「え、エリカさん?! どうしてここに?!」
白い肌に包容力のありそうな胸部、スラっとした腰つき、大きすぎず小さすぎないハリのある臀部は男性だけでなく女性をも理想とする女性のスタイル。それが今、自分の目の前にある。しかも、一切肌を隠す様子もない。
いくら母親のような存在とはいえ、エリカさんの綺麗な裸を見せられて男の身体が反応しない訳が無かった。それに気づいた自分は慌てて前を両手で隠しながらエリカさんに何故ここに居るのか問いかける。自分の今の状況がバレたら色々マズいし、服を着てない辺り一緒に入る気なのだろう。それなら隙を見て先に上がらないと。
けど、なんでわざわざ自分が入浴してるタイミングで入って来たのだろうか。着替えとか脱いだ服はその辺に置いてあるから気づいていると思うのだが。
「ほら、私のせいで怪我させちゃったでしょ? ミオのおかげで治ったとはいえ、痛くて身体洗うの辛いんじゃないかなと思って。せめてもの罪滅ぼしとして手伝わせて欲しいの。いい?」
しかし、エリカさんの答えに納得させらてしまった。なるほどな。たしかに、ちょうどさっき痛みが走って洗いにくいと思っていた所だ。まさか自分より先に気づいていたとはな。
だが、女の人に身体を洗わすなんて恥ずかしすぎる。風俗とかならともかく、家族同然の人にやらせるなんていい歳したおっさんでもちょっと気まずい。血の繋がってない相手なら尚更。そもそも、エリカさんは気にしないのだろうか。子供の頃とは違い、色々成長してるんだぞ? エリカさんに限って見慣れているとは思えんのだけれども。聖職者って、その辺あまり気にしたりしないものなのだろうか。それとも、単純に身内という認識だからあまり男として意識されてない? だとしたらなんか複雑な気分だな。
「い、いやいやいや!? だ、大丈夫ですって!? 身体洗うぐらい一人でも…いっつ゛!?」
それはともかく、自分はエリカさんの提案を断ろうとしていると、腹部の痛みが再び走ってきた。ここに来て痛みの波がやってきたか。なんとタイミングの悪い事だろうか。我慢しようとしていたのにうっかり苦痛の声を漏らしてしまった。
「大丈夫?! ほら、やっぱり痛いんじゃない。無理しないで私に任せて! 優しくしてあげるから」
「…」
当然嘘を見破られた結果、エリカさんに洗体される羽目になった。はたして気づかれずにこの状況を切り抜けられるのだろうか。正直かなり絶望的に気がするのだが。