新世紀エヴァンゲリオン(The Beginning of the End)   作:Yuinagi715

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EPISODE:2 The one thing I don't understand


第弐話 愛のカタチ

2000年8月某日。葛城調査隊は出発した。葛城調査隊には葛城ミサト、五十嵐カイも参同した。そして2000年9月9月12日。アダムを発見。アダムがもつ無限のエネルギーはS²機関と呼ばれた。そしてS²機関を人類の手に負えるよう、コントロールする接触実験がおこなわれることとなった。

 

「……第1使徒アダム……不気味すぎるな」

「カイお兄ちゃん。大丈夫だよね」

「……ああ。ここで見ていよう。きっと大丈夫だよ」

ミサトは心配そうに父の姿を見つめていた。

 

2000年9月9月13日。実験する当日がやってきた。アダムと人間の遺伝子を融合させる。

「……ミサトちゃん。下がって。もっと」

「カイお兄ちゃんは……?」

「僕は大丈夫だから」

アダムと共に収められていた槍、「ロンギヌスの槍」はゼーレによって回収され、そのままその時を待っていた。もし物自体の時、指揮はカイが執ることになっており、それ通りに葛城調査隊も動けとゼーレに指示されていた。カイは腕を組み、眉をひそめていた。そして実行されたしかし、異常な反応。アダムが変形している。

「なんだあれは……!」

アダムは眩く輝く白き巨人へと変化した。

「……退避!アダムに余計な攻撃行為は避けろ!」

「了解!」

カイが叫ぶと葛城調査隊が退避の動きに入った。しかし……

「……っ⁉︎」

「ゼーレの命令に逆らうとは。面白い男だ。五十嵐カイ」

カイは目を見開いて倒れた。地面には血溜まりができていく。そしてカイの目の前にいた人物。キール・ロレンツであった。キールは銃口から煙が出る銃を構えてままでいた。

「指揮権は私に移せ。『ロンギヌスの槍』をアダムに突き刺せ。二次災害を避けろ」

「お前……五十嵐君を………」

「カイお兄ちゃぁあん‼︎」

「テメェ……待て………わかってるんだろ……大災害………セカンドインパクトが起きるぞ……‼️」

「そうだ。それが狙いだ。私は退避させてもらう。五十嵐カイ。その時を目に焼き付けて死ぬがいい」

キールは暗がりに消えていった。

「五十嵐君の手当を急げ!全員退避しろ!」

葛城ヒデアキはカイを起き上がらせ、肩をかしつつタオルで傷口を覆った。カイは下腹部を貫通されている。

「カイお兄ちゃん……」

「ミサト!逃げるぞ!」

葛城ヒデアキはそう叫んだ。アダムは翼を広げている。

「痛っ……」

ミサトはガラスの破片で傷ができてしまっていた。少し離れた場所で葛城ヒデアキはミサトを救助ポッドに入れさせていた。カイの心臓は止まっていた。

「ミサト。逃げろ。もう駄目だ。ミサトしか逃げられない」

「でもお父さんは……カイお兄ちゃんは……」

「私はもういいんだ。私がしてしまったんだ。……カイ君は……。死なせてしまった……もっと何かできたはずなのに……。もっと未来があったはずなのに……」

「…………」

「だからミサトは逃げろ。私たちもう駄目なんだ」

葛城ヒデアキはポットを閉めた。ヒデアキはカイの冷たくなった右手を強く握った。そしてアダムは大きな光の翼を空高く広げていた。

 

新世紀エヴァンゲリオン (The Beginning of the End)

第弐話 愛のカタチ

 

 

セカンドインパクト。西暦2000年9月9月13日。表向きの原因は巨大隕石の衝突となった。助かったのは葛城ミサトだけだということがニュースで何度も何度も流された。

裏向きの報告書ではアダムと人間の遺伝子の融合実験に失敗し、アダムは覚醒。五十嵐カイは手を出すなと退避行動を急いだが、ゼーレのキール・ロレンツに射殺され、ロンギヌスを刺したことでセカンドインパクトは起こったということがわかっていた。

 

「……嘘……生存者1名?じゃあ……カイ君は……」

マリは報告書を見て口を押さえていたのであった。

 

 

調査組織GEHIRN ドイツ第3支部近郊 産婦人科

「女の子ですね」

GEHIRN ドイツ第3支部で研究員をしていた惣流・キョウコ・ツェッペリンはお腹に子供がおり、今性別が発覚した。この日は夫は来ていなかった。そして看護師がいなくなり、キョウコはお腹を愛おしそうに見つめている。そして扉の開く音がした。

「どなたですか……?」

「初めまして。惣流・キョウコ・ツェッペリンさん。おめでたいことですね」

「え、ええ……」

「僕が誰か気になりますよね。僕の名前は五十嵐カイ。ゼーレに所属しておりゲルヒンの手助けをしているものです」

「えっ?」

キョウコはその名前に聞き覚えがあった。報告書で見た名前であった。

「え?あなたって……え?」

「……戸惑いますよね。確かに死んだ。セカンドインパクトで……射殺された。しかし僕は生きていますね。まあそれはさておきです。出産は……順調に迎えられそうですか?」

キョウコは背筋が冷える感覚がしたものの、温かい言葉にホッとしたように顔を緩めた。

「ええ。順調よ。あなたがなんで生きているのかは分からないけれど、私は大丈夫よ」

「それは何よりです。……お名前はお決めになられているんですか?」

「女の子だから、アスカにしようと思ってるんです」

「それはいい名前だ。おっと。少し時間が迫ってきました。それではまた。頑張ってください」

カイは嵐のように去っていったのであった。カイは目が隠れるほど前髪が伸びきっていた。

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