機動戦士ガンダム 不死鳥戦記 作:だいたい大丈夫
木馬を取り逃がしたものの、北米方面軍は体制を立て直すべく、本国へ増援を要請する。
そこへ降り立ったのは、青い巨星ランバ・ラル。
一方カリスは、シャア・アズナブルの過去を探り、その男の抱える孤独を知った――つもりでいた。
連邦の白い悪魔と木馬の強行突破から数時間が経過した。
結果だけを見れば、あの白いモビルスーツと戦艦は、俺たち不死鳥隊も、地球方面軍の包囲網も、すべてを強引に食い破り、いずこかへと姿を消していった。
完敗だ。俺たちも、シャアの部隊も、そして地球方面軍も、あのたった一隻の戦艦とそのモビルスーツ数機を仕留めることができなかった。
「……追撃は、事実上不可能ですね。今回の戦闘と、何よりガウ攻撃空母の墜落で、北米方面軍の航空戦力は著しく戦力が低下しすぎました。木馬を深追いする前に、俺たちはまず、この地盤を固め直さないと、足元を掬われかねません」
「うむ……。私としたことが、みすみす取り逃がすとは、司令官として不徳の致すところだ。姉上になんと言い訳をすればいいか……。フロートニック少佐、申し訳ないが、君の言う通りだ。木馬のこれ以上の追撃は、彼らが向かっている先の空域を管轄する部隊に任せるしかないだろうな……」
通信コンソールにアラート音が鳴り響く。
メインモニターに映し出されたのは、赤い軍服の男――シャア・アズナブルだった。
「おっ! シャア少佐の反応だ。通信が繋がったぞ。どうやら無事だったようだな……」
俺は少しホッとしたような気持ちで、通信機のマイクをオンにした。彼が木馬との戦闘で討ち死にでもしていたら、後味が悪すぎたからな。
「こちら、フロートニック少佐だ。シャア少佐、そっちの状況はどうだ??」
声をかけると、シャアは、ひどく沈痛な面持ちで、顔を伏せながら、絞り出すような声で応えた。
『……ああ。少佐。情けない限りだ。……私は……親友を、私の読み違いのせいで、亡くしてしまった……。君は、無能な私を笑いに来たのかね、フロートニック……』
彼の声には、深い後悔と喪失感が重くのしかかっているように聞こえた。
『……フフ。復讐を果たした瞬間は、誰にも言えないがゆえに、少しばかり虚しいものだな。……ガルマ、お前は司令官としては無能だったが、私にとっては確かに良き友人であったよ。私とて、血も涙もない鬼ではない。お前の死を、心の中では悼んではいるのだよ』
俺の知覚が捉えたのは、シャアから滲み出る、微かな後悔と、心の底からの深い悲しみだった。
へえ……。なんだ、シャアの野郎。ちゃんと、悲しみの気持ちが伝わってくるじゃないか。大口を叩いているくせに、本当は自分の采配で友人を死なせてしまったことを、悔やんでいるんだな。
……なんだ、あいつ、ただの嫌味な野郎かと思っていたが、ガルマ大佐のことを本当に親友だと思っていたんじゃないか。……勝手に勘ぐって悪かったよ、少佐。お前はただの、作戦立案が下手くそで、口が悪いだけの、ちょっと不器用な男だったんだな。見直したよ。
「シャア!! 私だ、ガルマだ!! なんとか無事だ……! 私のことは気に病むことはない、敵の作戦が巧妙で、強すぎただけなのだ。何よりも、前衛にいた君が無事で本当に良かった!」
『…………な…………、ガ、ガルマ……!!?』
「ああ! 私は無事だ! ガウが墜落する直前に、フロートニック少佐に救われて、予備のザクで間一髪、脱出に成功したのだ!」
『……、な……、なんだと…………!! ガルマが、生きている……? なぜだ、彼のグフは、確かに私に加勢するために前線に出てきていたはずなのに、なぜ本人がガウにいたというのだ!?』
おお、驚いてる驚いてる!! 親友が無事に生きていて、よっぽど嬉しいんだな、あいつ! 普段のクールな仮面が剥がれ落ちてるじゃないか! こうして見ると、いつも憎たらしいことしか言わない赤い彗星も、なかなか人間味に溢れていて、可愛いところがあるではないか。友情って素晴らしいな。
『……っ』
『…………本当に、良かった。ガルマ。君が無事で。……そして、私の拙い誘導のせいで危険な目に遭わせてしまい、すまなかった。友人を死なせるところだった』
シャアが必死に絞り出した言葉には、復讐の失敗への深い絶望が込められていたが、ガルマ大佐にはそれが親友の心からの懺悔にしか聞こえなかった。
「気にするな、シャア。勝敗は時の運さ。それに、私たちはこうして生きて再会できた。男を上げるのは、また次の機会に回すとしようじゃないか!」
『………そうだな……。君の言う通りだ、ガルマ』
◇◇
数日後。
ガルマ・ザビ大佐は、この北米の戦局を立て直すべく、カリフォルニア・ベースから本国へと直通の回線を繋いだ。
モニターの向こうの相手は、宇宙攻撃軍司令であるドズル中将と、突撃機動軍司令であるキシリア少将、つまりガルマの兄と姉である。
「……以上の通り、我々の作戦は敵の想像を絶する新兵器の前に、木馬の撃破に失敗しました。ですが、兄上、姉上! 私にはまだやるべきことがあります。この北米における支配体制を確立し、ジオンの生命線である地球の資源を確保し続けることこそが、地球方面軍司令官であるこの私の、何よりも最大の使命と考えます! その大義を果たすためのモビルスーツ部隊の増援を、どうか、どうかお願いしたい!」
モニターの向こうの二人は、普段は激しい政治的な対立と権力闘争を繰り返しているのだが……。この末の弟のガルマのことだけは、二人ともとにかく目に入れても痛くないほどに可愛いらしい。
ドズル中将は「よく言った、ガルマ!」と豪快に頷き、キシリア少将も「ガルマがそういうのなら、手配しよう」と、冷酷な彼女らしからぬ優しい表情で即答したのだ。
結果として、北米方面軍への大規模なモビルスーツ部隊の増援が、即座に、それこそ異例のスピードで決定されたのだった。
「フロートニック少佐!! 前へ!」
「はっ!」
「君の迅速な判断により、私は司令官として、いや、一人の人間として命を救われた。その多大なる功績を高く評価し、君を少佐から中佐へと昇進させる。それに伴い、君の率いる不死鳥隊も、皆昇進だ! これからも私を、そしてジオンを支えてくれ!」
……昇進の理由が『連邦軍を倒したから』じゃなくて、『ガルマ大佐を救出したから』だとさ。とんでもないスピード出世だぞ。十六歳の中佐なんて、ジオン公国軍の歴史上、後にも先にも俺だけじゃないのか。
まったく、軍隊の昇進理由としては、ザビ家の私情が絡みすぎていて、色々な連中からやっかみを買いそうではあるが……この人は本当に真っ直ぐでいい奴だからな。俺の生存戦略のためにも、ありがたく、そして堂々と受け取っておこう。
◇
本国からの増援として降下してきた部隊のリストと、その指揮官の顔写真を見て、俺たちは驚愕の声を上げていた。
「あの名高い、宇宙攻撃軍の遊撃部隊を率いる歴戦の勇士、『青い巨星』にお会いできて恐縮です!」
俺が敬礼を捧げたその先に立っていたのは、立派な髭を蓄えた、恰幅の良い、いかにも歴戦の猛者といった風情の男。ランバ・ラル大尉だった。
「はっはっは! いやいや、私の方こそ、ルウムの宙域の英雄にして、今や連邦軍をその名だけで震え上がらせるという若き精鋭、『紫電の不死鳥』殿に直接お会いできて、光栄の極みですぞ。フロートニック中佐の方が、私よりも階級が二つも上なのですから、どうかそう固くならずに、気楽に接してくだされ」
歴戦の猛者だと聞いていたから、どんな恐ろしい武人かと思っていたが、なかなか気さくで面倒見の良さそうな人だな。背中を預けられる、頼りになるオヤジさんみたいだ。
「して、そちらにいらっしゃるのが、噂に名高い『赤い彗星』のシャア少佐です………な?」
ラル大尉が声をかけた先。
そこには、いつもの赤い軍服姿ではあるが、珍しく特徴的なヘルメットと銀色のマスクを外し、金髪と、端正すぎる素顔を晒していたシャア・アズナブルが、静かに腕を組んで立っていた。
その、シャアの素顔を見た瞬間――。
「…………っ!!??」
彼の目は見開かれ、その瞳の奥には、驚愕と……深い悲しみ? いや、歓喜か? とにかく、言葉では言い表せないほどに複雑な感情の波が、凄まじい勢いで渦巻いているのがわかった。
ん? どうしたんだ、このおっさん。シャアの顔を穴が開くほど凝視して、完全に石像みたいに固まっているぞ……。
まさか……こいつが珍しくマスクを外しているからって、そのあまりの端正なイケメンぶりに、歴戦の猛者が一目惚れでもしたとか!? ジュナスみたいな、そっちの性癖の持ち主が、この軍隊にはまだ生息していたというのか!?
いや、待てよ。フロートニック家の情報網によれば、ラル大尉にはハモンさんという、それはそれは美しい内縁の妻がいると聞いている。となれば……これは単純な肉欲ではなく、戦場における魂と魂の惹かれ合い、すなわち究極の男の絆(衆道)の目覚めか!?
「おい、シャア。アンタ、ラル大尉と知り合いだったのか??」
たまらず二人の間に声をかけると、シャアは少しも動揺した素振りを見せず、涼しい顔で、微かに目を細めて答える。
「……いや。昔に、少しばかりお世話になったことがありましてね……。ただの昔話ですよ」
「……し、失礼しました。少々、昔の知り合いに会って驚きました。私事でお目汚しをしましたな、中佐」
「そうか……。まあ、軍人同士、昔の戦場や士官学校で顔を合わせたとか、そんなこともあるだろうな。気にするな」
◇◇
「……調査結果のご報告に参りました、坊ちゃま。ご指示いただいた、あの赤い軍服の男についてです」
ニキさんの声はいつものように冷徹で、感情の起伏を一切感じさせない。だが、その言葉の内容は、俺の背筋を伸ばさせるのに十分すぎる響きを持っている。
「ご苦労様。早いな、ニキさん。まだ大して時間も経っていないというのに。……で、どうだった? シャアという男の『過去』は。何か見つかったのか?」
彼女が持ってきたデータなら、間違いなく信頼できるはずだ。
「ええ。彼の軍の経歴から士官学校時代の成績、交友関係、そして家族構成に至るまで、徹底的に洗い直してまいりました。……まず、彼の出自についてですが。シャア・アズナブルは、サイド5のテキサス・コロニーの『元』管理者の息子であるということが判明いたしました」
そこには、若い頃のシャアと思われる金髪の少年の写真と、見知らぬ夫婦の写真が並んでいる。
「テキサス・コロニーの管理者の息子? なかなか良いところのお坊ちゃんじゃないか。……ん? 『元』管理者と言ったな。元ってことは、今は違うのか?」
「……はい。彼のご両親は亡くなっています。記録では、テキサス・コロニー内で発生した暴動に巻き込まれて命を落とした、ということになっていますが……」
「暴動に巻き込まれて? そいつは気の毒だな。だが、コロニーの管理者が暴動の標的にされるなんてのは、残念ながらこの時代では珍しい話じゃない。それが、あいつのあの捻くれた性格と何か関係があるのか?」
「坊ちゃま、ここから先の話は、どうか内密にしていただきたいのですが……。実は、そのテキサス・コロニーで発生した暴動の鎮圧作戦に、派遣され武力制圧を直接行った部隊の中に……当時、まだ士官学校の生徒であったシャア少佐本人が、実戦訓練の一環として参加していたようなのです」
「……ん?」
「どういうことだ? シャア本人が、自分の故郷の暴動鎮圧に参加した? それがどうして極秘なんだ?」
「つまり……シャア少佐は、軍の命令に従って自らの故郷の暴動を制圧したわけですが。その彼が制圧作戦を展開していた現場の混乱の中で、彼のご両親は命を落としているのです。もちろん、彼自身が直接ご両親に手を下したわけではないにせよ……結果として、彼が参加した作戦中で、彼の家族が犠牲になってしまった。ご両親がその暴動の場にいて、反乱軍の近くにいたという事実は、軍上層部の配慮により、作戦記録から抹消され、シャア少佐本人には知らされていないようですが……。いくら隠蔽しようと、優秀な彼のことですから、おそらく薄々感づいているか、あるいは自らの関与を悔やんでいるのではないでしょうか」
「…………」
……なるほどな。そういうことだったのか。シャア・アズナブルという男が、いつもどこか冷めていて、誰に対しても心を開こうとしない本当の理由が、これで理解できた。
あいつも苦労と悲しみを一人で抱え込んでいたということか……。軍の命令とはいえ、自分の親を、自分が直接参加した制圧作戦に巻き込んで死なせてしまっただなんて。
そんな重すぎる十字架を背負わされて、まともな精神状態でいられる人間がこの世のどこにいる?
……あの、いちいち人の神経を逆撫でするような言い方や、攻撃的でスタンドプレーばかり好む性格も、すべては『自己防衛』の表れだったんだな。
他人と深く関わって、また失うのが怖いから、あえて自分から嫌われるような態度をとって、人を遠ざけているんだ。なんて……なんて不器用で、悲しい男なんだ、シャア・アズナブル。
……俺は、なんという恥ずかしい勘違いをしていたんだ。あいつがガルマ大佐の命を狙っているだなんて、とんでもない邪推だった。
むしろ逆だ。あいつはガルマ大佐のことを、唯一の心の拠り所、本当の親友として心の底から大切に思っているんだ。
だからこそ、自分の不手際でガウが撃墜され、ガルマ大佐を死なせたと思った時に、あんなにも沈痛な面持ちで後悔を露わにしていたんだな。
……疑って悪かったよ、シャア。俺がお前の心を、少しでも理解してやるべきだった。
「ニキさん。君の報告のおかげで、俺の心の霧は完全に晴れたよ。
これからは仏のような広い心で許してやれるというものだ。なにしろ、今の俺はあいつより階級が上の『中佐』だからな。寛大で度量の広い上官として、あいつの不器用な心を大きな愛で包み込んでやるのが、エリートの務めってもんだ」
◇◇
それから数日後。
マリアが重傷を負って戦線離脱しているため、俺たち不死鳥隊の戦力は一時的に低下している。そこで、軍上層部から一つの決定が下された。
なんと、シャア・アズナブル少佐が一時的に俺達『不死鳥隊』の指揮下に合流し、共に地球上の各地で激化する連邦軍の火消しに回ることになったのだ。
「フフフ。素晴らしいことじゃないか、フロートニック中佐! これで君たちの部隊の戦力不足も補えるし、何より最強の布陣が完成した!」
ガルマ大佐は俺の手を握りしめ、満面の笑顔で俺に語りかけてくる。
「君たち二人が組めば、この地球上に敵など存在しない! まさに無敵の最強部隊だ! 私は君たちの連携に、心から、誰よりも期待しているよ! 頼むぞ、フロートニック中佐!! 私の親友を、どうかよろしく導いてやってくれ!!」
……うっ。こんなにも淀みのない、純度百パーセントの良い笑顔で頼み込まれると……さすがの俺でも無碍に断れないじゃないか。大佐は本当に、俺とシャアが仲良く協力して戦果を上げることを疑っていないんだな。
まあ、階級も大佐の計らいで上になっているわけだし、部隊の指揮権も俺にある。プライドの高い赤い彗星を、俺の部下としてアゴでこき使ってやるのも、悪くない余興だ。あいつの心の傷のケアも兼ねて、厳しく優しく指導してやるとしよう。
「はっ! 大佐のご期待に必ずや応えてみせます。……で? シャア少佐」
「相変わらず、我々不死鳥隊は地球中を飛び回る東奔西走の火消し部隊というわけだが……次はどの地獄へ飛ぶことになっているんだ。副官代わりに説明してくれ」
「……現在、連邦軍のゲリラ部隊が大規模な反攻作戦を展開しているという情報が入っている。次の我々の赴任地は、東南アジアの密林地帯だ。連邦の動きを牽制するためにも、ジャングルを制圧する必要がある」
「何? またえらく過酷でジメジメした場所に飛ばされるもんだな。了解しましたよ、まったく、軍の上層部っていうのは現場の苦労も知らないで人使いが荒すぎるぜ」
わざとらしく肩をすくめ、大げさに愚痴をこぼしてみせる。これも、シャアとのコミュニケーションの一環だ。
「……それにしても、フロートニック中佐。今回の木馬との戦闘や、これまでの君たちの戦果の数々……。私は、君たちの戦いぶりを見ていて、ある一つの仮説にたどり着いたよ。君たちは……ひょっとすると、『ニュータイプ』と呼ばれる存在なのかもしれないな」
「ニュータイプ? ……ああ、かつてジオン・ズム・ダイクンが提唱したっていう、人類の革新の概念のことか? 宇宙空間という新たな環境に適応し、認識能力が拡大して、人々が誤解なく完全に分かりあえるようになるっていう、あの思想のことか?」
「ああ、その通りだ。君の……いや、君たち不死鳥隊のメンバーが戦場で見せる、常軌を逸した反応速度や、敵の行動を完全に先読みする研ぎ澄まされた直感。それはまさに、ダイクンが思い描いた、人類が宇宙という新天地に適応し、進化した証なのではないかと、私は感じているのだ。君たちのその力こそが、ジオンを、いや人類を新たな時代へと導く可能性を秘めているのではないかとね」
「……くだらん。ニュータイプだか人類の革新だか何だか知らないが、そんなご立派な思想は、机上の空論に過ぎない。もし本当に、人間同士が言葉を交わすことなしに、心と心で完全に『分かりあえる』なんていう奇跡が起きるなら、それは確かに素晴らしいことかもしれないけどな……」
これまでの戦場の、無数の死者たちの光景がフラッシュバックする。
「だがな、シャア。現実の戦場じゃあ、そんな綺麗なもんじゃないんだよ。他人の心が分かるっていうのはな、相手の殺意や、親兄弟を殺された憎しみ、そして肉体が焼かれ、千切れる時の痛みが、直接脳味噌に流れ込んでくるっていうことなんだ。
相手の絶望を、自分の絶望として強制的に共有させられるんだよ。こんなおぞましいものが、人類の革新であるはずがない。俺に言わせれば、これはただの、持っている人間の精神を一方的に削り取り、狂気に陥れるための『呪い』でしかないと思うぞ?」
「……呪い、か。君は、その力をそう呼ぶのか」
シャアが、俺の言葉を反芻するように、小さく呟く。
「少佐もいつか戦場で『死者の声』ってやつを自分の魂で感じてみるといい。そうすれば、俺の言っている意味が骨の髄まで分かるさ。理想と現実は違うんだよ」
「……行くぞ、赤い彗星。いつまでも理想に浸っている暇はない。次の地獄が俺たちを呼んでいるからな」
「…………そうかね。君のその言葉……。しっかりと肝に銘じておこう」
ここまで読んでいただきありがとうございます。
今回は、ガルマ生存後の北米方面軍と、ランバ・ラルの登場、そしてシャアへの誤解を書きました。
カリスとシャアの関係や、ニュータイプへの考え方の違いなど、印象に残ったところがあれば感想をいただけると嬉しいです。