《WARHAMMER 40,000》
NEVERMOURN
第五十三章
《誰が一番化け物なんだ?》
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宴は最高潮を迎えていた。
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焚き火は何十も焚かれ。
酒樽は次々と空になる。
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アメストリア兵達とネヴァーモーンの兵士達は肩を組み。
歌い。
笑い。
泣き。
死んだ家族達の話をしていた。
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その一角。
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負傷者用の席。
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ヴォルグラム。
カイウス。
ドッグ。
グラッグ。
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重傷組である。
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……はずだった。
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ヴォルグラムは全身包帯。
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カイウスも包帯だらけ。
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ドッグも左腕を吊っている。
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だが。
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グラッグだけ。
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肉を食っていた。
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しかも。
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元気だった。
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ヴォルグラムが酒を飲む。
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ゴクリ。
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数秒。
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包帯から酒が漏れる。
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ぽた。
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ヴォルグラム。
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「痛ぇ……」
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その横。
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グラッグ。
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肉。
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酒。
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笑顔。
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ヴォルグラムがじっと見る。
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数秒。
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そして。
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「まったく……」
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酒を飲む。
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「あの化け物より。」
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グラッグを見る。
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「グラッグ、お前の身体の方が怖ぇよ。」
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周囲。
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「ハハハハハ!!」
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グラッグ。
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「強イ。」
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「いやお前。」
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「肩砕けてたろ。」
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「腕折れてたろ。」
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「内臓潰れてたろ。」
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グラッグ。
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「治ッタ。」
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ヴォルグラム。
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「意味が分からん。」
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カイウスが静かに酒を飲む。
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「同感だ。」
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ヴォルグラム。
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「なあカイウス。」
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カイウス。
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「なんだ。」
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「お前らおかしくねぇか?」
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カイウスは少し考える。
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「否定できない。」
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ドッグが煙草に火を付ける。
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「今さらだな。」
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ヴォルグラム。
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「ドッグ、お前もだ。」
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「ん?」
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「お前、生身だろ?」
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「そうだ。」
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「なんであの爆発食らって生きてんだ?」
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ドッグ。
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「気合い。」
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ヴォルグラム。
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「嘘つけ。」
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周囲が笑う。
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ドッグが煙を吐く。
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「昔はもっと酷かった。」
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「頭吹き飛ばされかけた。」
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「心臓止まった。」
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「宇宙空間に放り出された。」
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「全部生きてる。」
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ヴォルグラム。
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「怖ぇよ。」
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カイウスが頷く。
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「ドッグは異常だ。」
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ドッグ。
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「お前に言われたくない。」
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ヴォルグラムが笑う。
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「俺やカイウスはよ。」
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自分の胸を叩く。
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金属音。
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「全身改造してる。」
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カイウスも静かに頷く。
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機械化された神経。
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人工筋肉。
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補助骨格。
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生命維持装置。
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二人とも。
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もはや普通の人間ではない。
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ヴォルグラム。
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「だからタフなのは分かる。」
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「だがよ。」
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ドッグを見る。
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「お前、生身。」
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グラッグを見る。
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「お前、オーク。」
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「なんで俺達より元気なんだ?」
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グラッグ。
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「飯。」
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ドッグ。
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「酒。」
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ヴォルグラム。
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「参考にならねぇ!!」
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再び爆笑。
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その時。
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ブラッドレイが静かに近づいてくる。
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酒杯を持ち。
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少し笑っていた。
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「なるほど。」
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「ネヴァーモーンで最も脆いのは団長か。」
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ヴォルグラム。
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「王様まで言うか。」
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グラッグ。
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「団長弱イ。」
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カイウス。
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「最近は特に。」
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ドッグ。
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「歳だな。」
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ヴォルグラム。
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「お前ら後で覚えてろ。」
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しかし。
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彼自身も笑っていた。
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数十年前。
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初めて出会った頃。
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グラッグは暴れ回るオークだった。
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カイウスは冷たい殺人兵器だった。
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ドッグは金のためだけに戦う傭兵だった。
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だが。
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今。
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皆が笑っている。
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酒を飲み。
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傷を見せ合い。
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死にかけたことを笑い話にしている。
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カイウスが静かに言う。
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「しかし。」
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「団長。」
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「ん?」
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「お前も十分化け物だ。」
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ヴォルグラム。
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「俺が?」
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ドッグ。
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「肋骨十本折れて前に出る。」
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グラッグ。
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「腕モ折レテル。」
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カイウス。
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「肺も潰れていた。」
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ブラッドレイ。
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「普通なら死んでいる。」
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リリスも笑う。
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「何回も死にかけてるわよ。」
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ヴォルグラム。
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「……そうか?」
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全員。
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「そうだ。」
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しばらく静寂。
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そして。
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ドッグが酒を掲げる。
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「結論。」
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グラッグ。
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「全員化ケ物。」
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カイウス。
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「異論なし。」
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ブラッドレイ。
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「納得した。」
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リリス。
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「今さらね。」
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ヴォルグラムは酒を飲む。
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また傷から漏れる。
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ぽた。
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グラッグ。
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「漏レテル。」
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ヴォルグラム。
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「うるせぇ!!」
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焚き火の向こう。
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数百人の笑い声。
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夜空。
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灰。
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酒。
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家族。
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死地を生き抜いた戦士達は。
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今夜だけは。
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ただの家族として笑っていた。
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《WARHAMMER 40,000》
NEVERMOURN
第五十三章 完
――誰が一番化け物か。それは誰にも分からない。ただ一つ分かるのは、全員が家族だということだった。――