい。」
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グラッグ。
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「ン?」
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「お前。」
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「オウ。」
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「なんでピンピンしてる?」
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周囲が静かになる。
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ヴォルグラム。
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「さっきまで俺達と一緒で死にかけてたろ?」
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グラッグ。
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「死ニカケタ。」
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「なんで傷ねぇんだよ?」
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全員。
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グラッグを見る。
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確かに。
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戦闘中。
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肩は砕け。
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腕は折れ。
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肋骨も何本も折れていた。
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だが。
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今。
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傷がほとんどない。
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包帯すら巻いていない。
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グラッグが肉を食べながら答える。
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「治ッタ。」
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沈黙。
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ヴォルグラム。
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「はぁ!?」
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周囲。
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「ハハハハハ!!」
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ドッグが酒を吹き出す。
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「お前!!」
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リリス。
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「そういえば……」
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カイウスがじっと見る。
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「本当に治っているな。」
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グラッグ。
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「酒飲ンダ。」
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「肉食ッタ。」
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「寝タ。」
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「治ッタ。」
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ヴォルグラム。
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「意味分からん!!」
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アメストリア兵達も驚いている。
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若い兵士。
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「オークってそうなんですか?」
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ブラッドレイ。
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「私も知らん。」
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グラッグは酒樽を持ち上げる。
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「オークダカラ。」
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ヴォルグラム。
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「納得できるか!!」
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周囲大爆笑。
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マルケウスが腹を抱える。
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「ガハハハ!!」
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「団長だけ死にかけてるぞ!!」
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ドッグ。
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「団長だけ人間だからな。」
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ヴォルグラム。
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「くそったれ……」
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カイウスが静かに言う。
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「私はまだ痛い。」
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リリス。
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「私も魔力切れ。」
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ヴォルグラム。
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「だろ?」
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「普通そうだろ?」
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グラッグ。
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「肉食ウカ?」
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巨大な肉を差し出す。
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ヴォルグラム。
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「治るのか?」
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「タブン。」
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「信用できねぇ。」
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グラッグ。
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「酒モ飲メ。」
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「今飲んでる。」
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「モット飲メ。」
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ヴォルグラム。
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「死ぬわ。」
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その時。
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グラッグが真面目な顔になる。
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「団長。」
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「ン?」
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「オ前死ナナイ。」
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ヴォルグラム。
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「なんで?」
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グラッグ。
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「家族ダカラ。」
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周囲が静かになる。
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巨大なオーク。
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単純で。
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豪快で。
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だが。
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その言葉は真っ直ぐだった。
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「団長ガ死ンダラ困ル。」
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「ダカラ死ナナイ。」
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ヴォルグラムは少し笑う。
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「無茶苦茶だ。」
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グラッグ。
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「ソレデイイ。」
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ブラッドレイが静かに酒を飲む。
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ネヴァーモーン。
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この家族達は。
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理屈で動いていない。
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信頼。
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絆。
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家族。
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それだけで。
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死地を越えている。
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ヴォルグラムは酒をもう一口飲む。
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また包帯から酒が漏れる。
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ぽた。
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グラッグ。
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「漏レテル。」
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ヴォルグラム。
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「うるせぇ。」
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周囲。
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大爆笑。
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その笑い声は。
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夜のアメストリアにいつまでも響いていた。
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《WARHAMMER 40,000》
NEVERMOURN
第五十二章 完
――オークは傷を治し、人間は酒を漏らす。それでも皆、同じ家族だった。――