転生したらミュトスの身体でテイワットにいた件 作:dark9486
さあ果たして今回の章でクライヴは一体どのヒロインを堕とすことになるんでしょうねえ?
もし攻略して欲しいキャラがいればコメントくだちい
第7話 契約の国
パチパチッ……
「ふう…結構歩いたつもりだが、まだようやく石門付近か…ゲーム内と実際に歩くのではこうも違うんだな…『イフリート』になればすぐ着くだろうが、目立ちたくはないし、かといって『バハムート』を使うのもな…まあ遅くなってる一番の要因は離れると言っておきながら途中でアカツキワイナリーで1日過ごしたのもあるが…」
モンド城を離れてから2日後、クライヴはモンドと璃月の間である石門の近くで簡易的なキャンプを設置し焚き火を燃やしていた。
「もう少し歩けば『望舒旅館』があるが流石にこんな夜中に動くのは危険だし、仕方ない…今夜はここで寝るとしよう。アウトドアの経験はなかったがこれも多分あの人(クライヴ)の記憶のおかげかスムーズに設置出来たし。」
見渡す限りすっかり辺りは暗闇に包まれ、時折遠くから狼の遠吠えらしき声が静かに谷へこだましていた。
キャンプで軽く食事を済ませた後、地面へ草や藁などの柔らかい素材を敷き、その上から寝袋を被るクライヴ
「もうあれから一週間近く経つのか…なんというかあっという間だった気がする…」
静けさの中、クライヴはモンドでの出来事を振り返りながら段々と眠気が差しほどなくして意識を手放す…
翌日――― 帰離原付近
「もうそろそろ『璃月港』に着く頃か…ん?」
「死にたくないならさっさと荷物とモラを寄越すんだなあ!」
クライヴが街道を進んでいると恐らくは商人であろう、荷車一杯の荷物を馬に乗せている気の弱そうな男が怯えている。荷物から微かに漂う匂いの感じからして食料が入っているよう。そしてそれを囲むように数人の『宝盗団』達がいた。要はこの世界におけるごろつき集団のようなものである。
「ひ、ひえええ…どどどどどうしましょう『坊っちゃま』あ…?」
「はあ…、君…少しは冷静になった方がいいよ。それでも『飛雲商会』の商人かい?」
よく見ると荷物の一番上に人がのっている。商人の男から『坊っちゃま』と呼ばれていたように先程の彼よりも位の高そうな気品ある衣装に下ろした蒼い髪が特徴の美少年は下で起きてることなど意に介さずに本を読み耽っている様子だ。
「てめえ…!呑気に読書とはいい度胸してるな!さっさと降りてこい!」
宝盗団の一人が叫ぶと少年はやれやれといった表情で本を閉じ彼らを見据えるするとリーダーらしき男が
「お、お前!行秋だなっ!!ここで会ったが百年目だ!お前のせいで俺は『千岩軍』に追われる身になったんだぞ!?」
そう叫ぶと『行秋』と呼ばれた少年は彼を暫く訝しげに見たかと思うと
「ああ、数ヶ月前に通報した人かい?けどあれは君が質の悪い『琥珀石』を何も知らない観光客に対して法外な値段で売り捌いていたからだろう?僕の責任じゃなく自業自得だとも」
と、今思い出したかのようにそう答え
「それに、商売は『信用』が命だ。『雨垂れ石を穿つ』、日々の積み重ねが大事だとも」
少し小難しい言葉で彼なりに諭そうと試みているのだろうが宝盗団のリーダーはぐぬぬ…と言った顔で地団駄を踏み
「うるせえ!楽して儲けることの何が悪いんだ!お前ら金持ちには俺たち貧乏人の気持ちは一生分からないだろう!」
「(救いようの無いクズだな…)」
逆ギレした様子をクライヴは冷めた目で眺めていた。
そして宝盗団はしばらくするとニヤッとした表情になり
「お前確か『古華派』だったよな…?はっ!あんな名前だけの田舎流派、お前の支援がなけりゃとっくに潰れてただろうに……だが今からそうなる…覚悟しr」
ボオオオッ!
『ライジングフレイム』
「ぶべらあっ!?」
言い終わる前にクライヴは宝盗団のリーダーに『フェニックスシフト』を使い距離を詰めた刹那右手から羽を生やし火柱とともに打ち上げる
「田舎流派…?取り消せよ…!今の言葉ぁ…!」
『リミットブレイク』
クライヴはそう言うと力を解放する。その瞳は行秋のように蒼いはずだが奥にはドス黒い色を宿し、怒りに満ち溢れている様子だ。
「お頭あっ!?な、なんだてめえ…!やっちまええ!」
リーダーを失い戸惑う宝盗団メンバーだったがどうにか持ち直し、武器を構える
「無駄なことをぉ…今楽にしてやる…!『シヴァ』ああっ!」
クライヴが左腕を掲げる、その背中からヒラりと美しいマントが舞ったかと思うと
ヒュオオオオオオッ…
辺りが凍えるような冷気に包まれ、宝盗団たちが何かをする前にその体が瞬く間に凍りつく
「うおおおおおおおおおおおお死ねえええええええええええええっっ!!!!!!」
『ダイヤモンドダスト』
おおよそ主人公がしていい発言とは思えぬ程センシティブな台詞をさけびおもむろに大剣を構え地面に突き刺す
バキイイイイインッ!
辺りを包んでいた冷気が消えたかと思うと凄まじい衝撃が走り宝盗団たちは吹き飛ばされる
「………綺麗だ」
野蛮な台詞に対して幻想的な光景に行秋は圧倒されていた。
そして未だ怒りが収まらずフーッ!フーッ!と息を荒くしながらのびている宝盗団たちへ追い討ちをかけようとしているクライヴの方へ近寄り
「助けてくれて感謝するよ、僕は行秋。君は?」
声をかけられたクライヴは正気に戻り、慌てた様子で
「ああ…!興奮してすまないな、俺はクライヴ、クライヴ・ロズフィールドだ」
「クライヴ…君がかのモンドを救ったという不死鳥騎士かい?」
「俺を知ってるのか…まさか『飛雲商会』の次期跡継ぎに覚えて貰えてるとは光栄だ。」
「『情報』と『信用』は商売においてとても大事な要素だからね、それで…助けて貰えたんだから何か礼をしたいんだけど、あいにくこの荷物以外には何もなくてね」
一通り挨拶を交わした行秋は困った顔でそう答えるがクライヴはそれに対して提案を持ちかける
「あんたらはこれから『璃月港』の拠点へ戻るんだろ?なら馬車に乗せて欲しい、少し歩くのに疲れてね」
「そういうことならお安いご用だとも。さあ乗って、荷物があって少し狭いけどね」
「構わないさ」
行秋は快く承諾し、クライヴは荷車の中へと乗り込む。その後は時折揺られながらも行秋と璃月の最近の情報やクライヴの身の上話などに華を咲かせていた
やがて先程と違い綺麗に塗装された道になりちらほらと街灯が見え始ると大きな木造の橋が見える
「…やっと着いたな『璃月』に、しかし実際に見るとゲーム以上に活気があるな」
契約と商売の国である『璃月』その中心であるここ
『璃月港』にはテイワット各国から輸入された食材だけでなく壺や絵画などといった芸術品といった様々な物が行き交い、それらをすべて『契約』に基づいて購入し仕入れている。ここ『璃月』では『契約』は絶対の法であるのだ
「送ってくれてありがとう。ここからはもう大丈夫だ。」
「こちらこそ、とても有意義な時間を過ごせたよ。これからどうするんだい?」
社交辞令を済ませたクライヴに行秋は尋ねる。
「とりあえず、ここの冒険者協会へ行ってから依頼を受けようと思う。モンドから出る時に皆から礼で貰った手持ちがあるとはいえ、稼がないとな。」
「そうか、困ったら何時でも僕を頼るといいよ。まだちゃんとした礼を返せてないからね」
そう言い行秋はお付きの商人を連れて去っていく、クライヴはそれを見届けてから冒険者協会へと向かって歩きだす。
「星と深淵を目指せ!ようこそ!冒険者協会へ!」
いつもの聞き慣れた台詞と供にキャサリンが挨拶をする。モンドからここ璃月までかなりの距離があるのに何故先回り出来ているのか、普通の冒険者なら気にするところだがクライヴは特に突っ込まず(理由を知っているため)に話しかける
「キャサリン、調子はどうだ。」
「クライヴさん!本日はどうされますか?」
「ここでの依頼はあるか?出来れば魔物の討伐とかが良い、手っ取り早く稼げるし素材も物によっては売れるからな」
この世界に来てからクライヴは魔物の素材が売れることをしり積極的に受けるようにしている。
「でしたらこちらはどうでしょう?『千岩軍』が近々魔物の巣を攻略するため部隊を編成しているのですが戦力が足りていないらしく、腕利きの人を募集しているようですよ。報酬もかなり高く、しかも倒した魔物の素材は好きにして良いそうです!」
キャサリンは手元から依頼のチラシを取り出しクライヴへ見せる
『即戦力求む』
近頃魔物の活動が活発化し、数が増えてきているため我々『千岩軍』は魔物の討伐を検討しているが部隊が不足している、そこで実力のある物を募集し征伐部隊を編成する試みを行っている。参加条件は罪を犯した者でなければ出自、年齢、性別問わず歓迎する。ただし危険な任務のため集まった者同士で『手合わせ』を行い、実力を判断するものとする。
『報酬』
基本支給金 10万モラ
討伐の成功時には20万モラ
別途、我が軍に多大な貢献をした者には
さらに10万モラを与える。ともに『岩王帝君』
のために戦ってくれる者を募集している。
※なお作戦中に得た魔物の素材は各個人で持ち帰って
も構わない
クライヴは報酬の書かれた分を見てフッと笑みをこぼす
最低でも10万、普通の冒険者なら1ヶ月は暮らせる上に成功し活躍をすれば最高30万も貰える。裏を返せばそれだけ危険が伴う仕事なのだがクライヴにとっては少し長い散歩のようなものである。
そしてキャサリンの方へ向きなおり
「実に有難い話だ。モラも稼げるし素材も手に入るとは正に『一石二鳥』とはこのことだな、場所はどこで?」
「『天穹の谷』付近だそうです!2日後に募集が終わるのでここからの距離的に今のうちに向かった方がよろしいかと思います!」
「そうか…せっかくだからついでに観光しようと思っていたが無理そうだな、仕方ない」
少し肩を竦めたクライヴは依頼のため新たな目的地へ向かって歩きだす。
行秋くん……良いよね…特に公式イラストのあの太ももがもうエッチ過ぎるわ。膝枕した後どさくさ紛れに頬擦りした後に少し汗ばんだ内腿をベロベロ舐め回してえよ…
さて次回は天穹の谷での魔物征伐ですね。ちょうどいいからここで璃月七星出したいなあ、
感想やお気に入り登録してくれた方々ありがとうございます!皆様のおかげでモチベもあがっているのでこれからも不躾ながら定期的に感想コメントくれると主は単純かつ承認欲求モンスターなので喜びます。それはもうホントに「狂瀾怒濤!」します