転生したらミュトスの身体でテイワットにいた件   作:dark9486

7 / 9
自らのせいで仲間を傷付けたことに絶望していたクライヴはウェンティの言葉による奮い立ち、己を受け入れ『イフリート』へと顕現した。

ド派手な描写ってマジで難しいっすわ…


追記 戦闘中では是非ともFind The Frameを流しながら読むと臨場感が出ると思います。自分はそうしながら書いたので執筆中テンションぶち上げでした


第6話 自由の風

 

「な、なんだあの姿は…!風魔龍!」

 

『イフリート』に顕現したクライヴを見たアビスの使徒はトワリンに命令を下そうともう一度結晶を向ける

 

『させるかあっ!』

 

バシュンッ!

ガシッ!

 

「なにっ!?ぐああっ!?

 

だがその結晶が向けられる前にクライヴはアビスの使徒へ巨体に似合わぬ速度で瞬く間に距離を詰め、片手で鷲掴みにするとそのまま上空へと打ちあげ、両手をかざす。直後にクライヴの手から火の玉が現れ、徐々に大きくなったかと思うと自分の体格以上の巨大な火球となる

 

『大事な仲間を傷付けた報いを受けて貰うぞ!こいつで…!終わりだあああああっ!

        

       

 

       『煉獄の火炎』

 

ドオオオオオオンッ!!!

 

 

「ぐああああああああああ!?ア、アビスよ…!永遠なれええええええええ!!!」

 

最後の断末魔をあげながらアビスの使徒は跡形もなく爆散する。すると支配が緩んだのか、トワリンが苦しそうな声をあげだす。

 

『グオオオ…バル…バトス…』

 

「トワリン…!クライヴ!僕はもう一度ライアーを弾く準備をするから君は彼を抑えて欲しい!」

 

ウェンティが叫ぶとクライヴは静かに振り向き、頷くような仕草を取り

 

『少し荒っぽくはなるが、やつのエネルギー消耗を狙って疲弊させるしかない……恨まないでくれよ…!』

 

『ガアアアアアッ!』

 

ゴオオオッ!

ズドオオンッ!

 

トワリンは上空からクライヴに向けて凄まじい速度で突進するが今のクライヴはトワリンよりも体格で勝るため、呆気なく止められる。

 

『捕まえたぞ…!』

 

『グウウウウウ…!』

キュイイイイインッ!

 

理性はなくとも本能で力の勝負は不利と判断したトワリンは自らの元素エネルギーを体内から放射し突きはなそうとするがクライヴは動じない

 

『…少し熱いぞ』

 

ゴオオオオッッ!

 

『ガアアアアアアッ!?』

 

クライヴの身体が激しく発火し、そのままトワリンの全身が炎に包まれる。トワリンは熱さにより振りほどこうと暴れるがクライヴはさらに力を込め、トワリンを抑えつける。

 

『苦しいだろうな…だがもう少しの辛抱だ…!堪えてくれ!』

 

~~♪♪

 

クライヴがトワリンに声をかけていると再び辺りにハープの優しい音色が響く…するとトワリンの力が緩みその瞳から徐々に光が戻る

 

『バルバトス…』

 

『……!今だ!』

 

好機を逃すまいとクライヴはトワリンの背中に刺さったアビスの結晶に手をかけ

 

『こんなもの…こうしてやる!』

 

ボオオオオオ…!

バキイインッ!

 

 

力を込め、結晶を砕いた後に手から炎をその背中に向けるがトワリンは最初のように暴れる様子はなく寧ろ心地よい表情を浮かべ身を任せていた。

 

『グオオ…』

 

するとあれほど先の戦いで負っていた傷がみるみるうちに消えていく、そのままトワリンは力無く目を閉じるがその命が潰えたわけではなく、穏やかな寝息が聞こえている

 

「そうだよね…あんなに動いて疲れないわけがないよ…ゆっくり休んでね」

 

ウェンティは慈しみや同情を持った目でトワリンに語りかける

『イフリート』の巨体が少しづつ消えていった後、しばらくしてから元の姿に戻ったクライヴがウェンティに駆け寄る

 

「こっちは仲間の治療が終わった。全員命に別状はなかった…少しすれば騎士団からの援護が来るはずだ。」

 

「よかった、みんな無事だったんだね…じゃあ後はこの子が目覚めるまで待とうか」

 

それを聞きウェンティは安心してクライヴに笑顔を向ける。

そこからしばらくは騎士団と連携して事後の処理や報告を行い、それが終わるとウェンティがその場で即興の弾き語りをして皆で聴いたりしているとトワリンの身体がゆっくり動きだす

 

『おお……生き返るとは正にこういった感覚なのであろうな…礼を言うぞ異世界からの騎士よ』

 

クライヴの方を向き、感謝の意を述べるがクライヴは首を横に振る

 

「俺一人でやったわけじゃないさ…ここにいる皆が、お前を救うためにモンドの民たちが立ち上がってくれたからこの状況があるんだ。感謝されるのは俺ではなくここにいる皆さ」

 

そう答えるとトワリンは目を細めながらも

 

『……謝礼は素直に受け取った方がいいと思うが、それがお前という存在の在り方なのだろうな。我はと戻るとしよう。異世界の騎士よ、お前の旅路の無事を祈ろう』

 

バサアッ!

 

そしてトワリンはすっかり美しさを取り戻した両翼をひろげモンドの澄み渡る青空を雄大に飛び去っていく…

 

「あははっ♪相変わらず恥ずかしがり屋だなあ~トワリンは、さあっ!帰ろうかみんな♪」

 

その様子を嬉しそうに見つめるウェンティは彼の姿が完全に見えなくなるのを見届けてからクライヴ達の方を向く

 

「でもその前に、……ありがとうクライヴ。トワリンを助けてくれて」

 

ウェンティはクライヴへ手を伸ばし握手を求めた、それに対しクライヴは

 

「さっきも言ったように俺一人の力じゃないさ...でもそう言ってくれて嬉しいよ」

 

そう言いながらも快くウェンティの握手に応えるように手を握るが…

 

キイイィン…!

ドクンッ…!ドクンッ…!

 

「うっ…!ぐあああっ!?」

 

「えっ何これ!僕の力が…吸われてる!?」

 

突如として二人の手の間から目映い光が差し、それは徐々にクライヴの胸へと集まっていく、激痛を伴うのかクライヴは苦しそうに呻く

 

 

「「「「「クライヴ(さん)!」」」」」

 

皆が叫びながら近付くと暫くして両手から風元素のエネルギーが溢れ、収束していき一つの形を取る

 

「はあっ…!はあっ…!…これは……弓か?」

そこにはウェンティと同じ色合いをして派手な装飾を施した弓が手元にあった。

 

「驚いた~…まさか君にまだこんな隠し玉があったなんてね、その弓にはどうやら僕の力が籠められてるみたいだよ?……でも不可抗力とは言え勝手に盗らないで欲しいなあ」

 

ムスッとしたむくれ顔でウェンティはそう言うが

 

「俺にもよくわからない…(まさかこの世界で強化イベントが発生しようとは)」

 

神妙な顔したクライヴの前にジンが駆け寄り、心配した様子で声をかける

 

「どこか不調はないか!?凄い光だったが…」

 

「大丈夫だ…それよりもあんたの方だ。あれだけの攻撃を喰らったんだ…大丈夫か?(ズイッ」

 

そんな彼女の心配を余所にクライヴはジンに顔を近付け肩を寄せて怪我の確認をする

 

「ふあっ…!?/////わ、私は平気だ…!心配してくれてありがとう…!だ、だからその…ち、近いっ…//////」

 

ジンは昨日のように顔を真っ赤にしながら答える。その様子をアンバーとエウルアの二人は見つめながら

 

「あ、あたしだってクライヴさんにされたいのに……」

 

「……絶対に渡さないわ」

 

心の内で嫉妬の炎を燃やすのであった。(一人氷元素だけど)

このスケコマシめ

 

 

「何はともあれ、君のおかげで助かったようだ。準備ができたらアカツキワイナリーに来てくれ、アデリンに頼んで皆で宴会としよう」

 

一段落したクライヴにディルックは声をかける

 

「それは嬉しい報せだ。是非ともご馳走になるよ」

 

「ほほう~?実に楽しそうな催しだなあ?俺も一杯付き合っても構わないかな?」

 

急に二人の間からひょっこりとガイアが割って入る

飄々とした表情のガイアにディルックはため息をつきながらもどこか嬉しそうにしていた

 

「はあ…そんなことだろうと思ってたさ、だが君がワイナリーに顔を出そうとするとは珍しい」

 

「おいおい、俺がそんな薄情なやつだと思ってたのか?それに俺は酒があればどこにだって飛んでくるさ」

 

「……ちょうど君の好みそうなものが蔵に入っている。『あくまでも』宴会のために特別に出すだけだからな」

 

「アッアッアッアッ……(尊い…)」

 

 

あまりの光景(供給)により人の言語を発せなくなり限界オタク化したクライヴであった

 

 

 

 

 

     『バルバトス解放』

 

 

『召喚獣ガルーダの『エリアルブラスト』が強化され新たに『バルバトス』の能力が解放された。

アビリティ『風神の詩』

アビリティ発動時、クライヴは弓を構える、この際『風域』ゲージによって威力と範囲が代わり『風域』が最大まで溜まると複数の敵に対して巨大な風を巻き起こし、さらに一定時間巨大な相手も動けなくできる』

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその日の夜、作戦に参加したメンバー全員でワイナリーに揃い、作戦のリーダーのジンが代表として乾杯の挨拶をする

 

「みんな!今日はよく頑張ってくれた!皆の働きのおかげでモンドを覆う暗雲は晴れ、自由の空が再び戻ってきた!西風騎士団の代理団長として心からの感謝を!乾杯だ!」

 

「「「「「乾杯!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クライヴさん!これすっごく美味しいよ!はい、あ~ん!」

 

「あ、ああ…頂くよ、(アムッ)うん、美味いな」

 

「えへへ~///そうでしょ?モンドのご飯は他の国に負けないくらい美味しいんだからね!」

 

「ちょ、ちょっとアンバー!あんた近過ぎるわよ!////」

ヒシッ

 

「エウルア……その体勢は色々とその…止めた方がいいと思うぞ…(めっちゃ胸が当たってる…)」

 

乙女達からの板挟みに会い近くにいるガイアとリサに助けを乞う視線を送るクライヴだったが二人はそれを含み笑いで見つめながら酒をあおるのだった。

 

 

「クライヴぅ…わらひの話を聞いてくれえ…」

 

そして横に並んでる三人の前にジンがドカッと座る。その顔は赤ら顔で目もポヤ~ッとした表情で呂律もあまり回ってなさそうだ。

 

「ジ、ジン…少し飲みすぎじゃないk…」

「わらひだって飲みたいときもあるんらぁ…!毎日書類ばかりでぇつらいんだぞお…?」

 

完全に出来上がってるジンに困惑するクライヴの視界にこちらを眺めながらにや~と笑うリサの姿が、

 

「(お前が原因だなこん畜生め)」

クライヴは心の中で悪態をつく

 

「クライヴ…君はこんなわたしを…その……めんどくさい女だと思っているだろう?先の戦いでは情けない所を見せてしまったのだから……やはり私は『蒲公英騎士』の器ではないのだろうな…」

 

ジンがぼそっと声を悲しそうな顔で言葉を洩らす。実際問題かなりめんどくさい女ムーヴをしているが、でも普段しっかりしてる人ほどこうやって弱みを見せるのがいいんだよなと思うクライヴは暫くして口を開く

 

「……どんな英雄でも時には信頼出来る相手には弱みを見せてもいいと俺は思う、孤独に悩みを抱えるよりも仲間と苦楽を分かちあい手を取り合う…それが『人が人として』生きている証なのだから…」

 

そうクライヴはどこか遠くを見つめるようにそう答えた後

 

「だからドンと胸を張るんだジン、あんたが前を向き続けるから他の騎士達はあんたの背中を追いかけることが出来る…あんたはよくやっているさ(ナデナデ」

 

そう励ましながらジンの頭を撫で、励ますクライヴ

 

「ありがとう…」

 

ジンはその手の温もりに思わず声を震わして大粒の涙を溢す。それを見て優しく微笑むクライヴは手を離そうとする

 

ガシッ

 

だがその手はジンに力強く握られ、頭を押し付けられる

 

「あの…ジンさん…?そろそろ離s」

「や!もっと撫でて欲しい!」

 

急に幼児退行したジンはクライヴに駄々をこねる。

 

「……はいはい、思ったより甘えん坊だなあんた(可愛いすぎんだろ)」

 

やれやれといった顔になりながらもクライヴはジンを撫で続ける

 

「ふふ…///もっと…もっと強くしてくれ////(グリグリ」

 

「「ジン…(団長)?」」

 

 

その光景を隣で見たアンバーとエウルアの二人はクライヴのもう片方の手を強く握り

 

「ク、クライヴさん!あたしのことも撫でて欲しいです!あたしも今回の作戦で偵察頑張りましたから!」

「アンバー!抜け駆けは許さないわよ!わ、わたしだって元素龍を相手に前線で身体を張ったのよ!」

 

「お、おいおい!二人とも落ち着いt」

「クライヴぅ…!わらひはまだ満足してないぞお~!」

 

三人から言い寄られたじたじなクライヴであった

そこからはそれはもうドンチャン騒ぎという言葉が似合うほどにみなで呑み合い、今日の成功を祝いながら遅くまで飲み明かしたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3日後…騎士団本部執務室にて

 

 

「もう行ってしまうのか…?君が望むなら住居の提供は私たちが…」

 

「そんなこと言ってはいるが本当は行って欲しくないんだろう?ただでさえジンは忙しいからなあ、だがモンドで暮らせば何時でもクライヴに会えるし他の女が寄ってこないか監視も出来るs「ガイア…?」」」

 

「おおっと怖い怖い、冗談はこれくらいにしておくか」

 

そうやり取りをしているジンとガイア、クライヴはジンの方を向き

 

「有難い話だが、俺は冒険者として旅をしてこの世界を見て周りたい。だがもし何かあれば連絡してくれ、みんなには世話になった。今後も力になりたい」

 

 

「そうか…それなら君を止めることは出来ないな、良ければ何時でもモンドに来てくれ、西風騎士団として歓迎する。」

 

真っ直ぐに答えるクライヴの顔を見てジンは名残惜しい表情を見せる

 

「それと、もう一つ君に渡したい物がある」

 

ジンは机の下から小さな箱を出し、中を開けると金と紅の色で構成された小さな不死鳥のシンボルが入っていた。

 

「これを君に…私たちが考えて作った騎士としての勲章だ。君はこのモンドを救ってくれた。そこで君に『不死鳥騎士《フェニックスナイト》の称号を与えたい』」

 

 

     『ジンから『信頼の証』を受け取った』

『不死鳥騎士《フェニックスナイト》の勲章  モンドを守る騎士としてクライヴに特別に与えられた称号である。正式な騎士ではないがモンドを救った英雄として騎士団から贈られたもの  ----たとえ離れていても君は我々騎士団の一員だ。君の旅路に風神の加護がありますように ジン』

 

 

 

ジンは不死鳥の勲章をクライヴの左胸に付ける

クライヴを勲章を見つめ

 

「不死鳥…か、…ジョシュアがいてくれたらな…ボソッ

 

ふと、そう小さく言葉をこぼした

 

「どうした…?クライヴ」

 

神妙な顔をしたジンにハッと気を取り直したクライヴは慌てて前を向き

 

「いや、なんでもない…!ありがとう…それじゃあ、いづれまた」

 

「ああ…またきっとまた会おう、クライヴ」

 

 

 

その後クライヴはアンバー達に別れの挨拶(二人は凄く寂しそうにしていたが)をしてから宿の主人に引き払いの手続きと荷支度を行い、モンドの門をくぐる

 

「(さっき俺はなんでジョシュア君のことを…?まあ考えても仕方ないか…しかし今回は色々とストーリーが変わってしまったな、今さらかもしれないが今後はあまり関わらないようにしないと…)」

 

不思議な感覚を覚えながらもクライヴは次の目的地である『契約の国 璃月』へ向けて歩を進めるのであった

 

 

 

 

 




今回はかなり長めになりましたね~


ff16では召喚獣解放、原神は元素共鳴があるからこの物語では後者の方をちょっとグレードアップさせて七神の力を使えるようにしていこうかなと思いました。
ちなみに最後の騎士団での授与の際に漏らした発言についてですが、これは「主人公」の精神が肉体である「クライヴ」に引っ張られてるからですね。なので序盤はぎこちない感じでクライヴの役をしていましたが今は自然と出せています。
『イフリート』に顕現出来たのも意識と肉体が一つに繋がったが故ですね

あと個人的なクライヴの現時点での実力は自分の推しキャラを含めますが
全盛期隊長>クライヴ≧全力の召使
みたいなイメージです。召喚獣って絶対テイワットだと七神クラスはありそうでしたからアルテマの器であるクライヴはこれくらい強くないとな~と思った次第ですね。
リヴァイアサンマジ強すぎンゴ、くそ餓鬼がよお…(三敗)

次回から璃月編突入です!頑張ってストーリー見返してきてから書きます!

最初にネタやらギャグ多めにしようと思ったのに気付いたらどシリアスになっていたで御座る
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。