司令官室と書かれたプレートが貼られている扉。それが何故か床に倒れている。えぇ?何で?神風なら知ってるのかな?チラッと見やる。
「あっ......あー、えっと、司令官!お待たせしました。新しい子を連れて来ましたよ!」
あっ、て、凄く視線が泳いでるし、声がうわずってる。これをやったのって神風か。中に入っていく神風に続いてはいる。それなりに年季のある扉を踏まないように気をつけながら。
「おっやっと来たかあ。待ち侘びたよ。そこに座って良いよ、でも神風はダメ、隣で立ってなさい」
校長とか偉い人が使ってそうな机に、腕を組んで顎を隠すようなスタイルで司令官と呼ばれる女性はそう言った。というかどうしてゲン◯ウポーズ?
言われた通りに、よくある皮のソファに座ると、対面のソファに女性が座る。なお神風は女性の隣に立たされている。けどなんか嬉しそうに立ってて反省になってないよ?
「さて、いろいろと気になることはあると思うけど、まずは自己紹介から今日から貴女が所属することになる鎮守府の司令官、中乃美智子だよ。みんなからは司令官と呼ばれてるから貴女もそう呼んでもらって良いよ」
「......」
「ん?......」
えっと、これ何か言ったほうがいいのかな⁉︎でも社会人経験とか皆無だしコミュニケーションとかよくわかんないし、ていうかこれって面接?社長面談的なやつなのかな⁉︎やばい分かんない。だれかー!前世歴イコールニートな私にアドバイスプリーズ!
「司令官、どうやら望月は現状を読み込めていない見たいですよ」
「あぁ、なるほど?えっとまずは名前は、望月ね。資料だと確か睦月型の11番艦。あ、名前で呼んでも大丈夫かな?嫌なら、ちゃんとかさんとかつけるけど」
「あ、はい大丈夫です」
「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ?さて、とまずは、貴女が深海棲艦という敵と戦う為に、妖精さんの力で建造された艦娘だというのは分かるよね?」
それは望月の記憶という知識から分かる。というよりこの言い方的に最初から知っていることのようだ。名前とか元から分かるのは妖精という存在に建造された時にインストールしてるからだとは思う、多分。一応頷く。
「良かった、たまにそのことを知らない子もいるから。知識とかも結構バラバラだったりすることもあるんだよ?望月は一応の知識、まあ教養とも言えるけど備わってはいるみたいだから大丈夫そうだね。あっでも分からないところがあったらちゃんと聞いてね?教えるから」
「あー、はい。わかりました」
適当な返事しちゃったけど、ニートに教養なんかある訳ないじゃんって言いたくなる。まぁ多分転生そのものがイレギュラーだろうし言わないけど。
「さて、それで今日から望月にはこの鎮守府で艦娘として生活して貰うことになるわ。一応言うとこれは強制、なのだけれどそれなりの自由は保障するから。でも艦娘としての義務的なのは果たして貰う。それが条件なの納得してね」
とりあえず頷く。そもそも行く宛もないし、ニートなんてやってると生活が保障されているなら大抵のことは納得する。
「まぁ、細かいことは過ごしていくうちに覚えて貰うから、まずはこれにサインをしてね」
それで渡されたのが、住民票と戸籍と長ったらしい契約書。えぇ?何だろう、急に現実味が出るね。
「艦娘ってそもそも戸籍が無いじゃん?だから新規の子は作らないといけないんだよねー。殆どの手続きは司令官がやるんだけど、一応本人に書いてもらわなきゃいけない。ほんと、これだからお役所仕事って嫌だよねー?」
そう言ってため息を吐く司令官。この手のことは親任せで知識は皆無だけどめんどくさいことだけ分かる。とりあえず一枚一枚にちゃんとサインしていく。名字とかは要らないらしい。
しばらくはこの手の書類の説明を聞いたり、書いたりしながらしたら時間が過ぎる。
「よーし、これで全部書き終わったね。後のやつはは私がやるから、これで今日やることは終わり。あ、なんだもうお昼なのか」
「はい!司令官、ヒトフタマルマル、ぴったりお昼です!今日はカツカレーですからはやくいきましょう!わたしお腹空いて立つのも限界です」
時計の針はちょうど12を指していた。神風の腹の虫も先程から鳴りっぱなしで、釣られて私の腹の虫も鳴いた。きゅーって。
「ふふふ、望月もどうやらお腹が空いてるみたいね。それじゃ食堂に行こうか」
腹の虫を聞かれて、若干の恥ずかしさはあるけど生理現象は仕方ない。本能には逆らえないのだ。
登場させるならヲ級とヌ級×2のどっちがいい?
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ヲ級たん、ノーマル
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ヌ級たち イージー
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第三の選択肢、レ級 ベリーハード