「君達は走って」「貴方は創る」 作:燃えカス
あれから1年...経過した
不思議なことに小5になった俺と配信者として少しずつ視聴者を増やしている小学2年生になったラヴズとその裏方のマルシュとの縁は続いていた
いや、ほんとになんで?
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「ん!これ美味しい!そー君あーん!」
「ウン!トッテモオシシイネ!」
「こ、こっちも美味しかったから...あげる」
「スゴクオイシイヨ、コノミガアウネ!」
オレの心が...理性が砕ける!
まぁなんとしても耐えるんですけどね
「君が創真君か、娘と仲良くしてるみたいじゃないか」
じゃないと目の前のターンAより恐ろしい存在に消されそうだからです...なんてプレッシャーだ...!
「それを問うにしてもなんでファミレスなんですか...!」
「なにか問題でも?それとも...私の家でこのやり取りをしたいとでも?」
んなわけねぇでしょうが!お店に迷惑だっての!
「まぁ...こうして一応は奢ってもらってますから...」
「そこは大人としての責務さ...で?うちの娘とはどういう関係だい?」
「お友達!」
「わ、私も...そう、思う」
「ン”ン”ン”ッ!!...ふぅ、まぁ特に特別性もないですよ」
危ない危ない...もう少しで尊死性パニックを起こすところだった...
white耐性が0.1じゃなかったらどうなっていたことか...
「そうか...ところでうちの娘は可愛いかい?」
「...なるほどそれを僕に問いますか」
「君は随分と頭が良い...それに達観している..君は理解してるんじゃないか?ラヴズの可愛さを...!(親心として)」
「同意はします...えぇ、それはもう心からのものですよ(推しとして)」
「えへへ!」
「ラヴちゃんはカワイイよ...」
「「ン”ン”!!」」(あら〜^^)
「...んんっ...にしても、これで分かった、君は良き同士になる...共に娘の凄さを広めようじゃないか」
「彼女は世界に羽ばたける...その理念、賛同させてもらいます」
「娘はやらん!」
「そういう意味での彼女じゃない!」
ーーー場面は変わりーーー
「すごい!また勝った!強いんだねそー君!」
「まぁね、これでも本当に頑張って作った相棒だから...負けられないよ」
俺の学校は小5になると部活の簡易版であるクラブに入ることができる
迷いなくガンプラクラブに入った俺はもう頂点に立っていた
(流石に子供らしいぼくがかんがえたさいきょうのガンプラって感じのアンバランス上等のガンプラばっかりだからなぁ...合わせ目消しや墨入れ、塗装もやってないからなぁ)
こればっかりはまだガンプラバトル黎明期な上、小学生だし部活じゃないから仕方のないことだしね
積めるだけファンネル系の武装積んで動けなくなってるνガンダムだったり
エクスカリバーを両手に2本持ってるフォースインパルスガンダムだったり
これでもかってくらいの実体剣を取り付けられたガンダムエクシアだったり
そんな中バランスの整った機動性抜群の丁寧に組み上げられた大人顔負けのクオリティのガンプラが出てきたら?
お察しの通り俺は6年生相手にも勝ってしまいクラブのトップとなった
で一番上の場面は地区大会のなんですよね..推しの前で負けられるか!
「勝 ち ま し た」
「すごーい!優勝だよ!お祝いしなきゃ!」
「そ、それってまた創真くんのお母さんのご飯食べたいだけじゃないの?」
「そ、そんなことないよ!そーくんとお泊りしたいだけ!」
「あら、したたかな子。ラヴズのお父さんが許してくれないから駄目だよ〜?」
「え〜??だったらパパにオッケーしてもらうだけだもん!」
「駄目だと思うよ、流石に。それにマルシュの両親だって」
「多分、泊まることは大丈夫だと...思うよ?」
「んなわけwww」
なおオッケーが出ました...どちらも
なんかの特命で俺の抹殺任務でも出てます?
鋼の意志がなければロリコーン!!してた...
なぜ俺を挟んでの添い寝になったのかは本当に理由が分からなかった...子供の距離感は恐ろしい...!
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ということもあった...
ってなんで俺はそれを思い出してるんだっけ...
ぼんやりとし、思考もままならないうちに左腕が急に激痛を訴える
(いっっっだだだだだだだぁ!!!!)
そうだった...!
親にレース観戦に連れられて...気づいたら
「3番が前に出た...!これはそうていがいです...!」
黒い髪のウマ娘...──確か黒鹿毛って言うんだっけか?──にすごい勢いで腕を掴まれてるからだった...!
...なんでや!(一年ぶり二回目)
少女意識戻し中...
「そっそのっ!ごめんなさい!」
その娘は俺の手をとんでもない力で掴んでるのを気づいたとき勢いよく謝罪した
「いいのいいの...夢中になって周りが見えないのはよくある?...よくあることだからね」
ガンプラ作り中とか塗装中とかデカール貼り中とか!
「はい...ところで」
「うん、君の両親を探すのを手伝うから見た目を教えてくれないかな?」
どうやらレースを夢中になって見ていたらいつの間にか親とはぐれてしまったそうな
いやー腕を掴まれたのが俺で良かった...他の人なら怪我沙汰だったな...痛かったけどコラテラルだし
「...え〜っと、よく泣いてるのが母で...ところどころフランス語を喋っているのが父です」
「うん、見た目のことを言おうか...別に特徴だからいいんだけど...ね?」
「あっすみません!えっと...どちらもスーツを着ています」
「なるほど」
「すみません...このくらいしか言えそうなことはなくて...」
「謝らなくていいよ、それだけでも結構絞れるから」
こんな所でそんなしっかり決めるなんてなぁ...
もしかしたらレース関係の偉い家の子だったりして
なおさら大切に両親のもとに届けないとな
耳を前に倒して不安そうな顔してる子ほっとける?無理でしょ
「僕が見つけてあげるから話をしよっか。君、レース好き?」
近い年の存在と話をしていれば不安はいずれ消える...ソースは俺
「っはい!とても深い歴史があってその歴史を追っていくうちにまるで引き込まれるような感覚が好きで!」
「いいね、そんなに熱中できることをしっかり持ってるのはその年じゃ珍しいことだよ」
俺なんて...言うて俺もガンプラばっかだった...
「そうですよね...そのせいでご飯を食べ忘れることがあって...」
「確かに良くないことだよね、ご飯を食べない、お風呂を入らない...寝ることさえ惜しんで熱中するときだってある...でも、それに気づいたときの空腹感や眠気に勝る達成感や喜び...それは大人になってから得られるものだからね。早いうちに得ていることは凄いことだよ...いいことかは置いといて...」
こんなんだから成長できてないんですよ?聞いてっか過去の俺、寝ろ
「凄いこと...」
「凄いことって信じられない?まぁ、確かに自分の全てを信じれることが一番難しいことだからね...だったら自分の要素を信じればいいから」
「要素...」
喋ってるとその子の口数が減って下を向いてしまった
...アカン!難しいこと喋りすぎた!
この子が丁寧で礼儀正しいからってやらかした!いい子ですね!
つーか親見つかんねぇ!スーツの人多すぎ!会社サボってんじゃねぇぞ!...サボってはないか...有給か?
「あー...ごめんね、悪いんだけど...君の親らしき人が見つからなくてね?」
「...そう、なんですか?」
あぁ!耳倒れちゃった!落ち込まないで!全部このヒトミミが悪いんです!
おいは恥ずかしか!生きておられんごっ!
そもそも身長が足りねぇ!過去の俺ぇ!寝てくれよぉ!あとカルシウム取れよぉ!
チィ!こうなったら!
「一つだけ、君に頼らなっくちゃいけないけど探しやすい方法があるんだ...手伝ってくれる?」
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「どう?見える?」
「はい..見えますけど...大丈夫ですか?」
「大丈夫大丈夫、ウィングより軽いよ」
作戦名肩車!
...ただこの子を肩車して親を見つけてもらうだけですが?
一人では見えない景色も肩車をすれば流石に見えるものさ
これがニブンノイチですか...!
「動くから気をつけてね?」
「ッ分かりました」
俺が一歩踏み出した瞬間少女は俺の頭を軽く...ほんとにポンと置くだけの力で掴む
「気遣ってくれてるところ悪いけどもう少し強く掴んでいいからね?」
「えっすみま...ありがとうございます...」
「そうそう、感謝されたほうが人は動きやすいからね」
だからって髪の毛掴むのは怖いけど...いっか...我々の業界ではご褒美です
「居た?」
「見つかってないです...その、今度はこっちの方にいけませんか?」
「任せて、これでも操られるのは慣れてる」
元気な栗毛のあの子に比べたら優しいもんよ...別にあの子もめちゃくちゃ振り回してきたわけじゃないけどね
「...その、お兄さんは自分のどこを信じていますか?」
「...さっきの話の続き?」
「はい、自分の要素を信じる...それをもっと知りたくて...」
「...僕は、自分の眼を信じてるかな」
「眼...」
「そう、これでも観察眼には自身があるから」
「そうなんですか?」
「そうだよ?君は...いつかグランプリ取れそうだね」
なんとな〜くクロノジェネシス味を感じたのでからかいも含めて言っておいた
「取れるでしょうか...あの凄いレースの勝者に」
そこには確かな競技者としての憧れがあった
...冗談でそういう事言うんじゃなかったな
「取れるよ、きっと」
「私が?」
「君の歴史をよく見る性格はきっといつか大きな武器となって自分の信じれる要素になる...それができれば君は十分に良い結果を残せるよ」
「そう、でしょうか」
「言ったでしょ?俺は観察眼に自信があるって」
そう会話をしていて、見つけたのは俺だった
「あの人達...そうじゃない?」
「あっ!そうです!パパ、ママ!」
ちょっと視線の先の所で二人の男女が人を探していた
女性の方は涙を流しながら不安そうに探している
...わかりやすかったな
「ほら、行っておいで」
俺はしゃがみ込んで少女が降りやすいようにする
「っ、ありがとうございました、その、なにか御礼でも」
「いいの、...それに人の親との会話は嫌な思い出があるから...じゃあ、いつかまた」
少女はなにか返したいのか詰め寄ってくるがそれは拒否しておいた
見返りを求めるのはガンダムではないからね
走り去る前に名前を聞かれるが足を止めずに振り返って答える
「あのっ!お名前だけでも」
「ごめん!名乗れる名前も持って無いから!強いて言うなら...ビルダー!」
「えぇ!?」
「いつか俺が有名なガンプラファイターにでもなったらファンですって言って来てね!歓迎する!来なくてももし君がトゥインクル・シリーズで活躍してたら俺が会いに行くよ!最初のファンとしてね!」
言うことだけ言って俺は走った
(あの子が第二のクロノジェネシスになれることを祈ろうか...もしクロノの同世代だったら一矢報いることを信じようか)
2年後...
「あの時助けてもらったクロノジェネシスです...!あなたの、ふぁ、ファンです!」
...なんでさ...
クロノちゃんは創真くんが通う学校がネットで公開した学校のガンプラ部エキシビション大会をみて特定しました...怖くない?
「みょ、苗字が特徴的でしたから...」「だからって2年もかけて探さないでよ...」
次回「中学生になりました...彼女たちの距離感は変わりませんでした」
うん、グランちゃんのサポカがいい!
最高!カワイイ!良し!死ねる!
...ところで、読者は重い感じの愛と純粋な愛どちらが読みたいでしょうか?
私はどちらでも構わん!というか今のところどっちに行くかもわからん!
この小説はガバとオリチャーでできている...!