転生したらミュトスの身体でテイワットにいた件 作:dark9486
今期の幽境バカムズくないですか?あのクソじじいマジ強すぎンゴ……
他は余裕持っていけたんですけどあいつだけギリギリでしたよ?まあ主は下手くそ微課金旅人なんでマスターが限界なんですがそれでもキツイぜ…
────翌日、一行は指定された場所『キングデシェレトの霊廟』へと到着すると既にラフマン達は皆を待ち構えていた
「来たか、準備はいいな?」
「ぬかりはない、だが…『思ったより人数が少ない』な?」
何処か自信ありげにほくそ笑むラフマンにアルハイゼンは訝しげに疑問を投げ掛ける。
何故なら彼の後ろには部下に連れられた老齢の学者が一人だけしかいなかったからだ…昨日の会話との相違にディシアはラフマンを睨みつける
「ラフマン…あんたは約束を守る漢だと思っていたが……これはどういうことだい…?」
「何を言ってる?『一人と一人の交換』だ。公平じゃないか?それに俺としては草神の民からのオーダーに応えている時点で最大限に譲歩しているつもりだが…不満なのか?」
「「…………」」
「なんだよそれ…!話が違うじゃないか!」
パイモンは彼の答えに不満をもらすがアルハイゼン、セノは何も言わずにただ黙る…
「……言っただろう?ディシア、こいつらは端から守るつもりが無いとな…」
「そうだね……あんたの言う通りになったよクライヴ…じゃあ手筈通りに行くとするよ」
「何…?一体どういう……」
バッ!
クライヴとディシアはラフマンが何かを言う前よりも速く、そして全く同時に踏み込み距離を詰める…
「はああああッ!!!」
ガキンッ!ドゴッ…!
「ぬおっ…!?」
ディシアは自身の身の丈程に巨大な剣を振るい、凄まじい力でラフマンを抑えつけ地面へ押し倒し、それを見た彼の仲間は慌てながらも側にいた老人の喉元へ刃を突き付ける
「くっ…!そこ迄だ『熾光の獅子』…!それ以上手を出すならこいつの首を掻き切る!」
「おじいちゃん…!お願い止めて!」
「そうはさせない…!『タイタン』ッ!!!!」
《激震》
ドゴオオオオンッ!!!
クライヴは上空へと飛び上がり右腕に『タイタン』の力を顕現させると何故か老人を拘束している相手ではなく睨み合う全員の中心に位置する地面へと撃ち込む
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……ザザザアァッ!!!
すると大地が激しく震え、クライヴの立っている位置から巨大な流砂が発生し周囲を無差別に巻き込み始める
「不味いっ……!地震だ!……まさかあの野郎最初からこれが狙いで!?」
「皆備えろ!!!!」
「でもクライヴ…!貴方が!」
「俺のことはいい!昨日も言ったはずだ!『俺は大丈夫』だと!今はイザークのことを心配するんだ!」
クライヴは流砂の中心にいたため既に下半身が完全に飲み込まれているが動くことなく冷静な様子で少年の方を見つめる
「おじいちゃん…!」
「………………!」
シュバッ!
キイイイイイィィィィン……!
少年が砂に足を取られ滑り落ちそうになる瞬間、ただ呆然と立っているだけだった老人から光が発生し瞬時に彼の元へと距離を詰めると全員を包むかのように巨大な結界のような物が出現する
「おじいちゃん……?」
「『予定通り』……だな」
クライヴのその言葉を最後に、全員の身体は結界に包まれながら砂の中へと沈んでいく……
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「うぅ……頭がクラクラするぞ…」
「みんな大丈夫?」
「はぁ…事前に聞いていたとはいえ肝が冷えたよ」
「まさか本当に『砂丘が崩れ、グラマパラが俺達を守ってくれる』とは……どうやらお前の千里眼は本物だな、それにあの元素力…」
セノは遥か頭上から光差す地上を眺めながらクライヴへ声をかける
「正確に言うなら、助けてくれたのは彼じゃなく『彼を介して力を行使したクラクサナリデビ』だ。だから彼自体は……」
「おじいちゃん!おじいちゃん!なんでまた気を失ってるの!?」
「……見ての通りだ。」
そう言いクライヴは先ほど自身達を助けた老人へ必死に声をかける少年を横目で見る
「そんなことより、周りを見てみるといい」
ふとアルハイゼンがそう語り、全員は言われた通り周囲を見渡す…
すると眼前に大きな建築物のような物が飛び込み、皆はその光景に釘付けになる
「これは……もしかして…」
「恐らくは遥か昔、砂に沈んだ『キングデシェレト文明の宮殿』だろう…地面が崩壊したことでその構造が露になったという所か……これも彼が言った通りだな」
「さっきから何もかもクライヴの言う通りな事が起き過ぎてなんだかオイラお前が怖くなってきたぞ……」
「正直俺としてはちゃんと筋書通りに行くか常に不安だがな……」
「ああ…!キングデシェレト様の奇跡だ…!!!」
「うわぁ!こいつらも一緒に落ちてきたのかよ!しぶといな!」
全員の背後から恍惚な表情で神殿の前へと歩み寄るラフマンの声にパイモンは飛び上がるように驚き旅人の後ろへと隠れる…
「ラフマン、あんたは無事なようだが…部下は駄目そうみたいだね…?」
「……せいぜい口には気を付けるといい、俺に後ろからパックリやられないようにな?」
「落ち着け、言ったはずだ。今回の目的には『彼』も必要だと、それにお互い無駄な争いは避けるべきだ」
未だに遺恨が残るディシアとセノがラフマンを睨むがクライヴはそんな二人の間へと入り制止をかける
「今はこの余所者の言う通りだ!我らの崇高なる王が今この場で我らに聖殿への道を示して下さっているのだからな!!!」
「お前はこの状況でなんでそんなに偉そうなんだよ……というかやっぱり『入る』しかないのか…?」
「君にとってはこれも必要なことなのだろうクライヴ?それに俺個人としても宮殿の中に興味があるからな」
「あんたはそういう人間だからな、『俺が言わなくても入ろうとする』さ」
「ふっ…やはり君との会話はスムーズでやり易いな、では行こう」
「軽すぎるだろ!?危険かもしれないんだぞ!?」
「危険を犯さずして冒険者が務まるかパイモン?『星と深淵を目指せ』」
「ぐぬぬ……後で絶対嫌な渾名を付けてやる…!」
クライヴの言葉にパイモンは苦し紛れの恨み言を吐き、一行は宮殿の内部へと足を踏み入れる……
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「これは……凄いな…」
中に入って直ぐにセノは感嘆の声を溢す…
内部は遥か昔に廃棄されているため所々に大きな劣化が見られるもののその場には溢れるばかりの元素の力が満ちていた…
「ラフマン」
「なんだ余所者」
クライヴは辺りを見回すラフマンに声をかけるが彼は素っ気ない返事を返す
「……この建物についてだが…中に満ちてる元素は『クラクサナリデビ』の力だ」
「……俺は神の目を持ってない、なんとでも言うがいいさ」
「わかってる。だから『実際に見て貰う』方が早いだろう。すまないがあんたの肩を貸してくれ、先に言っておくが危害を加えるつもりは無い」
「………」
スッ…
ラフマンは暫しの無言の後ぶっきらぼうに肩を貸し、クライヴはそれに手を乗せ力を込める…
「はあああ…!」
キイイイィィィン……
「これは…!?」
するとラフマンの目が淡く光り、彼の視界には緑色の『元素粒子』が無数に宙を舞う光景が目に入る
「これで少しは話を聞いてくれる気にはなれたか?」
「一体何をしたんだ……!?」
「俺の力の一つ『バハムート』なら神の目を持ってない相手でも視界を共有出来ると最近気付いたんだ」
「……君、今何と言った?」
だがクライヴの答えに対して反応を示したのは彼ではなく近くで聞いていたアルハイゼンだった。そしてアルハイゼンはクライヴの元へと歩み寄り僅かではあるが興奮を含んだ表情で質問する
「『バハムート』とは『龍王ニーベルンゲン』と呼ばれる存在の数ある伝承の中で呼ばれていた敬称の一つだ。確か『スネージナヤ』の端に位置する『ナド・クライ』においてはかなり根強い信仰があると聞く。君は……『光界』の力を使えるのか?」
早口で説明を始める彼にクライヴは少し戸惑う
「あ、ああ……どうやら光界の力を周りの元素と合わせ、それを他者の体内に流すことによって『一時的に元素色覚に近い力を与える』ことが出来るらしい。今のところ副作用はなかった」
「ふむ……確かに『光界』の力はテイワットにおける元素力の源だ……だからあらゆる元素とも親和性がある…つまりは君がやってることは原理としては神の目に近いな、『君自身が元素の媒体となることで他者へ元素を供給』する……凄いな君は」
「そうでしょ?クライヴは凄いんだからもっと褒めてよね?」
「とにかく……これでこの場所はクラクサナリデビが守ってくれてるというのはわかってくれたか?」
「……俺は学者ではないから小難しい事はわからん…だが今目の前で起きた事実を無視する程俺は馬鹿じゃない。先に進めば答を得られるだろう…」
「それで構わないさ、行くぞ」
「ねえ無視しないで?傷付くよ?」
いつの間にか背後に後方腕組理解者面でドヤ顔をした旅人がいたことに対して三人は触れることなくスルーを決めこみ、一行は神殿内部を突き進むのであった……
博士と対峙した時に捕捉し忘れてました
この世界では『ニーベルンゲン』=『バハムート』という設定です。理由としてはバハムートは『光の召喚獣』ニーベルンゲンは『光界』で光繋がりだからという単純な理由です……
今後出来たら本編とは違う各キャラ√の話も書きたいんですけどこれまでクライヴ君が堕としてきた中で先に書いて欲しいキャラありますか?
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アンバー
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エウルア
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ジン
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刻晴
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香菱
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九条沙羅
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雷電将軍
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コレイ
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ディシア
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旅人