佳穂ちゃんしか特典こないんですけど、バグですか?
縣祭りを終え、あっという間にオーディションの前日まで迫っていた。
「ではこれよりオーディションを始めます。 私たちが参加するA編成でのコンクールは、1チームに付き最大55名までしか参加することが出来ません。つまり、ここにいる何名かは必ず落選してしまうことになります。みなさん。緊張していますか?」
オーディションは二日間に分けて行われる。
ここに居る皆は、もちろんの事緊張していた。
「してまーーす」
「あははは」
「ですよね。ですが、ここにいる全員、コンクールに出場するのに恥じない努力をしてきたと私は思っています。胸を張って、皆さんの今までの努力の成果を見せてくださいね」
滝先生の言葉により、オーディションが始まった。
「緊張してる?」
島先輩にそう言われて、正直にしてると答える。
「そうだよね。緊張しない方が無理だよね。私も緊張してるし」
「あはは…ですよね…」
そして、順番はあっという間にやってきた。
緊張する中、深呼吸して音楽室に入る。
「失礼します クラリネット。一年。工藤浩輔です」
そう言い、先生に案内されるがまま、椅子に座る。
「工藤君は初心者なんですよね」
「はい、先輩方に教えて貰って後悔のないように頑張ってきました」
「そうですか。では、初めても大丈夫ですか?」
「はい、よろしくお願いします」
時間はどれぐらいだっただろうか。早くて遅いような、そんな時間が過ぎていった。
そんなオーディションから2日後。結果が出た。
「それでは合格者を読み上げる。呼ばれたものは返事をするように」
松本先生の元、合格の者が一人、また一人と呼ばれていく。
そして、クラリネットの番がやってきた。
「次はクラリネット。三年、鳥塚ヒロネ」
鳥塚先輩から呼ばれていく。三年生の先輩方全員、島先輩も呼ばれた。
「一年、高久ちえり」
「はいっ」
「クラリネットは以上の11名」
結果は残酷にも、僕の名前は呼ばれなかった。
だけど、後悔はない、やる事はやったのだ。隣に居る高野さんの背中を撫でながら、この現実を受け止めるしかなかった。僕の気持ちを待つ時間なんてなく次から次へとオーディションメンバーは呼ばれていく。
「では最後にトランペット 中世古香織」
そして、いよいよ最後のパートであるトランペットがやってきた。
麗奈の名前は呼ばれた。でも、一番の事件はこれだろう。
「ソロパートは高坂麗奈に担当してもらう」
松本先生のその言葉に、部員達がざわめいた。
「浩輔君…その…」
「先輩、気を遣わなくて大丈夫ですよ、先輩と一緒にコンクールに出たかったのは本当ですけど」
発表を終え、それぞれのパート教室に戻ってくると、鳥塚先輩に慰められた。
僕よりも、高野さんの方を…と思ったのだが…
その高野さんは別の先輩方と植田さんに慰められていた。
「先輩に言うのもなんですけど…」
「うん。何?」
「頑張ってくださいね」
*********
Aメンバーを落ちた僕は、Bチームの教室に行く事になる。
「残念ながら ここにいる11人は今年のコンクールに出場することは出来ません ですが これは あなたたちが成長する 大きなチャンスだと思ってください 今 貴方たちの心の中にある悔しさや 悲しさを コンクールメンバーは持つことができません それだれ あなたたちはすでに強くなったと言えます その気持ちを忘れずに練習に励めば 今より格段に上達するはずです この経験を あなたたちは自分の宝物にしてください そして飛躍していってほしいと思います」
滝先生の言葉で、この場に集められた11人は、気合の籠った返事をする。
「高野さんと吉沢さんが居て、話せる人が居て良かったよ」
「私も」
「うん」
同じパートの高野さん、縣祭りに一緒に回った吉沢と隣同士に座ってそう話す。
というか、話す相手が二人しかいないけど…
「でも、工藤君がこっちに来るなんて思ってなかったな」
「吉沢、それは心をえぐってくるから辞めてくれない?」
「ごめん…」
「謝らなくていいからね…」
「何々、三人で何話してるの?」
「私も混ぜてー」
高野さんと吉沢と話していると、瞳さんと福井さん、それに中野さんが混ざってきて、ちょっとした雑談をするのだった。そして、この際、下の名前呼びかさん付け無しでという話に__いや、なんで?
*********
「…まずは自己紹介でも…する?」
教壇に立った先輩がそう言う。
「そうだね。同じ部活って言っても知らない事も多いだろうし」
「じゃあ、私から!私、加部友恵」
手を挙げて、ハートの髪飾りを付けた先輩が先陣を切って挨拶をして、僕の番はすぐに来た。
「えっと…クラリネットの工藤浩輔です。唯一の男子ですがよろしくお願いします」
簡単だけど、そう分かりやすい挨拶をする。
僕に続けてが高野が挨拶をして、自己紹介タイムは終わり、続けて
「加部先輩、これは?」
「私たちがする曲 このメンバーで練習して吹けるようになっておきなさいって」
そこには、『学園天国』とあった。
僕達も、府大会までだが、自分達の演奏もしながら、Aメンバーのサポートもしないといけない。
以外と大変なのである。
「吉沢ートランペットはこれね」
「ありがとう浩輔君」
譜面を探し、トランペットの譜面を見つけて彼女に渡し、クラの譜面を探すが無かったが、既に高野が見つけており、彼女から貰う。
「それにしても 先生もうまいよね ああ言われたら やる気になっちゃうよね」
「イケメンだし?」
先輩達は、滝先生の話題で話していた。
「そうですか? 私は、そうは思わないですけど」
「え~」
「人の好みはそれぞれですから」
「工藤君は何か思ったりしないの?」
「滝先生にです?」
「そう」
「まぁ、僕はなんとも思わないですけど」
「そんなことないよ イケメンだよ~ねっ」
僕と釜屋の言葉を聞いた、福井はそう言って、僕の隣に居た吉沢に話題を振った。
「うん…え?」
「じゃあ さっそく楽器持って 練習するか!」
「あっ、先輩方、名前決めてって先生に言われてませんでした?」
「名前?」
という事で、練習の前に名前決めを行う事に_
サブメンバー
サポートメンバー
チーム補欠
チームネクスト
フォーチュンチーム
チームミスキャスト
ざ・ホープ
明日があるさ
ココロシャウト
ダイブトゥーサウンド
アマゾナイツ
サウンドオブフェアリー
二番出汁
Bチーム
ダイゴロー
黒板に書かれた文字。前半はまだしも、後半は吹奏楽部に関係ない物ばかりだ。自分は、何も言っていないから強くは言えない…
「てか ダイゴローって何?」
「うちの犬の名前」
「ララちゃん…犬の名前かっこいいね」
「そうでしょ!!浩輔君分かってる!!」
情報屋である
うん…なんで??
「ちょっと!!みんな もっと真面目にやろうよ!」
「あんたもね」
加部先輩の言葉に、夏紀先輩が突っ込む。
「全部 書いてるし」
「ていうか もっとこう この11人ならでは見たいな 個性が欲しいよね」
森田先輩の言葉はその通りで、ありきたりな事はしたくないよね。
「ダイゴローなら 個性は抜群ですよ~」
「そうだけど…11人らしさはないよね」
「みんなの頭文字をつなげるのは どうですか?」
中野の発想は悪くない。先輩は、僕達11人の頭文字を書いていく。
「よかひふ も なたかなかく」
長いし、収集が付かない。
なんかこう、言いやすい言葉はない物か…例えば…
「先輩達、三人の頭文字を取るっていうのはどうです?」
「ああ じゃあ… 2年は中川夏紀 森田しのぶ で 私 加部友恵 っと どう?」
「なも か…かも…もな…か!?」
「お~もなか」
さっきから中野の発想は良い。
今度から、こういうの彼女に任せたらいいんじゃないかな。
「いいじゃん、もなか 語録も良いですし」
「それに可愛いですし」
「え~お笑いコンビみたいじゃない?」
加部先輩…思ってなかったのに、そういうの言うの辞めてくださいよー
そう思うじゃないですか…
「おうこく」
「それはモナコって王国でも無いし」
「かわいいのは大事だと思います!」
「うん」
「まあ コンクールが終わるまでだしね それじゃあ 私たちのチーム名は…「チームもなか」に決まりました!」
その後、あすか副部長に伝えに行き、出来た経緯を話すと安直だと言われたのは言うまでもない。
ララちゃんと打ち解けてるの草
それとアンケートしてます。
ヒロインレースに直接的には関係ないです。調査みたいな感じなので、直感、この子が見たいな理由でも構いませんので入れていただけると嬉しいです。
この作品のヒロインは
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高坂麗奈
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佐々木梓
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鳥塚ヒロネ
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島りえ
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植田日和子
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高野久恵
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吉沢秋子
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牧誓
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福井さやか