転生したらミュトスの身体でテイワットにいた件   作:dark9486

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前回、天穹の谷にある拠点広場にて刻晴から『うちらの二人どっちかと手合わせしろ』ととんでもないスパルタな試験内容を言われた『クライヴ』、だがかつての弟にどこか似た顔の青年の叫びに覚悟を決め武器をとるのであった。




前回がどシリアスだったので今回はネタ多めで参ります


第9話 不死鳥(激メロ幸薄ムチムチ未亡人系イケメン)に堕ちる星

 

 

 

 

 

 

 

ガッ!カンッ!カンッ!

 

広場の中央、兵士たちにより簡単ながら作られた特設のリング内に激しく木刀同士がぶつかり合う。一人は刻晴、その彼女に勇猛果敢に打ち込むのは先程啖呵を切った青年であった。だが最初は威勢よく近付いてはいたものの徐々に体力も尽き始めていた

 

 

「はあっ!」

ドスッ!

「うっ…!ぐあっ!」

 

ザザザッ…!ドサッ!

 

疲弊し切った彼の隙を刻晴は見逃さず、即座に彼の懐へと距離を詰め鋭い横薙ぎの一閃を叩き込む。いかに兵士としての経験が無くても刻晴と青年の体格差はかなりあるはずだが、それを感じさせぬ程に彼の体は強く吹っ飛び、地面を激しく擦りながらリングの柵に叩きつけられた

刻晴はふぅ…と息を軽く整えてから剣を下ろし、青年を見据え

 

「体力は申し分なし、動きに関してはかなり剣に振り回されてはいるけれど足と腕の運びは悪くないわね。合格よ」

 

あれ程の動きをしながらも彼の欠点、長所をしっかり見ていたのか的確に彼へと指摘を行いながらもその実力を認めた様子だ。

 

「!!!ありがとうございます!」

 

それを聞いた青年は嬉そうに刻晴に礼を言う。

 

「でも、あなたの動きを見るとどちらかと言えば私のように片手剣とかの軽い武器が向いているのにどうしてそんな重い大剣を使うのかしら?」

 

そしてそう彼女が疑問を投げ掛けると青年はまだ少し肩で息をしながらも笑顔で答える

 

「それは…僕もわかってます。けど僕が憧れた不死鳥騎士も大剣を使っていたんです…だから彼を目指すなら形からでもと思いまして…」

 

「戦場では僅かな隙が命を落とすことになるわ、特に不得手な得物を持っていることは丸腰よりも危険よ…そんな理想は捨てなs「それでも」

 

刻晴は青年に忠告をしようとしたがそれを言い終わる前に彼が言葉を遮る

 

「それでも…使いたいんです…ですからどうかご指導をお願いします!」

 

それを聞いた刻晴はため息をつきながらも優しい顔つきで

 

「はあ…仕方ないわね、なら後はここの兵士達から指導を受けなさい。貴方はまだ慣れていないだけ、訓練を積めば光る物を持っているわよ」

 

「はいっ!」

 

 

 

その後、彼以外の志望者も続々と刻晴に打ち込んで行くが誰も一人として刻晴に一発さえ当てることが出来ないでいた。だが結果としては各々確かな実力があったためか一人も欠けず合格を許された。

 

「さて、最後は貴方よ。かかって来なさい」

 

そう言うと彼女はクライヴに視線を向ける

それに対してクライヴは静かに木の大剣を手にとり地面に突き刺したかと思うと静かな声で

 

 

 

 

 

 

        『我は炎の民…』

 

「……?」

 

刻晴はそれを訝しげに眺めているが、青年はそれを信じられないといった目で見つめていた。

 

 

「ああ…!僕は…僕は夢でも見ているのだろうか…!貴方は…まさか!」

 

青年の瞳から再び大粒の涙が流れる。そこにいるのは彼にとって絶望から救いだしてくれた『希望』であり、今もなお憧れて止まない存在であったのだから

 

 

   

 

 

 

 

 

 

    『この剣を持って…不死鳥の盾とならん…!』

 

 

『クライヴ』の足元から激しく炎元素が迸り、木剣に火を点すが不思議と燃える様子はない。

そして先程まで下を向いていた『クライヴ』は目を見開き、剣を握り刻晴の方を向く

 

「…そう。貴方がかのモンドの英雄《不死鳥騎士》なのね、こんな場所だけど手合わせ出来るとは光栄だわ」

 

「それはこっちも同じさ…出来れば女性に手をあげたくはないんだがな…」

 

「随分優しいのね?でも甘くみたら痛い目を見るわよ」

 

 

 

そうやり取りした後、両者は構えを取るが構えてから暫くは互いに踏み込むことなくにらみ合いが続いく…が、先に沈黙を破ったのは刻晴だった

 

 

「ふっ…!」

バッ!

 

ガンッ!

 

「はああっ!」

 

ガガガガガガガガンッ!

 

「くっ…!早いな…!」

 

刻晴の怒涛の攻撃をクライヴは冷静に回避しつつもしっかり反撃をする

辺りには互いに木剣とは思えぬ程の轟音が響いている

 

「なんだよあれ…」「あれが人間の動きなのかよ…!」「速すぎてまるで見えないわ…」

 

 

「すごい…木剣とはいえ刻晴さんは明らかに全力を出しているのにそれと互角に渡り合ってる…神の目もないのに元素を使うとは聞いていましたが、それでもあれ程まで動けるなんて…」

 

リングの外から見守っていた他の合格者と甘雨は静かに驚嘆の声をあげる…

無理もない話ではある、彼らにとって『神の目』を持つ者たちは背伸びをしても手の届かない存在であり。同時に璃月人でもあるために『璃月七星』の強さは幼い頃より聞かされていた。

そして甘雨にとっては互いに背中を任せる仲間であり、この場の全員よりも彼女の強さを理解している

 

 

バシュンッ!

      『フェニックスシフト』

「うおおおおお!」

      『スカーレットサイクロン』

ゴオオオオオオッ!

 

「くううっ…!?」

 

 

そんな刻晴に引けをとらないどころか寧ろ少しずつ彼女を追い詰める程の実力を持つクライヴはかなり異質に映っていた。

 

「(このままじゃ負ける…!一気に決めるしかない!)」

バリバリバリッ…!

バチィッ!

 

刻晴は雷元素を全身に込め、全力で大地を踏みしめたあと勢いよく蹴りあげるとその速度は正に閃光のように他の皆の目にも追えぬ速さでクライヴの頭上へと回り込む

 

「これで終わりよ!」

 

 

そう叫ぶ刻晴だが対してクライヴは冷静な様子で左手を頭上へと掲げる

 

バチッバチバチバチ…!

クライヴの左手が激しくスパーク現象を起こし火花が散り始める

 

「あれは…!雷元素!?ありえない…!複数の元素を使いこなすなんて!」

 

本来『神の目』で扱える元素は『基本的に』一つまでである。だがクライヴはかつて『ヴァリスゼア』にて全ての召喚獣の力を吸収し、自らの糧としてきたことは皆知る由もなかった。

 

「…っ!(想定外だけどこの状況…避けることは不可能なはず!このまま突っ込むしかないわ!)」

 

刻晴の木剣がクライヴの顔を捉えたその瞬間、クライヴの手から杖のような物体が現れる

 

 

 

「『ラムウ』!!!!!」

 

       『パイルドライヴ』

 

バチイイイイイ!

 

クライヴが杖を地面へと突き刺すと辺りにとてつもない程の電撃が駆しる

 

 

 

「きゃあっっ…!?」

 

突然莫大な雷元素を受けた刻晴は上空へ弾き飛ばされる。だがクライヴはそれを見逃さず

 

「『ガルーダ』!」

 

        『ガルーダエンプレイズ』

ビュオオッ!

ガシッ!

 

「なっ…!?」

 

「落ちろ…!」

 

グイッ!

ズドオオンッ!

 

「がっ…!?っっあ…!」

 

そのまま右足を掴まれた刻晴は受け身の間もなく地面に叩きつけられる。直後目を開いた彼女の前には木剣が突き付けられていた

 

「…私の負けね、降参よ」

 

その言葉を聞いたクライヴは静かに剣を納め、優しく手を伸ばす

 

「すまない、やり過ぎた…立てるか?」

 

「あら、ありがとう…って…あっ!?」

 

クライヴの手を取った刻晴であったがやはりダメージが残っていたのか立ち上がる直前にバランスを崩す

 

「!危ない…!」

ヒシッ…

 

 

それにクライヴは思わず彼女の背中に手を回し受け止め、所謂『お姫様抱っこ』の状態になる。

 

 

 

「へ、へえっ!?///////」

 

急に抱き止められた刻晴は思わず変な声をあげる

 

「大丈夫か…?やっぱり無理をしているんだろう?とりあえず目立った怪我はないか…?(」

 

そんな彼女にクライヴは彼女の手や頬に触れながら怪我の確認をしている。

そんな刻晴としては自分の視界にはとんでもない程のイケメンがなんかキラキラしたオーラを出しながら語りかけている状況

 

ギチッ…

ムッッッチィ…

 

そんでもってよく見ればかなり胸元が開けた格好をしており服が軽く悲鳴をあげる程のムチムチ具合である。

 

「あ、あううっ…////だ、大丈夫よ…/////心配かけたわね…(チラチラ」

 

刻晴は顔を赤く染めながらも時々クライヴの胸に視線を向けていた。

 

「それで、俺は合格か?」

「はえっ…!?////も、勿論合格よ!私を倒したのだから…!それじゃあ試験はここまでよ!数日後には魔物の巣へ向けて出発するからそれまでしっかり訓練を積むわよ!」

 

刻晴はクライヴの手を離れ、そそくさとテント内へ戻って行くが…

 

「初めて男の人から抱きしめられたわ…でも…なんなのこの胸の高鳴りは………あと凄くおっぱい大きかったしいい匂いしたわね…///

 

 

「……刻晴さん…」

 

そう乙女の顔で呟く彼女に甘雨は少しあきれたような顔で見つめていたが…

 

 

 

 

 

「……へえ?あの璃月七星相手に圧倒するなんて…凄く強いじゃないか…いつか俺とも戦って欲しいなあ…さて、引き続き監視をお願いね?」

 

「はっ!かしこまりました『公使』様」

 

そう言いながらクライヴの方を遠くから見つめる影に三人は気付かないのであった

 




いや~やっぱり戦闘パートは難しいですね…
最近は書くためにff16での召喚獣アビリティや原神の魔神任務を見返すようにしています


次はいよいよ魔物の討伐に向かう予定です!
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