元野球部が過ごすクラリネットパートにようこそ   作:桜紅月音

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個人的には、この作品の奏ちゃんと梨々花ちゃんをどう扱うか悩みどころなんです。

全く触れないのもありといえば、ありなんですよね。
パートが違うし、接点もないのでね。


18.もう一度チャンスを

 

「ねえ」

 

 

要件を終え、廊下を歩いていると、吉川先輩に声を掛けられた。

 

 

「あんたに話があって来たの」

 

 

「…分かりました。人気のない所行きましょう。ここだと話にくいでしょうから」

 

 

そして、先輩と共に、人気のない階段までやってきた。

 

 

「香織先輩がソロの所を練習してるの見た」

 

 

「はい、この目でしっかりと見ました。納得してなさそうでした」

 

 

「納得?」

 

 

「はい、この結果を受け止めきれてない、そんな感じでした。チャンスがあるなら、満足したい。納得したい。そう言ってるように見えました」

 

 

「そう…」

 

 

僕の言葉を聞いた吉川先輩はそう呟き、本題であろう言葉をぶつけてきた。

 

 

「…それで…あんたは、高坂と香織先輩、どっちが吹くべきだと思ってる」

 

 

「…そうですね…今の部活の雰囲気的には香織先輩ですかね」

 

 

「…っ!!」

 

 

「でも…そうしてしまうとオーディションの意味が無いんですよね。結局。上級生を優先してしまう事になるので。今後の北宇治の為なら、麗奈が吹くべきだと思うんです」

 

 

「やっぱり…そうなのね…」

 

 

「吉川先輩の気持ちも分かりますよ。去年、二年生の為に頑張ってきた先輩が、最後に報われて欲しいって気持ちは」

 

 

「…っ!!あんた、なんで知って…!!」

 

 

「さあ?なんで知ってるんでしょうね」

 

 

僕はそう濁して、先輩の元を後にした。

 

 

「優子と何の話をしてたの?」

 

 

「オーディションの話をしてました」

 

 

「あーやっぱり、その話かー」

 

 

校門を出ようとした時、夏紀先輩に声を掛けられて一緒に帰る事になった。

話をするが、吉川先輩の事、オーディションの話をしていた。

 

 

「優子はなんて?」

 

 

「香織先輩に吹いて欲しいって事を言われました」

 

 

「優子は、香織先輩信者だからね。無理もないか」

 

 

「マイエンジェルって言ってるくらいですからね」

 

 

本当。香織先輩の事になると、人が変わったように変貌する。

最初、見た時は凄かった。

 

 

「でも、こんな調子だと、府大会大丈夫なのかな」

 

 

「あはは…銅賞になりそうですよね…」

 

 

「本当だよー私が落ちた意味がないんですけどー」

 

 

「あはは…」

 

 

夏紀先輩とそう話した翌日。そのチャンスはすぐにやってきた。

今日もまた、コンクールメンバーのサポートとして、音楽室に来ていたのだが。さっきからララちゃんにずっと話かけられていた。

 

 

「はい。えと、もう少ししたら先生が来ると思うけど、その前にみんなに話があります」

 

 

晴香先輩が教壇の前に立ち、そう話を切り出した。

 

 

「だから、ララ思った」

 

 

「ララちゃん、今は静かに…」

 

 

「二人とも聞いて」

 

 

「あ…はい」

 

 

「すいません…先輩…」

 

 

巻き込まれてしまったけど、致し方なし。

話を聞いていない方が悪いので、ここは素直に謝る。

 

 

「最近、先生について根も葉もないうわさをあちこちで聞きます。そのせいで集中力が切れてる。コンクール前なのに、このままじゃ金はおろか銀だって怪しいと私は思ってます。一部の生徒と知り合いだったからと言って、オーディションに不正があったことにはなりません。それでも不満があるなら裏でコソコソ話さず、こで手を挙げてください。私が先生に伝えます。オーディションに不満がある人」

 

 

晴香先輩がそう聞き、不満がある先輩達は手を挙げる。

とそこに_

 

 

「この手は?」

 

 

音楽室に入ってきた先生は、今の状況を見てそう聞いてきた。

 

 

「オーディションの結果に不満がある人です」

 

 

「優子ちゃん!」

 

 

先生の質問に、馬鹿正直に答える吉川先輩とそれを止める香織先輩。

それを受け止めた先生は、部員達に驚く事を発した。

 

 

「来週ホールを借りて練習することは皆さんに伝えてますよね。そこで時間を取って、希望者には再オーディションを行いたいと考えています」

 

 

滝先生がそう言うと、部員達に残念ながら起こった。

 

 

「前回のオーディションの結果に不満があり、もう一度やり直してほしい人はここで挙手して下さい。来週全員の前で演奏し、全員の挙手によって合格を決定します。全員で聞いて決定する。これなら異論はないでしょう」

 

 

滝先生も、ここまで話が大きくなっていれば今の状況を理解していた。

さてと…香織先輩…先輩は、どうしますか。

 

 

「では聞きます。再オーディションを希望する人」

 

 

滝先生がここに居る部員にそう聞いた。

すると、席を立つ者が居た。

 

 

「ソロパートのオーディションを、もう一度やらせてください」

 

 

それは、覚悟を決めた香織先輩だった。

 

 

「わかりました。では、今ソロパートに決定してる高坂さんとふたり、どちらがソロにふさわしいか、再オーディションを行います」

 

 

先生の言葉は、教室に響き渡り、不穏な空気はどこかへと流れていった。

 

 

 




特典、知り合いから譲ってもらったりするんですけど、佳穂ちゃんと緑輝しか出ない。みぞれ先輩が一向に出る気配がない。

一枚は交換してもらえたんですけどね。あはは……

この作品のヒロインは

  • 高坂麗奈
  • 佐々木梓
  • 鳥塚ヒロネ
  • 島りえ
  • 植田日和子
  • 高野久恵
  • 吉沢秋子
  • 牧誓
  • 福井さやか
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