転生したらミュトスの身体でテイワットにいた件   作:dark9486

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仕事が休みの日は書く時間も考える余裕も確保出来るから楽ですわ、ということで昨日の今日で続きです。
前回はキャサリンから千岩軍の依頼を受けて天穹の谷へと向かう所ですね。

ちなみに前置きの小話として、クライヴが璃月に着いたくらいでようやく旅人が降臨し今はチュートリアル受けてます。モンド編はクライヴの影響で変わってますが今後はなるべく大まかな物語は変えないつもりです。もし需要あれば旅人サイドの方も書くかもしれません


第8話 受け継がれていく不死鳥の翼《希望》

 

 

 

 

 

あれからさらに約2日後の早朝『天穹の谷』付近に到着したクライヴ。辺りを見渡すと近くの高台に焚き火の狼煙が見える

 

「あそこだな…急ぐか、さて…あそこからいけそうだな」

 

そういうとクライヴはどう見ても昇るというには急すぎる切り立った崖を見つめる。

 

 

「せっかく貰ったものだ、試してみるか…『バルバトス!』

 

クライヴが叫び手をかざすと地面から強風が舞い上がる。

 

「よし…!いけたな…『ガルーダ!』

 

ウェンティ、もといバルバトスの元素スキルで『風域』を発生させた後クライヴは『ガルーダ』の力を応用させて両手から翼を生やしてそれに乗り、空へ飛び上がる。上空から拠点の入り口を確認し、なるべく目立たぬよう近くの場所へ降り立ち何食わぬ顔で近づく

 

「…!止まれ!何用できた?」

 

クライヴの姿を確認した『千岩軍』の兵士が制止をかける。

 

「冒険者協会の依頼を見て来た。拠点はここで合っているか?」

 

「そうでしたか、引き受けて下さり感謝します。ではこちらへ…試験はあと20分程で始まります」

 

そう兵士に言われ、中へと歩を進めるクライヴ。入ると空から確認していた想像よりも広く周りには様々な人がいる。クライヴと同じ冒険者協会であろう緑で構成された服を来ている人、修羅場を潜り抜けてきたのか時折見える肌から覗く無数の傷をもった人から、明らかに身なりもボロボロで『ここで稼がなければ明日が来ない』といった表情の人、というように無数の人だかりが出来ていた。そういった人達をクライヴはしばらく眺めていると

 

「…あれは……」

 

その中でも一際目を惹く人物がいた。それはこの広場の上、兵士が物見をするための見張り台の上で立っている人物だった。

 

~♪~♪

 

その人物は何処で拾ったのか、葦の葉のようなもので葉笛を吹いている…その音はまるで遠き過去を…それでいて何か大切な物を想うような優しくも儚い音色であった。

 

「(『万葉』だ……あの子も受けていたのか…)」

 

『楓原万葉』…『永遠』を謳う国『稲妻』の出身であり自らの家系の流派である『一心伝』の使い手であり、『雷電五箇伝』の内の一家の正式な継承者だが今はしがない浪人として各地を渡り歩いている。

そして投稿主が二番目に引いた限定星5である

(ちなみに最初はナヴィア)

 

 

 

 

「ほう…お主、中々の使い手とお見受けした」

 

その様子を眺めていたクライヴに万葉は静かに語りかける。クライヴの方を向いていないにも関わらずどうやって気配に気付いたのか、クライヴは若干冷や汗を流しつつも

 

「…音は立ててなかったはずだが…流石は『一心伝』の使い手といったところか」

 

そう返すと途端に万葉の表情から爽やかな笑顔が消え失せ、まるで氷の如く冷えきった、それでいて鋭い眼光を放つ

 

「…お主、拙者の出自を知っておるのか…?稲妻は今『雷電将軍』により鎖国がなされておるはず…」

 

そう言い、指先を僅かに鯉口へと当てる万葉、だがクライヴは即座に両手をあげ…

 

「おっと落ち着いてくれ…俺は確かにあんたのことは知ってる、だが少なくとも俺はあんたの敵じゃない。だからその刀を下ろしてくれないか?」

 

至って冷静に諭すが内心では

 

「(一回こういう『お前は俺を知らないけどそっちはお前のこと知ってますよ』みたいなムーブしてみたかったんだよな、というかこの子こんな顔出来るのか…やっぱ「侍」怖ええ)」

 

ただお遊びの気持ちで言っていた挙げ句凄まれちょっとビビっていたのであった。そんなんだから旦那にも最初疑われるんやぞちったあ学べ

それを聞いた万葉は鯉口にかかっていた手を下ろし

 

「ふむ…お主への疑念は尽きぬが此度はこの様な状況故、今は納めるとしよう。それに…」

 

「これより部隊選別のための試験を行います!皆様方中央へとお集まり下さい!」

 

会場の方へ目を移すと一人の兵士が大声で呼びかけている

 

「…ちょうど時間のようで御座る」

 

「みたいだな…行くか」

 

二人を含めた広場の全員が兵士の声に応えるまま中央に集まる。兵士はそれを見届けると、ンッンンッ!と咳払いをしてから話だす

 

「まずは此度の作戦に参加して頂き誠に感謝をいたします。まずは試験の前に今回の作戦の立案者であり『璃月七星』のお一人である『刻晴』様、それとその補佐である『甘雨』様がお越し頂いております。ではお二方、檄をお願いいたします」

 

兵士がそう言い下がると紅い瞳を宿した見るも美しい美人と頭に獣の角を生やした色々と格好の凄いこれまた可愛い美人が前にでる。

それを見た瞬間に集まった人達はざわざわと驚きを隠せない様子だ。

 

 

『刻晴』

雷元素の神の目を持ち、目にも止まらぬ速度で剣を振り戦う『璃月七星』の一人。

仕事においては真面目であり旅人の皆さんはよくすり抜けで顔を見合わせることが多いのではないでしょうか

 

『甘雨』

刻晴と同じく『璃月七星』の一人で仙人と人の混血であり、氷元素の神の目を宿している。

性格はおっとりしているが戦闘時には積極的に戦うことが多い。仕事に対してはとんでもない程であり『ワーカーホリック』が似合う娘で休むことがほぼなく刻晴からは毎度ことあるごとに心配されている描写が多い。

そして原神は知らなくてもよくpixivとかで可愛いイラストやエッチな絵をよく見かけるキャラ筆頭である。(偏見)

 

「早朝から皆よく集まってくれたわ、知っての通り私は刻晴。今回の作戦は今まで以上に危険な内容になるため犠牲を増やさないために事前に試験を行うようにしたの」

 

「私は刻晴さんや皆さんのサポートのために参加しました。微力ながら力になろうと思います」

 

二人は簡単な自己紹介の後

 

「それで…試験の内容については私、もしくは甘雨と手合わせをすることよ

 

ええええええええええええええええええええええええ!!!!?

 

クライヴ、万葉以外の全員が驚愕の声をあげる。

なんだったらまわりの千岩軍達も同じ様な声を出していたので(あんたらも試験の内容聞かされてないんかい!)と内心ツッコミクライヴであった。

その反応に刻晴は

 

「わざわざ参加者同士でやり合うよりも私達自らした方が早いし、確実だと思ったからよ。それに私たち千岩軍に必要なのは強大な敵にも屈することなく立ち向かう精神よ、武器を捨てて逃げるような臆病者はいらないわ。嫌なら回れ右して帰ることね?」

 

そう言われた広場の中の人間は気が削がれたのか一人、また一人と後ろを向き入り口へと向かっていく

 

あ~あ…楽な仕事だと思ったのによ…

 

         こんなの無理に決まってるじゃないか…

 

「こ、刻晴さん…!」

「いいのよ…これで」

 

冷たく言い放つ刻晴に甘雨は焦った様子だが刻晴は何も言わず静かに見守っている

 

「随分とはっきり物を言われる御仁であるが…」

「ああ…彼女なりの優しさだろうさ、戦いとは残酷なものだからな…さっきまで隣で笑ってたやつが数分後には肉塊に…なんてこともザラなんだ…」

 

それに対し広場の二人はいち早く彼女の真意に気付いた様子だった。

 

「さて…ではあい済まぬが拙者もこれにて」

 

万葉は踵を返し歩きだす。それをクライヴは慌てて尋ねる

 

「お、おい…!あんたは残らないのか?」

 

「此度の試験、合格出来ないわけでは御座らぬがこの国のトップがお相手では加減が効きそうに御座らん、それで作戦に支障きたしては本末転倒であろう?故に辞退するで御座るよ…それに、お主程の実力であれば安心であろう?モンドの不死鳥騎士殿?(クスッ」

 

そう万葉は不敵に、悪戯っぽく笑い広場を後にする

 

「…っ!?(やられたあ…!くっそ恥ずかしい…!)」

 

粋な返しをされクライヴは言葉も出ずに悔しそうにする。

その後、結局広場に残ったのは最初の100名以上はいた人数の三分の一である30人くらいにまでなっていた

 

「想像していたよりは残ったわね、これだけ言われてもなお意思を通したみんなには改めて礼を言わせて、ありがとう。では貴方たちの覚悟を私達に見せてみなさい?」

 

今まで何も言わず沈黙を貫いていた刻晴はその重い口を開き、残った者達に称賛と礼の言葉をかける

 

 

「うおおおおおお!やってやる…!俺だって冒険者の端くれなんだ!」

 

     「わたしの家族は邪悪な魔物に殺されたわ…仇を討つために技を磨いてきたの…!絶対に負けられない!」

 

残った者はみな己の内に秘めた想いを言葉にのせる。

 

「僕は…今まで何も出来なかった…両親や妹が目の前で魔物に喰われた時も助けることすら出来ずにあの後も今まで逃げ続けてきた…」

 

ふと残った者の一人である青年が呟き、それに他の全員が耳を傾けると青年は顔を上げ刻晴を見つめる

 

「でも…!前にモンドの不死鳥騎士の戦いを聞いたんだ…!彼は、一度は仲間の犠牲に深く絶望しながらも立ち上がって…最後にはモンドを救ったんだって!」

 

「!!!!」

 

クライヴはそれを聞き、驚いた表情で青年の方を向く

 

「それを聞いて……僕もこのままじゃダメだと思ったんです…!だから勇気を出してここに来た…!」

 

青年は涙を溢しながらも力強い声をあげる。青年に宿るその瞳はこことは異なる遠い地(ヴァリスゼア)にて戦い続けた歴史には語られぬ名も知れぬ英雄にして最愛の弟『ジョシュア・ロズフィールド』と同じ面影を『クライヴ』は感じる

 

 

 

「僕一人での力では遠く及ばないかもしれない……でも…それでも僕は戦いたいんだ!彼に…!モンドの不死鳥騎士のように気高く誇りある人間になるために!」

 

 

 

 

 

 

 

「っっっ………!!!!ジョシュアっっっ…!」

 

気付けば『クライヴ』の目からも涙が溢れていた…

かつて、託された希望《想い》を胸に『人が人として生きられる世界』のために戦い続けた日々…その想いが遠く離れたこのテイワットでも確実に受け継がれているのだった…

 

「……いくら理想を語っても現実は甘くないわよ?わかってるかしら?」

 

刻晴は声色を変えずに青年に語りかけるがその目は先程と違い柔らかい印象をうける

 

「さあ!これより試験を開始するわ!各々用意された武器から好きに選ぶように!」

 

 

「(安心してくれ…!お前達を決して犠牲にはしない…!)」

 

 

『クライヴ』はそう固く胸に近い、訓練用の木剣を手に取るのだった

 

 

 

 




次はいよいよ試験開始です!さあどっちを堕とそうかなあ?(ニチャア


小話コーナー
最後の『クライヴ』←この表現については「主人公」ではなく青年の叫びや顔つきの影響で内なる『クライヴ』が完全に前に出てきている描写です。説明が難しいですが正確には「主人公」ではあるんですが前々回の後書きにも言ったように肉体と精神が完全にリンクした結果、『クライヴ・ロズフィールド』として青年の覚悟に涙したわけです。

数字でいうと
  普段
主人公 6:4 クライヴ
でしたが今はクライヴ100%ですね、どっかのピン芸人みたいだあ
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