転生したらミュトスの身体でテイワットにいた件   作:dark9486

29 / 32

うちの空君がだいぶ強くなってて最近よく星伝導パを使ってます。ただ八重神子がいないんで空くん、オデット、イネファ、アリョーシャ君でやってましてオデットに関しても餅引けなかったんで鍛造武器です……(´・ω・`)

でも空くんの重撃で18万近く出た時はたまげましたわ。最新の限定アタッカー程ではないにしても無料でこの火力は破格では?しかもまだ天賦657という微妙なラインでこれだもんなあ…





第27話 盲信

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ…

 

 

 

「蛍、パイモン。今戻った。そっちはどうだった?」

 

 

 

 

 

 

 

村へと戻ったクライヴは村長の家の扉を開けるとアルハイゼンとまだ落ち着きのないラザックを先に入れ、最後に周囲を少し見回してから自身も中へと入る

 

 

 

 

 

 

 

 

「クライヴ!こっちは……はっきり言ってこれといった収穫はなかったぞ…って、誰だそいつ?」

 

 

 

 

 

 

 

クライヴは皆に事の経緯を皆に説明する…

 

 

 

 

 

 

 

「成る程、つまりアルハイゼンの言う通りなら…あそこは缶詰知識を抽出するための拠点という訳か……だが気がかりなのは何故俺達がこの村に来た瞬間に奴らは撤退したのかということだ」

 

 

 

 

「私達もあんなに探したのに手掛かりの一つも見つからなかった……まるで私達の動きが分かってるみたい」

 

 

 

「でしたらこういった状況の場合は大体『内通者』が

いるものでは?」

 

 

 

「いや……正確には違う」

 

 

 

 

 

 

 

 

セノや蛍、そしてキャンディスの三人がそれぞれの憶測や疑問を投げ掛ける中クライヴが口を開く…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「セノ、あんたは教令院の『大マハマトラ』として罪を犯してきた者達を裁く権利を持ち、そして相手の罪状が何なのかといった重大な情報を持つこともあったはずだ。」

 

 

 

「ああ、それが俺の務めだからな…それがどうかしたのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

言葉の意図が読めないセノにクライヴは続ける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「つまり、これまで教令院はあんたに独自のルートで情報を提供していたことになる。そして教令院はあんたの人格や、動向を常日頃から警戒していただろう。……アルハイゼンの言葉を借りるなら『凶悪な獣を飼う時は自ずと噛まれない方法も掌握する』って所だな」

 

 

 

「……ふっ」

 

 

 

「つまり、教令院は俺を監視していたということか?だがどうやって……」

 

 

 

 

 

 

 

 

最後の言葉にアルハイゼンは「流石だ」と言わんばかりに少し嬉しそうな表情で笑いながらクライヴを見つめるがセノは驚きを隠せないのか冷静な顔に対して少しだけ声色が上擦る……

 

 

 

 

 

 

 

「それについてだが……アルハイゼン。確かこの国では『ジュ二ャーナガルパの日』というのが一定期であるんだったな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

クライヴは途中でアルハイゼンを向くと彼は持っていた本を閉じ、軽く咳払いをしてから話始める

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、その日に教令院は缶詰知識から得た情報を『アーカーシャ』に入力するんだ。そして俺はある時、操作台で大マハマトラであるセノの行動や処刑時の癖までもが事細かに記されたノートを見つけた。」

 

 

 

 

 

「……奴らは俺の情報をアーカーシャに入力していたのか?だが、そんなことをして何の意味が…俺の行動などアーカーシャにとってそこまで重要ではない筈だ。」

 

 

 

 

 

「いや、アーカーシャには『演算機能』が備わってる。その機能さえあれば入力されたデータを元にあんたがこれから起こす行動やルートを予測することなんてそう難しくはないだろう」

 

 

 

 

 

「…!!」

ガタッ!

 

 

 

 

 

 

再びクライヴの口から出た予想外の言葉にセノはもはや感情を隠し切れずに身を乗り出す…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺の行動が…既に予測されていたという訳か…!」

 

 

 

「いや、奴らは前々からあんたのことを警戒していたんだ。あんたが教令院を離れることも…恐らくは予想の範疇だろう。奴らは利益の為なら犠牲も厭わないからな……」

 

 

 

「くっ…!」

 

 

 

 

 

 

 

セノは悔しさに顔を歪めギリギリと歯軋りを鳴らす…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうだったのですか……ですがお二人は何処でその情報を?」

 

 

 

「三人でここに戻る時に彼が伝えてくれた。元々これは俺の推測に過ぎなかったが、彼のお陰で確信へと変わったんだ。彼の持つ千里眼はどうやら本物らしい。それに、彼がいると仕事が捗るんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャンディスの疑問にアルハイゼンはクライヴのことを信頼しきっている様子で嬉々として答える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クライヴ!お前本当に未来がわかるのか!?だったら!いつかオイラが宝くじ買う時に何番が当たりか教えてくれよ!」

 

「全くもうパイモンったら……」

 

 

 

 

 

 

 

 

クライヴにとっては前世のゲームから見慣れた『下心丸出しのパイモンとそれを嗜める旅人』の構図に顔を少し綻ばせながらもバツが悪そうに答える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悪いが…全てを知っているわけじゃない。俺が知ってるのはお前達が『スネージナヤへ旅立つ直前』までだ。それに見えるのはあくまで『テイワット各国、引いては世界に関わる内容《魔神任務》』だけでそういうのは見えないんだ(世界任務に関してはナド・クライ前辺りからはうろ覚えだからな……)」

 

 

「なんだ…ちょっと残念だぞ……」

 

 

 

 

 

 

「でも知ってるならどうして教えてくれないの?それなら早くお兄ちゃんにも会えるかもしれないのに……」

 

 

 

 

 

「……俺の世界には『パラドックス』という言葉があるんだ。意味は…上手く言えないな……」

 

 

「その言葉ならこの世界にもある」

 

 

 

 

皆にどう説明しようか悩むクライヴだったがそこへアルハイゼンがフォローに入る

 

 

 

 

 

 

 

「パラドックスとは『フォンテーヌ』における言葉で『逆説』を意味する。これは一見すると1つの真理に反するように見えて、その実もう1つの真理を言い表すという説だ。稲妻ではこの説を元に作られた『急がば回れ』という諺がある。『近道よりも敢えて遠回りする方が結果的に早く目的を達成出来る』という戒めだが……」

 

 

 

 

 

 

アルハイゼンはクライヴを横目で見てから説明を続ける

 

 

 

 

 

 

 

 

「恐らく彼は『無闇に先周りし過ぎて、自身の知る歴史が変わり最悪の事態が起きる』ことを危惧しているのだろう。」

 

 

「そうだ。俺は言ってしまえば過去を変えているようなものだからな…正直これまでだって関わり過ぎたと思ってるくらいだ。事実モンドではトワリンが『本来とは違う姿』になっていたんだ……だがそれでも俺はこの世界を放ってはおけないからな、こうして大きく変わらない様に立ち回ってるのさ」

 

 

 

「う~ん…オイラ難し過ぎて頭痛くなってきたぞ……」

 

 

「じゃあどうしてクライヴは今回の情報を教えてくれたの…?」

 

 

 

「これも推測だが、本来の歴史では『俺がこの場で皆にこの情報を説明する役割』だったのだろう。それがこの場では彼に置き換わっただけのこと、それなら歴史的にはあくまで説明する役割が変わっただけだから大きな改変にはならないのだろう」

 

 

 

 

 

 

蛍の疑問に対し再びアルハイゼンがクライヴの行動の意図を説明する、クライヴは自身の考えが見透かされていることに驚くが『アルハイゼン』という男なら無理はないと考え直ぐに気を取り直す

 

 

 

 

 

 

 

 

「説明してくれて助かるよ、まあそういうことだ皆。すまない…だが出来る範囲でならなんでもするさ」

 

 

「そっか………ん?なんでも…?」

 

 

 

「…?ああ、歴史を変えることにならなければな」

 

 

 

「……わかった。じゃあこれからどうする?(言質取っちゃった♡)」

 

 

 

「それなら俺に心当たりがある。奴らが俺の行動を知っているとすれば、俺が先ほどまでいた場所にいるだろう。俺の行動ルートと逆に逃げればいいからな、そこへ向かう」

 

 

 

「……わかった。俺は少し別行動するからお前達は先に行っててくれ」

 

 

「おう!気を付けろよクライヴ!」

 

 

 

 

 

 

その後村長の家を後にしたクライヴは少し歩いてから一目を避けるように砂漠へと歩きだす…

 

 

 

 

 

「……この辺りか」

 

 

 

 

 

その途中の物陰で待ち構え、暫くするとクライヴが通った道から誰かが歩いてくるのが見えるが、彼の側を通ろうとするとふとその人影は立ち止まりクライヴが隠れている場所へと声をかける

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんたは本当に先が分かってるんだな……クライヴ。あたしや『ラフマン』達がここに来るのも想定済みってわけか?」

 

 

 

 

 

「ああ、それにしてもよくわかったな…流石だなディシア。」

 

 

 

 

 

 

クライヴは岩陰から姿を現しディシアへと歩み寄る

 

 

 

 

 

 

「褒めないでくれ、でも悪いけどこの事についてあんたは手を出さないでくれるかい?これはあたしらの問題だから」

 

 

 

「……それは状況次第だな、あんたの覚悟を無下にするつもりもないが、危なくなれば不本意でも助ける。それで構わないか?」

 

 

 

「充分さ…感謝するよ」

 

 

「なら俺は旅人と合流してからそれとなくまたそっちへ向かうよう誘導する。気を付けろよ」

 

 

「あいつらも来るのか…?」

 

 

「元々あんたの元へたどり着くことは確実だ、面倒にはなるだろうが知っていれば対処はしやすいだろう」

 

 

 

 

 

 

 

 

短いやり取りの後クライヴは来た道を引き返し、調査をしていた旅人やアルハイゼン達と合流して暫くして先ほどの場所へと向かうとどうやら既に彼女は何者かと話をしている様子だったが、その会話は遠いためか途切れ途切れにしか聞こえない

 

 

 

 

 

 

 

 

「ディシアお姉ちゃん!」

 

「おいバカ!何やってんだよ!」

 

 

 

 

 

それを聞き、彼女に懐いていた少年『イザーク』は我慢出来ずに彼女の元へ走りだし、皆もそれに続く…

 

 

 

 

 

 

「……本当に来たな」

 

 

 

 

 

ディシアはそう呟くが少年にその言葉は届くことなく、ただ涙を浮かべ彼女に訴えかける

 

 

 

 

 

「どうしてなのお姉ちゃん!おじいちゃんを探してくれるって言ってくれたのに!なんでこいつらとグルなの!?」

 

 

「イザーク……これは…」

 

 

 

「ほう、思ったより来るのが早かったな」

 

 

 

 

そんな状況に対して、左目に眼帯を付け何人かの部下を連れた体格の良い褐色肌のリーダーらしき男は旅人達が来ることをわかっていたのか冷静な様子で見つめる

 

 

 

 

 

「……ディシア、アアル村を裏切ったのか?」

 

 

「これはこれはかの有名な大マハマトラさんじゃないか、ディシア。こいつらよりも俺と組んだ方がいいぜ、お前も見た通り俺にはメソッドがある。それに俺の理想はこいつらより崇高でシャイニングなものだ。」

 

 

「あたしがそんな言葉で心打たれる人間じゃないのはわかるだろうラフマン」

 

 

「どういうことなんだよディシア…おまえはどっちの味方なんだ?」

 

 

「………」

 

 

 

 

 

今の状況を飲み込めない様子のパイモンはディシアへ疑問を投げ掛けるが彼女は何も言わず黙るだけであったがラフマンはそんなことなど気にも止めずに話続ける

 

 

 

「お前が誰の味方だろうがキングデシェレト様がこの地にお戻りさえすれば全てが再びスタートする。妨げにはならんさ」

 

 

「……お前達は本当にそれでキングデシェレトが復活するとでも?下手を打てば教令院に目を付けられる、そうなれば戦力的にもお前達に勝ち目はない」

 

 

 

 

 

 

 

心酔した様子のラフマンにクライヴは現実を突きつけると彼は先ほどとは打って変わりクライヴを睨み付ける

 

 

 

 

 

 

 

「ふん!余所者であるお前には俺達の偉大な信仰心は理解出来ないだろう。それに万に一つでも可能性があるなら試す価値はあるのさ。それに俺達はこの日をずっと待ってたんだ!太陽も月も輝きを失い大地は引き裂かれた…だが今、運命は教令院に対するジョーカーを俺に授けてくれた。あいつら学者がいれば俺達は防砂壁の向こうへ攻め入ることが出来る!」

 

 

 

 

「……奴らはスメール全土を掌握してる。いくら狂学者に未知の力があったとしても立ち向かうのは困難だ。それは後ろにいる二人もよく知っている。お前達砂漠の民全員がキングデシェレトを信仰してるわけではないように、彼らも教令院に完全に従ってるわけじゃないんだ。」

 

 

 

「卑劣な裏切り者達とトークをする気はない!」

 

 

 

「……思った以上に話を聞かない奴だな。」

 

 

 

「待ってくれラフマン。こいつらはあたしの友人だ。草神の民は信じれなくてもあたしのことは信じられるだろ?必要なら、この右腕を担保にしても構わない」

 

 

 

 

 

話が一方通行になる中、ディシアが彼らの間に入りとんでも

ない取引を持ち出すとラフマンは眉を潜める

 

 

 

 

「……だがお前が約束を破ればどうなる?ディシア、俺達傭兵は頭がいいぞ?悪いやつは長生き出来ないからな」

 

 

 

「あたしにはやるべきことがある。友人の為に彼らを救うと約束したんだ」

 

 

 

「よし!ならば右腕を残し、お前の決心を見せてみろ」

 

 

 

 

 

ラフマンが手をあげ合図を送ると部下の一人が大振りな曲剣を取り出す…

 

 

 

 

 

「止めろよディシア!こんなのただの意地悪だぞ!」

 

「お姉ちゃん止めて!」

 

 

 

 

パイモンとイザークは身を乗り出し、止めようと説得するがその二人をクライヴが制止する

 

 

 

「……これは彼女が決めたことだ。その意思を曲げることは彼女の誇りを傷付けることになる」

 

 

「でも…!」

 

 

 

「ハッ!余所者にしてはよく分かっているようだ。惜しいな、お前が砂漠の民であればよき友人となっただろうに

……おい、こいつの右腕をカットして持ってこい」

 

 

 

「……ありがとうなクライヴ」

 

 

 

 

ディシアはそう呟くと静かに右腕を前に差し出す…

 

 

 

 

ブオンッ!

 

 

 

 

 

そしてラフマンの部下は剣を振り降ろし、ギラリと光る刃が彼女の腕へと迫りディシアは受け入れるかのように目を閉じる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ストップだ。」

 

 

 

 

だがラフマンの一声によりその刃はすんでの所で止まる…

 

 

 

 

 

 

「……いいだろう、お前の決心はしかと見届けたぞディシア。明日の昼に指定した場所に友人と共に来い。」

 

 

 

「……わかったよ。」

 

 

 

「よし、引き上げるぞお前達!」

 

 

 

 

 

そしてラフマン達はゾロゾロとその場を去り、旅人らはその背中が見えなくなるまで目で追い続ける…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふう…何とかなったみたいだ」

 

 

「……途中で止めるとわかってはいても内心ハラハラするもんだな」

 

 

「ハハッ、やっぱりあんたもわかってたんだな」

 

 

 

「うぇっ…!?お前達一体なんなんだよ!?」

 

 

 

 

 

やがて彼らが立ち去ってからディシアとクライヴはお互い軽口を言い合うが他の全員、主にパイモンはその状況に困惑するがクライヴは今回起きた事についてや今後のことを説明する…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ディシア。あいつらのことだが……約束を守る気ははなからない。だがこっちが不意を突けばいける」

 

 

 

「ならどうする…?下手に動けば人質が危ないぞ」

 

 

 

「そうだぞ!それに罠と分かってて飛び込むなんて危険過ぎるぜ!」

 

 

 

 

 

ディシアとパイモンはリスクを考え止めるよう声をかけるがクライヴはそれに対し不敵に笑う

 

 

 

 

 

 

「安心してくれ、策はあるさ。蛍、拠点に戻ったら聞いてくれるか?」

 

 

 

「うん…わかった。」

 

 

 

 

 

 

 

そして一行は村長の家へと戻り、一つの作戦を立てた後に各々寝床に就くのであった……

 

 

 

 

 





ラフマンさんいいキャラしてますよね~
最初は「なんだこのいけすかない野郎は」と思ってましたがストーリー後半から株上がってって、6.7で再開した時は結構嬉しかったですね

今後のストーリー展開について

  • 長くてもいいから設定見返して本編通りに
  • ダレない程度に飛ばして
  • うるせえさっさと書け
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。