望月に転生したニートは堕落したい   作:夜かな

6 / 7
安らぎ

 

 ここのお風呂場はもはや温泉並み。室内の床は石畳で三列並び立つシャワーとか蛇口の洗い場の先には外の景色見える湯船があった。加えて、外の露天風呂に通じる出入り口もある。とりあえずは神風が来るまでは中の湯に入っていようかな。

 

「あったかい」

 

 温度を確かめるために指先を入れた。感覚的にあまり熱くないみたい。足先からゆっくりと慎重に湯船に入る。

 

「ふぅ〜」

 

 肩まで浸かる。気になって髪の毛を触る。神風に結ってもらったこれ、首元が楽でいいな。お団子ヘアって言ってたっけ......女の子になったんだし、少しだけおしゃれってやつを覚えるのも悪くない、かも。

 

「って、何考えてんだろあたし」

 

 まだ一日だって経ってないのに、思考がどんどん女の子によっていってるみたい。これが適応力、というものなのかな。アーいや、まぁいっか、気にしても仕方ないし。どうせ身体は女の子だし。

 

 ちゃぷん

 

 ん、神風もう終わったのかな?何も言わずに隣に入るなんて神風らしく、な...い⁉︎ってうぇえ!?

 

「はぁ、いい湯加減ねぇ〜そう思うでしょ?子猫ちゃん♪」

 

「な、なんで足柄さんが⁉︎というか近くないか!?」

 

 肩がぶつかるくらい近くまで足柄さんが寄ってきて、というか離れたら近づいてくるし。何で?

 

「あらあら〜逃げようとしなくてもいいじゃない、別に取って食ったりするほど飢えてないわ」

 

「......だったら何で近寄ってくるんだよ」

 

 端の端っこへ移動しても距離が離れることはなく。ついには追い詰められる。肌と肌が触れ合う距離で心拍数が上がっいく。視線を逸らすことで意識しないように、落ち着けあたし、と精一杯抑える、がしかし

 

「ふふ、子猫ちゃんはとっても初々しいわね♪」

 

 正面から足柄さんは覗き込んできた。何でだよ!?

 

「別に同性なのだから、そんなに照れることはないのよ?......まぁそれも可愛いから良いけれど避けられると少し、お姉さん悲しいわ」

 

 眉を下げて悲しげな彼女......少し過剰な反応過ぎたかな、別に何か直接されたわけじゃないし、あぁー、まぁいっかちょっとぐらい近くても別に。

 

「いや、急だったから、驚いたってだけで避けてるわけじゃない、よ?」

 

「あらそう?なら......このぐらいはいいかしら?」

 

 肩が数センチもないくらいの距離に。これってやっぱり油断したら食べられちゃうのでは?でもあまり避け過ぎてもまた悲しい顔されるかもだし

 

「あ、あい、まぁ、良いよ、それぐらいなら」

 

 多少の妥協は必要、だよね。うん.....それにしてもちらっと見ただけでもわかるけど、かなりの美人。足柄さんって何というか、出るとこ出るスタイル抜群で大人の色気みたいなのもあってそれでいて料理もできるって絶対モテるのでは?聞いてみるか、いや、でもなんか辞めといた方がいいって望月の直感が囁いてる。やめとこ。

 

「ん?どうしたのかしら可愛い子猫ちゃん、チラチラって見て?もしかしてお姉さんに興味があるのかしら?」

 

 ヤバ⁉︎見てたのに気づかれた

 

「や、いや!その.....そう!スタイルがすっごく良いなって思って!」

 

「あらあら〜」

 

 ば、バカ!!わたし何言ってんの、これじゃ身体をジロジロ見てたって自白してるようなものだよ!あアーもうバカバカ何やってんだよ私ぃ

 

「んーそうねぇ〜、子猫ちゃんだって将来はきっと美人さんになるわ。だっていまでも十分可愛いもの。そ・れ・に、えぃ♪」

 

「ひゃにゃあー!?」

 

 と、突然胸を触られたぁ⁉︎って言うか変な声でたし⁉︎

 

「程々にあるみたいだから、大きくなる頃には立派なものになるわよ。きっと男の子たちにモテモテよ」

 

「うぅー」

 

 男にモテモテってなんかそれは複雑な気分だ。

 

「ふふ、照れちゃって可愛いわね.....さて、とわたしはこれでお暇しましょうか。またお話ししましょう子猫ちゃん」

 

 そう言って湯船から足柄さんは離れて行った。それから暫くして神風がやって来た。

 

「待たせたわね!さっお風呂を楽しみましょう!」

 

「うん、わかったから.....とりあえず前はちゃんと隠そう」

 

 あれだね堂々とされるとありがたみも何もないね。何というか、慣れてしまったらしい。足柄さんのインパクトが強すぎた。

 

 神風と一緒に外の露天風呂に行くことにした。

 

「いいかしら望月。この鎮守府の露天風呂には沢山の、ばりれーしょんって言うのがあるの!」

 

 へーバリエーションが沢山ねー、あるんだーへー。何で?

 

「まず最初は、修行にもってこいの打たせ湯よ!こうあれよ滝みたいに打たれながら楽しむの!ブぼぼー」

 

「あ〜、いい、この肩辺りがちょうど凝ってたんだよね〜」

 

 滝に突っ込んで激しくはしゃぐ神風を見つつ、ほどほどに味わう。

 

「次は寝湯よ!寝転がって溺れるギリギリを楽しむの!」

 

「んー、あったかぁーい、寝心地、最高だねぇ〜」

 

 多分神風のは何か違う気がするけど、まあ本人が楽しそうだし、いっかあ。

 

「そして最後はタル風呂よ!望月一緒に入りましょう!」

 

「んー、でも狭いしっ⁉︎」

 

「それぇ!」ドバシャン!

 

 ぐぇー、狭いんよー。それに神風がめちゃくちゃ、くっつくから暑い。

 

「ふふ、楽しいでしょ望月!」

 

「うー、わかったから少し離れてぇ」

 

「えー、狭いからむーりー♪」

 

 だめだこりゃ、諦めよ。まぁ、楽しそうにする神風を見てると、ちょっとぐらいは、楽しいし、いいかな。

 

 

登場させるならヲ級とヌ級×2のどっちがいい?

  • ヲ級たん、ノーマル
  • ヌ級たち イージー
  • 第三の選択肢、レ級 ベリーハード
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。