転生したらミュトスの身体でテイワットにいた件   作:dark9486

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いよいよトワリン戦始まります。戦闘描写が難しいぜ…


第5話  絶望を乗り越えて

作戦会議の翌日実行班のクライヴ達は道中の魔物やアビスを片付けつつ特に足止めを喰らうことなく順調に歩を進め、いよいよ風魔廃墟へ到着した

 

「ここが風魔廃墟か…実際にこの目で見ると圧巻だな…」

 

ゲームでは何気なくとも現実で見るこの地は少なくともスクリーンよりは遥かに迫力のある景色であろう。クライヴは圧倒されるも気を取り直しウェンティの方を見つめ

 

「じゃあ手筈通りに動こう。バr…ウェンティ、天空のライアーを」

 

「慌てない慌てない~、じゃあいくよ?」

 

ウェンティがライアーを取り出し慣れた手つきで指を走らせる

 

~~♪~~♪

 

まるで平原を駆け抜けるそよ風のような心地よい音色が辺りにこだまし、クライヴ達は思わず聞き惚れそうになるが

 

グオオオオオオオオ!!

 

その音色を引き裂くようにどこからか悲しみ、苦しみ、あらゆる負の感情が入り交じったような咆哮が響く。それと同時にクライヴ達を覆う巨大な龍が上空から姿を現す。

 

「トワリン…!」

 

ウェンティはそれを哀れみの表情で見つめる。美しいはずのその翼の端はアビスにより黒く変色し、背中には妖しく輝く水晶のような物が突き刺さるように存在し、今もなお苦悶の声をあげている。

 

『バルバトス……なのか…?我は…我は…ガアアアアッ!』

 

ビシュンッ!

 

ウェンティの音色に反応したのか僅かながら理性を取り戻したような様子だが再び荒れ狂い、翼から元素の弾をクライヴに向けて放つ

 

「トワリン!しっかりして」

 

「(どういうことだ!?明らかに侵食が進んでいる!?俺の知る歴史と変わっている!)」

 

クライヴは困惑していた。本来はあのような姿ではなく、廃墟内で戦うはずであるがクライヴが見ているのは前世(イベント)で見た「もう一つの可能性」に酷似していた。

 

 

 

「フフフ…やはり来たな、異世界の来訪者よ…」

 

ふとトワリンよりさらに上空から不敵にクライヴ達を嗤う声に一向は空を見上げる。そこにいたのはまるで甲冑を思わせるかのような姿の魔物がいる

 

「貴様は…『アビスの使徒』…!」

 

アビスの中でも精鋭とされる存在であり、両手のブレード状の武器を振り回し戦う魔物

投稿主も璃月編間章の時はあまりパーティーが育ってなくて苦労しましたわ

 

 

「貴様たちの行動は既に王子様により予測済みだ。よって少々計画を早めることにしたのだよ…さあ風魔龍よ!やつらを塵へと返してやれ!」

 

アビスの使徒はトワリンの背中と同じような暗く輝く色の結晶を取り出し、それをかざすと互いに共鳴するかのように輝きはじめた

 

『グアアアアアアッ!』

 

トワリンの瞳がアビスのように漆黒の光を放ち襲いかかる

 

「トワリン…!」

 

「やるしかない…!来るぞ!」

 

焦りを隠せないウェンティを宥めながらクライヴ達は武器を手に取るが…トワリンは巨体とは思えぬ速度で距離を一向に詰め

 

ブオンッ!

 

 

「うあっ…!?」

 

ドスウウゥンッ!

 

咄嗟に防御の体勢を取るジンだったがあの巨体から繰り出される攻撃を完全に防ぐことは出来ず。そのまま廃墟の柱に叩きつけられ、意識を失う

 

 

「…っ!ジン…!クソッ!」

 

バシュン!

ドドドドドド!

 

「まずっ…!ぐあッッ…!?

 

ディルックは思わずジンに声をかけるがそのせいで反応が遅れ、まともに攻撃を受ける

 

「全く厄日ね…!」

 

ダダダダッ!

バンッ!

 

「ハアアァッ!」

 

 

エウルアは走り出し廃墟の崩れた残骸を踏み台に飛び上がり斬りかかるが

 

シュンッ!バシィッ

 

「なっ…!?避けて…キャアアッ!

 

その刃はトワリンの鱗どころか羽一枚にすら届かずに躱された挙げ句、強靭な尾の反撃にあい地面に叩きつけられる。

 

「みんな…?そんな…こうもあっさり…」

 

戦闘が始まって数分もなく既にメンバーのほとんどが戦闘不能に陥った状況にクライヴは困惑する。その様子を見てアビスの使徒は高らかに嘲笑う

 

「フハハハハハハ!どうだ?何も出来ずに仲間が蹂躙される気分は!貴様は英雄気取りでここまで来たのだろうが所詮貴様は人間なのだ!たとえ力があろうと大事な者すら守れぬのなら意味もあるまい?無様だな!ハハハハハハハ!さあ!トドメを刺してやれ!」

 

『グアアアアアッ!』

 

トワリンは口内にありったけの元素を込め、クライヴに向かって放とうとしているがクライヴは動かず両膝をついている

 

「俺が……俺がみんなを巻き込んでしまった…俺のせいで…皆が…」

 

根拠もなく自らの力を信じた結果、呆気なく仲間を全滅させられるという、突然突きつけられた残酷な現実を前に深く絶望していた。

 

「フンッ!どうやら力の差を思い知ったようだな…殺れ!」

 

ボオオオオオオッ!

 

トワリンの口から莫大な元素の奔流が打ち出され、今まさにクライヴを消し炭にしようとしたが

 

ガガガガガガガガッ!

 

それをウェンティが前に出て風元素のシールドで防ぐが突破されるのは時間の問題だった…

 

「ウェンティ…どうして?」

 

クライヴは未だ絶望した表情でウェンティを見つめる

 

「俺のことはいい…皆を連れて逃げてくれ…結局…俺は何者にもなれない哀れな男だったんだ…だかr「それは違うよ!」

 

クライヴが言い終わる前にウェンティが叫ぶ

 

「この戦いを選んだのは君じゃないよ、僕の…いや『みんな』が君を信じて選んだ道なんだ…今の君は何者になれなくても...『今からなる』のも遅くはないんじゃないかな?僕たちは君を信じてる…だから君も僕たちを…仲間を信じて欲しいんだよ?

 

そうウェンティはあくまで笑顔でそう諭すようにクライヴへ語りかける

 

「ウェンティ…」

 

「ええいっ!くたばり損ないの分際で!そのまま消し飛ばせ!」

 

 

『恐怖に呑まれずよく立ち向かったな…』

 

 

ここに来る前に言われたあの人(クライヴ)の言葉が頭に繰り返し響く…

 

「そうだ……俺はあの人に恥じないように生きると決めた…!この手で誓ったんだ…!すまないウェンティ…少し持ちこたえてくれ…俺はもう迷いはしない!

 

 

そう言うとクライヴは立ち上がり、前を向いて右手を胸にあてる。

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

「なんだ!?この溢れるばかりの元素は…!くっ…!風魔龍!やつらをさっさと殺すんだ!」

 

アビスの使徒はクライヴがなにかをする前にトワリンに対し結晶を向ける。するとトワリンの攻撃がさらに激しくなり、ウェンティの元素シールドにひびが入る

 

「ぐ…ううううううっ…!」

 

苦しそうに呻くウェンティだったが急に肩をポンと叩かれ振り向くと、炎に包まれたクライヴが自分と隣で笑顔を向ける

燃えてるはずの身体に触れられてるにも関わらず、不思議と焼けるような感覚はなく、寧ろ焚き火に当たるかのような暖かさを覚える

 

「後は…任せてくれ」

 

「…戻ったんだね?トワリンを…頼むよ?」

 

そう言うクライヴの顔を見てウェンティは安心した表情を向ける。

 

「(あの人もこんな気持ちで戦ってきたのだろうか…絶対に止めてみせる!)」

 

クライヴは空を見上げ張り裂けんばかりに叫ぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「来い!『イフリート』おおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

 

 

 

クライヴの身体から巨大な火柱が立ち昇り、辺り一面にとてつもない炎元素が振り撒かれる

火柱が収まり始めると徐々にトワリン以上の巨大な生物

炎の召喚獣『イフリート』が今まさにテイワット顕現したのだ

 

 

 

 

 

 

 

 




正直この最後の描写をやりたいがために書きはじめた所があります。ff16本編でも召喚獣同士の対決ってロマンあるよね!この話を書いてる間ずっと脳内で『find the frame』が流れてました。マジでカッコいいよあの曲…いよいよ次は決戦です!こうご期待を!
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