禁忌混成傭兵団   作:甘めのコーヒー

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第6話

《WARHAMMER 40,000》

 

NEVERMOURN

 

第四章

 

《黒き王と戦場の獣》

 

 

惑星ネクロス=カーイン。

 

死者の王国。

 

その中心で。

 

二体の怪物が激突した。

 

 

沈黙王

 

銀河最古の支配者。

 

永遠を生きる機械王。

 

 

ヴォルグラム・ケイン

 

ヴォルグラム・ケイン

 

戦争に愛された、

禁忌の傭兵王。

 

 

両者が動いた瞬間。

 

空間が砕けた。

 

 

ドゴォォォォォン!!!

 

 

衝撃波だけで、

周囲数キロの地形が吹き飛ぶ。

 

ネクロン軍団が宙を舞い。

 

オーク達が歓声を上げる。

 

 

「団長ォォォ!!」

 

「ぶっ殺せェ!!」

 

狂気の怒号。

 

だが。

 

戦場中央だけは、

異常な静寂だった。

 

 

沈黙王の一撃。

 

空間そのものを切断する、

古代兵器。

 

通常なら、

触れた瞬間に存在が消滅する。

 

だが。

 

ヴォルグラムは笑っていた。

 

 

「効くじゃねぇか」

 

左腕が消し飛んでいた。

 

それでも止まらない。

 

むしろ。

 

笑みが深くなる。

 

 

「楽しくなってきた」

 

 

巨大斧が振るわれる。

 

王の障壁が軋む。

 

惑星全土が震える。

 

 

第一節

 

崩壊戦線

 

その頃。

 

戦場各地でも、

凄惨な戦闘が続いていた。

 

 

北部戦線

 

グラッグ率いるオーク軍団は、

ネクロン重装兵と激突。

 

巨大ハンマーが振り下ろされる度、

金属の巨兵が粉砕される。

 

 

「オデらァァァ!!」

 

「家族傷付ケル奴ハァァ!!」

 

「全部殺ス!!」

 

 

オークとは思えないほど、

怒っていた。

 

仲間が傷付けられたから。

 

ただそれだけで。

 

 

だが。

 

ネクロン側も止まらない。

 

無限に再生する機械兵。

 

数。

 

火力。

 

圧倒的。

 

オーク達が次々と撃ち抜かれていく。

 

その時。

 

 

緑色の閃光。

 

空間転移。

 

セトラ率いるネクロン部隊が、

前線へ出現した。

 

 

セトラ=ヴェイン

 

セトラ=ヴェイン

 

古代貴族ネクロン。

 

本来なら、

同胞側につくべき存在。

 

だが。

 

彼は静かに武器を構えた。

 

 

「ネヴァーモーン前衛」

 

「援護する」

 

 

オーク達が一瞬沈黙し。

 

次の瞬間。

 

大爆笑した。

 

 

「ギャハハハ!!」

 

「骸骨野郎ォ!!」

 

「遅ェンダヨ!!」

 

 

セトラは呆れたように答える。

 

 

「貴様らは騒がしい」

 

「だが嫌いではない」

 

 

その瞬間。

 

ネクロン貴族砲撃。

 

敵軍中央が蒸発した。

 

 

第二節

 

死に損ない共

 

中央戦線。

 

マルケウス率いる混沌兵部隊は、

ネクロン処刑騎士団と交戦していた。

 

 

超大型ネクロン。

 

高さ十メートル超。

 

巨大処刑鎌。

 

重力破壊装置。

 

まさに戦争機械。

 

 

「チッ」

 

マルケウスが吐き捨てる。

 

マルケウス

 

マルケウス

 

「デカブツ共め」

 

その瞬間。

 

処刑騎士の斬撃。

 

地面が消し飛ぶ。

 

混沌兵数十名が蒸発。

 

だが。

 

マルケウスは笑った。

 

 

「それで終わりか?」

 

 

次の瞬間。

 

ワープ炎。

 

黒紫の爆炎が、

処刑騎士を包み込む。

 

さらに。

 

上空から。

 

 

ドガガガガガガ!!

 

 

スペースマリーン部隊の重火器掃射。

 

装甲が砕ける。

 

動きが止まる。

 

そこへ。

 

 

「邪魔だァァァ!!」

 

グラッグが突撃。

 

巨大ハンマーが、

処刑騎士の頭部を粉砕した。

 

 

爆発。

 

衝撃。

 

破片。

 

その中で。

 

ネヴァーモーン兵達は、

笑っていた。

 

 

「死に損ない共め」

 

マルケウスが笑う。

 

すると隣で、

人間兵レオンも笑った。

 

 

「アンタ達も十分化物ですよ」

 

 

第三節

 

家族の名

 

だが。

 

戦況は悪化していた。

 

数が違い過ぎる。

 

ネクロン軍は無限。

 

いくら倒しても、

大地から蘇る。

 

 

「弾薬尽きます!」

 

「南部戦線崩壊!」

 

「敵大型兵器接近!」

 

通信が怒号で埋まる。

 

そして。

 

最悪が現れた。

 

 

巨大構造体。

 

全高五百メートル。

 

惑星級兵器。

 

 

《星喰らい》

 

ネクロン王朝最終殲滅兵器。

 

主砲一撃で、

都市を消し飛ばす。

 

 

人間兵達が絶望する。

 

「……終わりだ」

 

誰かが呟いた。

 

その時。

 

通信機から、

ヴォルグラムの声が響く。

 

 

『終わってねぇ』

 

 

戦場中央。

 

ヴォルグラムは、

全身ボロボロだった。

 

装甲は砕け。

 

片腕は消失。

 

血を流し。

 

それでも。

 

立っていた。

 

 

沈黙王もまた、

損傷していた。

 

王の胸部装甲には、

巨大な斧傷。

 

初めて。

 

王が怒っていた。

 

 

「何故立つ」

 

「何故壊れぬ」

 

ヴォルグラムは笑った。

 

 

「決まってんだろ」

 

 

背後を見る。

 

そこには。

 

オーク。

 

人間。

 

ネクロン。

 

マリーン。

 

デーモン。

 

血塗れの仲間達。

 

誰一人、

退いていない。

 

 

ヴォルグラムは、

静かに斧を握り直した。

 

 

「家族がいるからだ」

 

 

その瞬間。

 

ネヴァーモーン全軍が、

雄叫びを上げた。

 

 

銀河を震わせるほどの、

狂気の咆哮。

 

 

そして。

 

死者の星を揺るがす、

最後の総攻撃が始まった。

 

 

《WARHAMMER 40,000》

 

NEVERMOURN

 

第四章 完

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