《WARHAMMER 40,000》
NEVERMOURN
第四章
《黒き王と戦場の獣》
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惑星ネクロス=カーイン。
死者の王国。
その中心で。
二体の怪物が激突した。
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沈黙王
銀河最古の支配者。
永遠を生きる機械王。
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ヴォルグラム・ケイン
ヴォルグラム・ケイン
戦争に愛された、
禁忌の傭兵王。
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両者が動いた瞬間。
空間が砕けた。
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ドゴォォォォォン!!!
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衝撃波だけで、
周囲数キロの地形が吹き飛ぶ。
ネクロン軍団が宙を舞い。
オーク達が歓声を上げる。
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「団長ォォォ!!」
「ぶっ殺せェ!!」
狂気の怒号。
だが。
戦場中央だけは、
異常な静寂だった。
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沈黙王の一撃。
空間そのものを切断する、
古代兵器。
通常なら、
触れた瞬間に存在が消滅する。
だが。
ヴォルグラムは笑っていた。
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「効くじゃねぇか」
左腕が消し飛んでいた。
それでも止まらない。
むしろ。
笑みが深くなる。
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「楽しくなってきた」
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巨大斧が振るわれる。
王の障壁が軋む。
惑星全土が震える。
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第一節
崩壊戦線
その頃。
戦場各地でも、
凄惨な戦闘が続いていた。
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北部戦線
グラッグ率いるオーク軍団は、
ネクロン重装兵と激突。
巨大ハンマーが振り下ろされる度、
金属の巨兵が粉砕される。
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「オデらァァァ!!」
「家族傷付ケル奴ハァァ!!」
「全部殺ス!!」
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オークとは思えないほど、
怒っていた。
仲間が傷付けられたから。
ただそれだけで。
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だが。
ネクロン側も止まらない。
無限に再生する機械兵。
数。
火力。
圧倒的。
オーク達が次々と撃ち抜かれていく。
その時。
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緑色の閃光。
空間転移。
セトラ率いるネクロン部隊が、
前線へ出現した。
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セトラ=ヴェイン
セトラ=ヴェイン
古代貴族ネクロン。
本来なら、
同胞側につくべき存在。
だが。
彼は静かに武器を構えた。
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「ネヴァーモーン前衛」
「援護する」
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オーク達が一瞬沈黙し。
次の瞬間。
大爆笑した。
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「ギャハハハ!!」
「骸骨野郎ォ!!」
「遅ェンダヨ!!」
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セトラは呆れたように答える。
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「貴様らは騒がしい」
「だが嫌いではない」
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その瞬間。
ネクロン貴族砲撃。
敵軍中央が蒸発した。
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第二節
死に損ない共
中央戦線。
マルケウス率いる混沌兵部隊は、
ネクロン処刑騎士団と交戦していた。
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超大型ネクロン。
高さ十メートル超。
巨大処刑鎌。
重力破壊装置。
まさに戦争機械。
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「チッ」
マルケウスが吐き捨てる。
マルケウス
マルケウス
「デカブツ共め」
その瞬間。
処刑騎士の斬撃。
地面が消し飛ぶ。
混沌兵数十名が蒸発。
だが。
マルケウスは笑った。
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「それで終わりか?」
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次の瞬間。
ワープ炎。
黒紫の爆炎が、
処刑騎士を包み込む。
さらに。
上空から。
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ドガガガガガガ!!
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スペースマリーン部隊の重火器掃射。
装甲が砕ける。
動きが止まる。
そこへ。
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「邪魔だァァァ!!」
グラッグが突撃。
巨大ハンマーが、
処刑騎士の頭部を粉砕した。
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爆発。
衝撃。
破片。
その中で。
ネヴァーモーン兵達は、
笑っていた。
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「死に損ない共め」
マルケウスが笑う。
すると隣で、
人間兵レオンも笑った。
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「アンタ達も十分化物ですよ」
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第三節
家族の名
だが。
戦況は悪化していた。
数が違い過ぎる。
ネクロン軍は無限。
いくら倒しても、
大地から蘇る。
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「弾薬尽きます!」
「南部戦線崩壊!」
「敵大型兵器接近!」
通信が怒号で埋まる。
そして。
最悪が現れた。
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巨大構造体。
全高五百メートル。
惑星級兵器。
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《星喰らい》
ネクロン王朝最終殲滅兵器。
主砲一撃で、
都市を消し飛ばす。
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人間兵達が絶望する。
「……終わりだ」
誰かが呟いた。
その時。
通信機から、
ヴォルグラムの声が響く。
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『終わってねぇ』
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戦場中央。
ヴォルグラムは、
全身ボロボロだった。
装甲は砕け。
片腕は消失。
血を流し。
それでも。
立っていた。
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沈黙王もまた、
損傷していた。
王の胸部装甲には、
巨大な斧傷。
初めて。
王が怒っていた。
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「何故立つ」
「何故壊れぬ」
ヴォルグラムは笑った。
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「決まってんだろ」
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背後を見る。
そこには。
オーク。
人間。
ネクロン。
マリーン。
デーモン。
血塗れの仲間達。
誰一人、
退いていない。
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ヴォルグラムは、
静かに斧を握り直した。
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「家族がいるからだ」
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その瞬間。
ネヴァーモーン全軍が、
雄叫びを上げた。
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銀河を震わせるほどの、
狂気の咆哮。
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そして。
死者の星を揺るがす、
最後の総攻撃が始まった。
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《WARHAMMER 40,000》
NEVERMOURN
第四章 完