「君達は走って」「貴方は創る」 作:燃えカス
作者1「ブーケちゃん...重くない...?」
作者2「俺が見たものが正しければ確かに重かった...」
作者3「当初は恋愛では一歩引きそうなイメージあったけど消え去ったもん...花束贈りたいはもう告白でしょ...」
作者2「俺もうあの子が「あの人に花束を渡すまで引き下がりません!」...って言いそうなイメージが完成したもん...」
作者1「...これ創真くん刺されるな」
作者2・3「「でしょうね」
貴方に、最高の花束とガンプラを
あの時以降でした、私が彼の事をよく見るようになったのは...
「今日はいらっしゃるでしょうか...」
あの世界の綺麗な花畑に来るたびにそんな不安が胸に入り込んできては根ざすように居付いて離れませんでした
でもいつだってそれは花畑に足を踏み入れた途端に消え去りました
「...!真紅の幻影、さん」
それがあの後彼のことを知ってわかったことでした
『ゲームではよくあることなのにただひたすら初心者狩りを倒してる変わった人』
『なぜかよく花畑に居て、彼に挑んだ人をひとり残らず返り討ちにした実力者』
『チャンピオン以下なのは確定だけど、強い人』
『真面目な子よ、あぁいうロールプレイもアタシはいいと思うわ♡」
『あの真っ赤な機体が残像を生み出して突っ込んでくるから真紅の幻影っていう称号みたいなのが付いてる...恐れ半分尊敬半分でだけどね』
など、彼を評する言葉がいくつも聞けました
そして彼のもう一つの顔に辿り着くまでに時間はかかりませんでした
『ガンプラ関東地方大会、中学生部門...優勝者相走創真...』
約三年前位の記事にはそう書かれてました
なにしろあの特徴的な赤いガンプラは見覚えがありました
『...きっと忙しい人で、あまり会えない...でしょうね』
少し寂しかったです、あの時私を気遣ってくれて優しい言葉をかけてくれた人に恩返しもできないで会えずに終わってしまうのは...
...でも、違いました
『ここに来たってことは、この俺に倒されに来たんだよなぁ!』
『ここには欠片一つも落とさせねぇぞ!』
『ランキング13位がここに来てんじゃねぇよ!こちとら32位だぞ!...負けねぇけどよぉ!』
あれ以降も彼は言葉通り花畑を守ってくれました
私とは会ってもいないのに、彼は私が居なくてもずっと花畑を守ってくれたのです
話しかけることは、できませんでした
彼はどうやら有名人のようで、常に彼の周りには人がいました...殆どが戦いで、平和な雰囲気は少なかったですけど...
そこにたかが一回、関わっただけの私は入り込むことを躊躇ってしまいました
それに私はガンプラを持っていないので、なおさら彼ともう一度話す資格は...
それでも、いつか私が彼に恩を返せるように...そのために私は一つの事を望みました
彼の隣に私の作ったガンプラで並び立ちたいと
別にそれで戦いたいわけではありません
ただ彼と同じ視点で、高さで、あの花畑を見ることができたら...
それが私の望みでした...
でも、私はガンプラのことが少しもわかりませんでした
...トレセン学園に入るまでは
『それでねそれでね、そー君が「マルシュはだいぶガンプラ作りが上手くなったね」って言ってくれたんだ〜』
『それは良かったわねマルちゃん♪...でも、私もそうやってそー君に褒められたいわね』
その会話はまさに運命でした
トレセン学園に来てからよくお話をするようになったラヴズさんとマルシュさんがガンプラに関してのお話をしていたのが聞こえたのです
すぐに私はその会話に入って話を聞かせてもらいました...
私らしくもないことを言ったのもその時でした
「もしよろしければなんですけど...お花の名前がついたガンプラを教えてもらうことはできますでしょうか?」
結果として教えてもらったのは良かったのですが、少し強引過ぎました...
そして、その次の日にはマルシュさんから一つのガンプラを貰いました
『ガーベラっていうんだって!そー君が選んでくれたからきっといいガンプラだよ!』
ガーベラ、希望を花言葉に持つ花でその時の私にはピッタリの言葉でした
「これで...いつか彼と」
そんな希望を胸に私はガンプラデビューをしました
幸いにもガンプラ作りは何処か花束を作ることに通ずるものがあったので時間はかかりませんでした
「これが私の...!」
彼に会うための準備が整い後はタイミング...そう思っていましたが
彼はすでに遠くに行ってしまいました
『エキシビションマッチの序盤も序盤ですが!すでにクライマックスの試合が今!終わりを告げました、真紅の幻影対チャンピオン!勝者はチャンピオンでした〜!!!』
とあるGBNのイベントに彼は注目選手として参加していました
当然、私は見に行ったのですが、そこでの戦いは花畑で見たものとは全く違いました
目まぐるしく変わる戦局
私達ウマ娘でも目で追うのに苦労しそうなほどのスピードでのぶつかり合い
そこで彼が見せた戦いは世間の評価を一変させました
『バケモン』
『ナンバー2とは名ばかりの実質トップ、1位?あれは人外』
『あれでソロプレイヤーってマジ?』
『GBNは人外魔境』
『2トップがどちらも人間やめてる』
『ほんとに同じゲームですか?』
その評価は私が彼の隣りに立つのが遠のいたと感じるには十分でした
「一体...どうすれば」
一応私もウマ娘ですのでレースで走って結果を出せば自ずと彼に近づけると思うのですが...
彼とあったときは尻尾と耳を隠していたので、ウマ娘と気づかれてはいましたが...会った所で「誰ですか?」なんて言われてしまったら...と考えたら怖かったです
でも、私にはもう一回運命の時が訪れました
「ビルドランナーズプロジェクト、ですか?」
『うむ!最近、学園でガンプラが流行っていると聞く!そのため、試験的に我が校でもガンプラに関するイベントをファン感謝祭にて開こうと思った!その前段階のこのプロジェクトに君も参加してほしい!』
「...分かりました、私にできることでしたらお手伝いいたします」
少し...いえ、かなり私情を混ぜましたが、私はそのプロジェクトに参加しました
だからこそ、その再開は彼にとっても私にとっても唐突で想定していない出会い方でした
『はいどうも〜...真紅の幻影でGBNのワールドダイバーランキング?だっけかの現在2位!相走創真さんで〜す、ふふっ、驚い...た、だろ?』
理事長室でサポータの方との顔合わせで彼が来るとは思ってなかった私はその...つい彼の手を握って自己紹介をしてしまいました...
今思い返すと少し恥ずかしかったですが...その時はそんなことを思う前に、現実で彼に会えた嬉しさから笑顔で自己紹介ができました
「...ふふっお久しぶりです、真紅の幻影さん。こちらでは創真さんですよね」
私とアーモンドアイさんを除く方たちはすでに創真さんと面識があるようでしたから...
このくらいなら、許されますよね?
彼を見て私は学びました、彼は私にその姿で教えてくれました
進めば必ず結果が来ると
きっと前の私なら退いてしまったでしょう
彼の周りにはラヴズさんやクロノさんがいますから
...でも、私も
彼の隣で彼に私からの
「今日もガンプラについて教えてください、創真さん♡」
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君の笑顔をあたしはもう絶対に絶やさない!
それは幼い頃のあたしにとって一番の事件だって思ってる
『そーくん!そーくん!次はジャングルジムに行こ〜!』
『まってよあーちゃん...!』
『そーくん!マイルを走ろっ!急いで急いで!』
『ハハっ...あーちゃんは冗談が上手だね〜...え?本当に走るの?』
当時のあたしはそー君を振り回してばかりでよく困らせてた
それでもそーくんは笑ってくれてその笑顔があたしの笑顔にもつながっていた
その時のあたしは本当に毎日が楽しくて今でも思い出すことがある
でも、そのときはいつもあの事件も思い出す
そーくんが小学校4年生になるちょっと前の時だった
その時は少し天気が悪くてすぐにでも雨が降りそうな日だった
それでもあたしはそーくんの家にお邪魔して遊ぼうって思った
『お邪魔します!そーく〜ん!!』
『あだっ!』
そーくんを見つけてすぐにあたしは走ってそーくんの背中に突撃した
...その時、そーくんの手にはまだ未完成のガンプラがあったことに気付かずに
ぶつかった衝撃でガンプラがそーくんの手からスポーンって飛んでいっちゃって...
『わっ!ごめんなさいそーくん!』
それに気付いたあたしは地面に落ちる前にそのガンプラを拾えた...拾えてしまった
幼いウマ娘が焦っている状況でプラスチックでできた繊細なガンプラを傷一つつけることなく拾えるわけもなく...
バギィ!
人で言う脇腹から足の付根辺りまで斜めの真っ二つに割ってしまった
『え?』
『...っ!?』
そー君がその音に気づいてこっちを見たときあたしは頭が真っ白になって咄嗟にガンプラを隠してしまった
『?あーちゃんどうしたの、ガンプラ拾えた?』
『えっ...あ、そ...ぅ』
そー君の言葉に更に焦ったあたしは力を入れちゃって...欠片が一つ落ちちゃって
『...!え?、それ』
『〜っ...ご、ごめんな、ごめんなさい!!!』
一番辛かったのはガンプラが壊れた事に気づいたそーくんの顔が怒ってるでも悲しんでるでもなく
『ちょっ!?まってあーちゃん!』
急に出ていった泣きそうなあたしを心配していた顔だったことだった
その辛さは年が経つにつれて大きくなっていった
あの後すぐにそーくんは引っ越して謝ることさえもできなくなったあたしは暫くの間全く元気がなかった
そんなアタシをまた元気づけたのもそーくんだった
『第○回○○県ガンプラ大会優勝は相走創真くんです!』
『そーくん...?』
そのニュースを見たのは偶然だった
テレビに映る笑顔のそーくん
その笑顔を見てあたしは立ち直れた
いつかまたそーくんに会って謝る!
そう思ってあたしは日々を過ごした
ガンプラも手を出した
...その時そこでやっと気付いた
『こんなに大変だったなんて...』
手に収まるくらいのサイズのを作るのに数日掛かった
それでも付属のシールを張ったくらいでそーくんがいつも言っていた塗装とかは全くしてなかった
『それを...あたしは』
大きくなっていた辛さはここで爆発した
『どうして怒ってくれなかったの...そーくん...!』
いっそ嫌いだって言ってほしかった
もう二度と会わないって言ってほしかった
『全部聞かなきゃ、なんで怒ってくれなかったのって...なんであの時のガンプラを直して使ってるのか、聞かなきゃ』
全部言葉にしたおかげで辛さは一旦軽くなって、代わりに覚悟が決まった
絶対にそーくんと仲直りして、また一緒に遊びたいって
『叶えなくちゃ...そーくんがあたしに願ってくれたこと』
今のあたしにそーくんに謝る資格はない...だから
『あーちゃんがトゥインクルシリーズで走ってるところみたいな、きっとマイル走ってるんだろうね』
『マイルで頑張ろう...そーくんがあたしに願ってくれたから、絶対にやらなくちゃ...!』
『それにガンプラだって頑張らないと...そーくんの苦労を知らないと...謝っても気持ちがこもらないから...!』
大変だった、トレセン学園に受かるために勉強をしてトレーニングもして、その合間にガンプラも作る
時間が足りないって何度思ったかはわからない
それでも...それでもいつか、マイルレースで活躍してそーくんに再開して謝って、仲直りしてまた一緒に走ったりしたいって思いながら頑張って、トレセン学園に通うことができた
だからそのときは本当にびっくりした
ガンプラ作りの腕を上げるために、そして作ったガンプラが壊れたときに何を思うのかを知るために理事長さんのプロジェクトに参加したら
『はいどうも〜...真紅の幻影でGBNのワールドダイバーランキング?だっけかの現在2位!相走創真さんで〜す、ふふっ、驚い...た、だろ?』
そーくんがいた
その事実にあの時みたいに頭が真っ白になってそーくんしか見えなくなった結果が
「えっと...昔よく遊んでたグランアレグリア、です。覚えてる?そー君」
だった...何やってるんだろ...
でも、あたしはもう止まらない!
これはチャンスで、もう二度とこないと思うから
絶対に謝って仲直りして昔はあたしがマイルを走らせちゃったりしてたけど今度は
あたしはず〜っとそーくんと一緒にガンプラで遊ぶから
また、よろしくね?そーくん♡
次回「まずガンプラは...(以下オタク語り)
やべぇ...ノリで書いてたら本当に創真くんが刺されそうや...
ま、まぁ、なんとかなるでしょ...クソボケない限りは...
でもガノタがまともな恋愛できる?って言われると無理だなってなる...
しかも創真くんは動物園経験者だしなぁ...これぜってぇクソボケるだろ、賭けてもいいよ
グランアレグリアのマイルールその??
座って作業しているそー君がいたらそっと声を掛ける
そうじゃなかったら元気に笑顔で挨拶する
感情の変化
ブーケちゃん
あの人にお礼がしたい→あの人有名な方だった→なら私も並び立ってお礼をしたい→貴方に似合う最高の花束になって貴方に贈りたい(恩返しから献身的な愛に)
グランちゃん
謝りたい→謝ってまた一緒に遊びたい→仲直りできたらずっとガンプラで遊んでマイルールを二人でこなしたい(罪悪感を超越して愛になった)