転生したらミュトスの身体でテイワットにいた件 作:dark9486
最近自分の投稿している別の作品を見てくれてる人も増えていて嬉しいのですがたった数話くらいで今このシリーズを越えそうな勢いで正直かなりビビってます。
主の性癖をぶちまけてるだけなんですがね……ちょっと複雑(´・ω・`)
でもこのシリーズも頑張って行くつもりです!
───前回、ディシアと協力して『キングデシェレト過激派』の一味であるザキ達を捕えたクライヴは彼らを村へと連行する。
その後1日中キャンディスとセノの二人による説得(という名の拷問)のおかげで酒場でキングデシェレトの復活の噂を流し、その為には狂学者が生贄に必要だと彼らに告げ口をした人物がいることが発覚し、その人物は教令院の者ではないかと村長の憶測により一行はその為にも改めて手掛かりを探すのだった……
「とりあえずオイラ達はセノと一緒にキャラバン宿駅に向かうけど、クライヴはこの村に残るんだろ?」
「ああ、『お尋ね者』の俺がお前達と行動してたら巻き込まれ兼ねないからな。それに俺はまだこの村にでやることが残ってる……」
「……?よく分からないけど分かったぞ。じゃあまた後でなクライヴ!」
「ああ、またなパイモン。気を付けるんだぞ。」
パイモン達三人と別れたクライヴは村長の家の側に置かれていた荷物に腰かけながら読書をしている男性『アルハイゼン』へと近付く
「アルハイゼン。少しいいか?」
「……俺に何か用か?」
クライヴの声かけにアルハイゼンは本に目を通したまま答える…
「単刀直入に言いたい。『シャ二』という女性の情報はもう掴んだか?」
「………!」
アルハイゼンは持っていた本を閉じて立ち上がるとクライヴの瞳を真剣に見つめ返す
「どうやら……君が未来を知っているということは本当らしいな」
「ようやく信じてくれたか?」
「これまで君が見せてくれたこと、そして旅人から聞いた情報では、どれも相応の実力を持つ者ならば容易い動きだった。だがこれは俺しか知らない筈の情報だ。それを君が知っているということがその証拠になる。」
彼は淡々と自身の考えを話ながらもクライヴの言葉に頷く。
「なら協力しても構わないか?」
「彼女には既に助っ人を連れてくると伝えてある。本当は旅人を呼ぶつもりだったが、君ならば問題ないだろう。君が構わないなら今晩にでも行こう」
「わかった。なら先に部屋に戻って準備しておく。あんたも……言う必要はないと思うがしっかり休んでくれ」
「いや、気遣い感謝する。では後程」
その晩、クライヴは村長の家を出てからアルハイゼンと合流し一つの民家の前に立つと軽くドアをノックする
コンコンッ
「シャ二さん。前に言った通り助っ人を連れてきた。」
『………』
扉の向こうにいる女性は少しの間、迷っているのか沈黙を貫くがやがて口を開く
『アルハイゼンさん。あなたの立場はもう分かったよ…でもそちらのお客さん……多分だけどクライヴさんよね?彼は本当にあなたと同じ立場なの…?』
「ああ、俺だ。こうして会話するのは初めてだなシャ二さん。」
『ねえクライヴさん………』
扉越しに話続ける彼女だったがその声には不安と焦燥が漏れ、かなり精神的に疲弊している様子だった。
だが彼女が何かを言う前にクライヴは扉へと近付く
「あんたはキングデシェレトの復活に対して疑問を抱いているが今の生活にも不安を感じている……そうじゃないか?」
ガチャ
その質問に彼女は思わず扉を開け、二人の前に踊り出る
「……どうしてわかったの…?」
「なんとなくだ。あんたの声には焦りと不安が出ているのを感じたからな。」
「その通りよ。先に言うと…私は砂漠の民とそうでない者とのハーフなの…この辺りでは一番歓迎されない部類に入るわ」
「……過激派には『血』を重んじる連中も多いから、混血のあんたは何を言っても奴らに変に勘ぐられてしまうからな、だからあんたは何も言わないことにした……」
「……凄いわ、こうも私の考えを当てれるだなんて。まるで占い師みたいね…」
そこから暫く二人は彼女の身の上話を聞いてから、最近になって少なくはなってきたが時々謎の声が聞こえるという噂を聞き、彼女によるとその近くに『魔麟病』の治療をしていたという病院跡地へと赴くことになったのだった。
──────『スメール ダールアルシファ』
『Gaaaaaaaaaaaaッッッ!!!』
『TEKIDA!MINNABUKIWOTORE!!!』
目の前に見えた廃墟へと二人が歩むと恐らく此処を根城にしていたのか、その近くからヒルチャール達が現れる。そしてその中には一際大きい『岩兜の王』と呼ばれる個体も混じっており。彼の一声により他のヒルチャール達は不器用ながらも統率の取れた動きで列を組み二人を囲む
「魔物が棲みついてしまってるようだな。クライヴ、君には親玉の相手を頼みたい。司令塔が崩れれば指揮も崩壊する」
「わかった。任せてくれ」
二人は背中を合わせ互いに武器を構える…
『yaaaaaaッッ!!!』
暫く沈黙が続いてから一体のヒルチャールが棍棒を振りかざしアルハイゼンへと襲いかかる
「ハッ…!」
ブンッ
カアアアアンッ!
だが彼はそれに合わせるよう最小限の動きで剣を振り、襲ってきた相手の攻撃を弾くと棍棒は宙を舞う
「フッ!」
ザシュッ!
『Giッ…!?』
そこにすかさず、半ば不意討ちに近い形でアルハイゼンは剣を逆手に持ち相手の喉元へと突き刺す…
ズッ……ドクドク……
『ゴポッ…Gee……カヒュゥッ…』
そして剣を抜かれたヒルチャールの喉から赤黒い血が流れ、呼吸をしようとするごとに空いた穴から空気が漏れる音が聞こえ、やがてヒルチャールは僅かに痙攣した後に動かなくなる……
『a……aa』
その光景に『次は自分達の番だ』と感じたのか他のヒルチャール達はその場から動けずに怯えた様に固まることしか出来ずにいた
『Gaaaaa!』
ブオオンッ!
「『タイタン』!」
《タイタンブロック》
ガキイイイィィンッ!
「うおおおおっ!!!」
ドゴオオオンッ!
『Gaッ!?』
そんな彼らに対してリーダーである岩兜の王は怯むことなく雄叫びをあげながらクライヴへと突進しその巨腕を使い渾身の一撃を繰り出すがクライヴは『タイタン』の力でそれを受け止めるとカウンターにボディブローを叩きこみ、相手は岩壁まで吹き飛ばされる
「一気に決める…!『ラムウ』ッ!」
《裁きの雷》
バチバチ…!ズドオオオオオンッ!!!
そしてクライヴは右手をかかげ杖のような物を出すと頭上へと高く放り投げるとそこへ無数の落雷が降り注ぎ、岩兜の王は声をあげる間も与えられずに黒焦げになり地面へ倒れ伏す
『HIッ…BA…BAKEMONO…!NIGEROOOOッ!!!』
残されたヒルチャール達は武器をそのまま投げ捨て散り散りになりながらその場から逃げ出していった…
「片付いたな…」
「そのようだ。なるほど…これが君が『召喚獣』と呼ぶ存在の力か」
未だバチバチと『ラムウ』の力が残る岩兜の王の死体をアルハイゼンは興味深い様子で観察する
「あんたもこの力ぎ気になるのか…?」
「分野は違えど俺も教令院で学ぶ者だからな。君が持つ力はこの世界における『魔神』という種族の性質に近いが、それとは何処か根本的に本質が違うようにも感じる」
「……実際、この世界の影響で『元素反応』が起きてはいるが俺の知る世界では知る限りなかったからな…少なからず変質しているのは違いないだろう。」
「ふむ、興味はあるが今はやることをするとしよう」
雑談の後二人は廃墟の中へと侵入し、辺りを散策する…
「アルハイゼン、こっちに来てくれ。恐らく隠し通路だ。」
クライヴはとある部屋の床の板の色が違う場所へと入り、アルハイゼンを呼ぶ
「やはり隠された場所があったようだ。しかし君と行動するとスムーズに事が運ぶ、肝心な時に居ない何処かの誰かも見習って欲しいものだ。」
「(『カーヴェ』のことだな…)準備はいいか?開けるぞ」
ギイイィィ…
軋む音をたてながらゆっくりと隠された扉が開き、中から埃や薬品の匂いが立ち込める
二人が入ると中はかなり薄暗くかろうじて蝋燭の灯りで周囲がわかるくらいであった…
「……あっちに人がいるようだ」
クライヴが部屋の隅を指差すとそこで踞りながら焦点の定まらない虚ろな目でブツブツと呟く男がいた
「君は…まさかこんな所で出会うとはな」
アルハイゼンはどうやらその男を知っている様子で近付く
「君は先を知っているだろうから必要ないとは思うがこの人は『ラザック』俺の教令院での先輩に当たる人だ。しかしここに彼がいるということは……」
「……既に撤退した後ということだろう。これを見てくれ」
クライヴが地面を指差す方向の地面にはかなり重量のある物を引き摺っていったかのような痕が残っていた
「ふむ、追い付かれることを恐れ慌てて逃げたと推測するべきか…だがお陰である程度真相が掴めた。君も恐らく俺と同じ見解だろう?」
「……教令院は過激派の連中にキングデシェレト復活の噂を流し、そのリスクを全て奴らに背負わせることで自分達に目を向けられることなくグラマパラの身柄を確保している。」
「その通りだ。たとえ事故が起きようとキングデシェレトの信徒に責任が行き、表向きはただの信仰問題が引き起こした問題となる。誰も教令院の仕業とは思わないだろう。」
アルハイゼンはラザックを見ながらクライヴの答えに頷く
「そして、それらを加味した場合一つの可能性に行き着く。それは……」
「彼らの脳を使い『缶詰知識』の抽出をすること…だろ?」
「………その通りだ。やはり君との行動はスムーズで助かる。さて、情報も揃ったことだ。彼を連れて戻ろう」
クライヴとアルハイゼンはまだ震えているラザックの両肩を二人で抱え廃墟を後にし、村への道を戻るのだった…
いやあアルハイゼンのキャラ表現するのムズいっす……
主の中で印象的なのがあるVTuberが彼の攻撃モーションを解説してる時に『攻撃のほぼ全部が不意討ち』と言ってたのが一番残ってますね。
しかしスメールって見返してると思ったより長いなあと感じます。続けれるか不安ですが頑張ります…