転生したらミュトスの身体でテイワットにいた件 作:dark9486
旅人の皆さんは週ボスちゃんと回してますか?自分もウィークリー報酬のために頑張ってますがナドクライ前までいつも「あと一回どうしよっかな~、別に他キャラの素材は足りてるけど…まあめんどいしタルタルでええか」
と毎週一回は確定でシバいてました
ちなみに今は特定のキャラ育成に必要なやつとか以外は全部ドットーレです。コロ×サンを汚した罪は重いぞ貴様…!
そんなこんなですが始まります
────璃月 『群玉閣』
バンッ!
「『凝光』!早く増援部隊を編成して!そして彼らと一緒に天窮の谷へと向かわせて欲しいの!」
刻晴は勢い良く戸を開き『凝光』と呼ばれた白い髪を結わした女性に捲し立てる
「…いきなりね、まずは落ち着きなさい?にしても貴女のような人が慌てるなんて…余程の事態というわけね?」
『凝光』は書類に通していた目を上げ、持っていたティーカップを下ろし刻晴を見据える…
「ふう…、ごめんなさい……今日決行された魔物の討伐作戦後に私たちは『ファデュイ』の襲撃を受けた。それも相手は『執行官』よ…けど私たちを逃がす為に一人が残って…今も戦い続けてるわ!」
「……それは確かに一大事ね、直ちに部隊を編成するわ。それにしてもファデュイ執行官相手に渡り合うなんて、その残った一人もかなりの実力者なのかしら?」
少し凝光は少し眉を動かしながらも冷静沈着な対応をとっている。刻晴はそれに対し言葉を続ける
「残ってるのはモンドの《不死鳥騎士》『クライヴ・ロズフィールド』よ」
「あの『風魔龍』を討伐せず大人しくさせたっていう英雄さんだったわね…では刻晴、貴女は直ぐに彼のサポートのため天窮の谷へと戻りなさい。後の事は『彼女』に取り付けておくわ」
コツ…コツ…
そう言いながら凝光は自分の部屋から出ていく...刻晴は自らの無力を責めながらも窓から天窮の谷がある方向を見つめる
「……クライヴ!どうか無事でいてちょうだい…!」
───── 天窮の谷にて
「それっ…!」
バシュバシュバシュッ!
「『ガルーダ』…!」
『ルックスガンビット』
ビュオオオオオ…!
ガガガッガガガ…!
「うおっ…!?」
キイイイイインッ!
『公使』がほぼ同時に三本矢を放つ…対してクライヴはそれを『ガルーダ』の力でいなし、カウンターを叩きこむが公使のとっさの防御が間に合う…
「今度は風元素か…!複数の元素を操れるって話、実際に見ると凄いなあ…でも…」
公使は命のやり取りにも関わらず屈託のない笑顔をクライヴに向けているがどこか不満気な表情も見せている、まるで『まだ食べ足りない』と催促をする育ち盛りの子供のようだ
「俺が見たいのは『それ《ガルーダ》』じゃないんだ。あの魔物どもを一瞬の内にみじん切りにした…」
「……『オーディン』のことか…?」
「そう!それだ!さあ早く見せてくれよ!こっちも本気で行くからさ…!はああああああっ…!」
バチッ…バチバチ…!
そう言うと公使の身体は宙へと浮き、身体から徐々に雷元素が溢れだす…
ドオオオオオオオンッ…!
「くっ…!こいつ……!もう『魔王武装』を使うのか…!」
『ファデュイ』は氷の国『スネージナヤ』を本拠に構える組織でありそれぞれが優れた構成員であるがそれでも神の目を持つ者達に比べれば劣る部分が多い…そこで神の目の所有者に対抗するため産み出されたのが『邪眼』と呼ばれる物である…
『邪眼』を使用すれば神の目を持つ者と同等に元素力を使うことが出来るが、それはあくまで寿命の『前借り』に過ぎず、最終的には身体の老いは加速し死に至る物だが、公使はためらうことなく使用したばかりか…
『さあ…!まだまだここからが本番だよ!』
『魔王武装』は『公使』タルタリヤの奥の手であり彼が最年少ながらも『執行官』としてその地位に着けた理由でもある。この状態の彼は正に魔王の如き甲冑姿となり弓や剣術の威力も通常とは比にならぬ程に強化され、ワープまで使うというトンデモ具合である
投稿主も始めたての頃何も知らず世界ランクを上げた影響でストーリー中かなり苦戦しました…
「…いいだろう。そこまで言うなら付き合ってやるさ!『オーディン』!!!!」
シュイイイイインッ…
クライヴは再び『斬鉄剣』を出現させ、二人は構える…
暫く無言が続いていたが
バッ…!
特にお互い示し合わせたわけでもなく同時に踏み込み、これまた全力の技を同じく同時にぶつけにいく…
「狂瀾怒濤っっっ…!」
『極悪技 尽滅閃 尽滅の水光』
「うおおおおおおおおおおっっっ…!!!!」
『極・斬鉄閃』
シャキイイイイイイイイイインッ…!
互いの身体と渾身の技がすれ違い…打ちこむ前以上の静寂が辺りを包む
ザシュッ…!
そしてその静寂を破るように一つの斬撃が響いた…
『…っっ!がはっっ…!』
戦いを制したのはクライヴであった…公使の魔王武装は徐々に消えていき、地に膝をつく。
「…はは、完敗だよ」
公使はどこか憑き物が落ちたような乾いた笑い声をあげた後静かに呟く…クライヴは『オーディンアーム』を解き彼に近付き手を差しのべる
「立てるか?」
「助かるよ…もう動くのもしんどい…」
公使はクライヴの手を取り立ち上がろうとするがクライヴが彼の胸に手をかざす
ボアアア…
すると公使の全身の傷がみるみる癒えていき、邪眼の使用に加えて魔王武装による酷使の後も消えていった。
「へえ?こりゃあ凄いねえ、今すぐにでもまた戦えそうだよ…でも、敵に塩を送っていいのかい?」
そう言うと公使は武器を取りクライヴの方を向く、だが敵意のような物を感じられなかったクライヴは
「いや、あんたに『恩』を売っただけさ…あんたは俺に負けた、あまつさえ命を落としたかもしれない…だが俺はあんたを見逃すばかりか傷を癒した。あんたは俺に命を救われたわけだ」
武器を構えずに公使に向かって言葉を返す、公使はそれを聞き目を見開いて驚くと同時に高らかに笑いだす
「あっははは♪あんたってホント面白いなあ…!いいとも!じゃあお礼はどうしようか?」
「なら、ここ璃月で一番美味い店に連れて行ってくれ。勿論、あんたの奢りでだがな」
「なあんだそんなことかい?御安い御用さ!なんなら今日の宿代も全て俺が払うよ♪それじゃあ行こうか?」
クライヴの人柄に感化された公使は《何時もの》台詞を言い、二人は行こうとするが
「『雨降って地固まる』…良い雰囲気の所申し訳ないがもう少し付き合ってもらおう」
突然後ろから声をかけられた二人は即座に武器を構え振り向くが公使がまた驚いた顔をする
「あれ?『鐘離先生』!?どうしてこんなところに?」
少し茶色みがかった腰まで届きそうな黒髪を結んだどこか凡人とは違う雰囲気の『鐘離』と呼ばれた男…が、クライヴはそんな彼の正体をよく知っていた
「……(鐘離…『モラクス』か…)」
『岩神 モラクス』
ここ璃月の七神が一人にして今やこのテイワットで広く使われている『モラ』と呼ばれる通貨を産み出し、その語源となった存在…
「(でも本人は普段よく「モラがない」と言っていることが多いんだよな…)」
「……《やはり気付いていたか『イフリート』》」
そう考えていたクライヴの頭の中に声が響く
「(なっ……!これは…念話か!?それにどうして『イフリート』のことを!)」
「こんなところまで来て何をしてたのさ先生?」
自らの心を覗かれ困惑するクライヴを他所に公使は鐘離に話しかける
「なに、この辺りに珍しい鉱石があると聞いてな、その道中たまたまお前たちを見かけたというわけだ…食事の前だが、少し俺の用事に付き合ってくれないか?場所の目処はついてある《公使殿に聞かれるのはお前にとっても都合が悪いだろう?歩きながらこうして話そう》」
「…構わない、微力ながら力になろう(わかった…)」
「ま、先生の不思議な行動はいつものことか…仕方ないなあ…」
そのまま三人は天窮の谷の上へと移動する
「(……何か忘れてる気がするが…まあいいか、それに今は彼の言葉が気がかりだ)」
そう思い、気持ちを切り替えはしたが…
「いない…どうして!?っっ…!まさか!ファデュイに連れ去られたんじゃ…!」
そのせいであらぬ勘違いを産み出すクライヴであった…
「着いたぞ、ここだ」
「ただの平原じゃないか、こんなところに本当に珍しい鉱石なんてあるのかい先生?」
疑問を投げ掛ける公使だが鐘離はスタスタと歩き、地面を軽く掘るとそこから透明度の高い結晶が出てくる
「それかい?随分と綺麗な石ころだ」
「っっ!(あれは…!まさか『クリスタル』っ…!?)」
そこにあったのは『クライヴ』の居た世界にのみ存在したはずの『クリスタル』があった…サイズとしては大きくも小さくもないが『ヴァリスゼア』ではこれだけで一つの数人家族規模の家庭を養えるサイズだ
「…この石はかつて『魔神戦争』と呼ばれた時代にある『魔神』が残した残骸だ。」
「ああ~、確か今の七神達を決める為の戦いだったよね?先生にはその時代の話を散々聞かされたね~」
そう公使は少し嫌みったらしく言うが鐘離は気にも止めない様子で続けていく
「その魔神は貪欲に力を求めた結果、他のあらゆる魔神を喰らいその力を我が物としてきた……その魔神の名は『イフリート』、全てを焼き尽くす煉獄の炎を操る強大な魔神だ…だが当時の岩王帝君によりイフリートは倒れその肉体は爆ぜ、この鉱石となって璃月各地に散らばったらしい」
「…随分とご大層な肩書きだな(どういうことだ…?この世界にも『イフリート』が存在していたのか?)」
クライヴは話の相槌をしながらも必死に考えを巡らせていた。
「ああ、実際の歴史を見るにイフリートはかなり傲慢な性格だったようだ…《さて、今ここでお前に問いたい…お前はあの『イフリート』なのか?もしそうならば何故お前のような傍若無人が今頃になって人の手助けをする?》」
そんなクライヴの頭に鐘離は語りかける…その声色には明らかな警戒と敵意に近い意思を感じられる、クライヴは今までにない程の冷や汗を流しながらも
「(確かに俺の力は『イフリート』だが恐らくあんたの思うイフリートとは違うだろう…そもそも俺はここテイワットの外からきた、いわゆる『降臨者』だ)」
自らの力を隠さずに、そして自分がこの世界とは違う存在だということも伝えると鐘離は先ほどの警戒心を解く
「さて、欲しい物は手に入った…そろそろ夕食時だろう?手間をかけさせてすまなかった。
《……『降臨者』の言葉を知っているということはお前の言うことは事実なのだろう…しかしその『力』についてはどう説明する》」
だが鐘離は理解を示しつつもまだ疑いが晴れたわけではない様子で見つめる…クライヴは少しの沈黙の後…
「いや、こちらこそいい歴史の勉強になった。しかし…そんなやつがテイワットに存在してたなんてな…
(…これは俺の世界《前世》にある知識だが恐らく『並行同以体』という存在だと思う。つまりこの世界のイフリートは本質的には俺と同じだがここにいる俺とは『違う道を歩んだ』存在…ということになる)」
そう彼の説明を聞いた鐘離は暫く考え納得したような表情をする
「では俺はまだここでやることがある、お前達は先に璃月に戻るといい…今日は何から何まで感謝する。
《なるほど、『世界とは選択によって無数に存在する』かつてスメールの明論派が唱えた説だ。そしてお前はその『無数の世界』の一つからきたイフリートという訳だな?とにかくお前が璃月にとって危険な存在ではないことがわかった。だが、その力は無闇に振るうものではない、気を付けておけ》」
鐘離はそう言いながらクライヴに手を出し握手を求める
「別に大したことじゃない、気にしないでくれ(安心してくれ、この世界の有り様を崩すつもりはないさ…)」
そうクライヴは握手を返すが
キイイイインッ…!
ドクンッ…!ドクンッ…!
モンドでの時と同じように二人の手が輝き徐々にその光はクライヴの胸へと流れていく…
「ぐうっっ…!?またかっっっ…!」
「クライヴ…!どうした…!?《…これは『バルバトス』から聞いていた現象…!…やはり同じ『イフリート』の力というわけか…!》」
「え、なになに!?なにこれ!?大丈夫かい相棒!」
その光景を見た鐘離は直ぐ様クライヴの肩を支え、公使は何が起きたかわからずに狼狽える…
クライヴは少しの間苦しそうに呻くがしばらくして落ち着いた様子で
「すまない…力を使い過ぎるとこんな風に発作が起きることがあってな…(…俺の不注意だった。決してあんたの力を奪うつもりはなかった)」
そう誤魔化しながら鐘離に弁明をする
「公使殿といい二人とも随分無茶をしたと見えるな、せっかくの命をみすみす捨てるような行為は感心しないぞ《わかっている。確かに力は少し吸われたが誤差の範囲だ、すぐに戻るだろう…なるほど、バルバトスの時もこうやって手に入れたのだな》」
鐘離は二人を心配しながらクライヴのことは責めず、むしろ興味深そうにしている。
「相棒?大丈夫かい?」
「ああ…大丈夫だ。……というか『相棒』って?」
クライヴは少し訝しげに公使を見るが彼はあっけらかんとした様子で
「…?だって俺達はあんなにも激しくぶつかって語りあっただろう?ならあんたは俺にとって相棒さ♪」
「その言い方は誤解を招くから止めなさい」
「何はともあれ相棒が無事でよかったよ、なら尚更戻って英気を養わないとね?じゃあね先生♪(これは何かありそうだな…後々探っておかないと)」
公使は先ほどのことについて少し考えながらもクライヴに肩を貸し、鐘離の方を向き、別れの言葉を交わす
「ああ、二人とも気を付けてな」
鐘離は去る二人の背中を見送った後に自らも彼らに背を向けて歩きだす……暫く歩いていると前方から集団が近付いてくる
「クライヴ……!無事だったのね…ってどうしてファデュイと一緒なの!?」
「刻晴か、無事でよかった…こいつについては……まあ色々あって和解はしたんだ(やべえすっかり忘れてた)」
クライヴは先ほどのやり取りを今更思いだし、説明に迷いながらも公使にもう敵意はないことを伝えるが刻晴は首を横に振る
「いいえ、彼は千岩軍で捕らえて今回のことを尋問するつもりよ」
そう冷静にいい放つが…
「それに私個人としても…彼に手をかけようとした貴方は放っておけないの……絶対にユルサナイワ…ボソッ」
明らかに目のハイライトが消えておりルビーのような瞳はどす黒く濁り、敵意どころか殺意を剥き出しに公使へ剣を向ける
「おっと……これは食事会はお預けだね、ここらで俺は逃げるとしよう。じゃあね相棒♪またいつか俺と手合わせしてくれ!」
「フッ…ああ、またいつかな」
公使はそう言うとピョンッと崖から飛び降り、下の池へと着水する刻晴は悔しそうな顔で崖の下を見つめる
「逃げられた…でもいずれ追い詰めてやるわ……」
そう言い残すとクライヴの方を向き…
ガバッ…!
ギュウウウウ…
彼に勢いよく抱きつき、顔を胸に押し付ける
「こ、刻晴…?」
「よかった……貴方が無事で…本当によかった……グスッ」
困惑するクライヴだが彼女の漏らした嗚咽を聞き、静かに頭を撫で、優しく抱き返す
「言ったろ?必ず戻るってな…(忘れてたけど…)」
「……そうね…信じていなかったわけではないけれど……それでも貴方を失うのが怖かったの(ギュウウウ」
刻晴はそれを聞きクライヴを抱き締める腕をさらに強める
クライヴの胸に暖かい息がかかり腹部にはムニュっと柔らかいものが当たる感触を覚えたクライヴは空を仰ぎ己の煩悩と戦いながら平常心を保ちつつ…
「だから……その、そろそろ離してくれないか?流石に恥ずかしいし皆見てるから」
「嫌よ…!絶対に離さないんだから!(ギュウウウウウウ」
そう刻晴を諭そうとするがそれに反して刻晴はさらに力を強めていく
その光景を眺めていた兵士達は今までない程に困惑し、結局業を煮やした甘雨が無理やり引き剥がす形で解放され激動の1日がようやく幕をおろした…
『モラクス 解放』
《クライヴの『タイタン』スキルが強化され新たに『モラクス』の力が解放された。召喚獣フィート『タイタンブロック』の防御範囲が広がり後方からの攻撃も防げるようになった。さらにスキルを発動後長押しすると『玉璋シールド』が発生し、この状態ではガード不可能だった攻撃すらもガード可能になり攻撃を受けると受けたダメージの約40%の体力を回復する》
アビリティ『 天星』
《クライヴが両手を天にかかげ、空から星岩を堕として全体に大ダメージを与えさらに相手を石化させる。》
今回もかなり長くなってしまいましたがどうにかして強化イベントを挟みたかったんです……
にしても『並行同以体』って言葉は便利ですねえ似てるだけの別存在ってだけで割と都合良く合わせれるんだもん
オリジナルの話ですがこのテイワットではかつてクライヴと同じ『イフリート』がいましたがff16と違いアルテマの一部とかではなくれっきとした『魔神』として存在していて、かつての璃月で散々暴れまわった挙げ句先生に天道万象されたっていう設定です。
先生にとっては魔神戦争中かな~りの被害が璃月に出たのでクライヴがここに来るまえにウェンティからの情報を聞いて「は?あいつ復活したん?ほなヤバくなったら全力出してでも止めなあかんか」
と思い牽制するつもりで出てきたら
「なんか俺の知ってるあいつとちげえな?え?似てるだけで実質別人?ほな大丈夫か、でもあんま茶々入れられたら困るからきいつけえや」
となり放免された感じですね
次回はそろそろ旅人と合流させようかと思ってますのでこうご期待を!