響け!元野球部のクラリネットパート!!   作:桜紅月音

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色々と調べたんですけど、コンクールにユーフォ4人ってあるらしいですね。


後、この作品のヒロインは、もう1作品でヒロインにしてない子です。
おおよそ絞れるんじゃないですかね?


2.こんにちは眼鏡の先輩

久美子達によって音楽室に連れて行かれた僕…

 

「うわっすごい、あれトランペットだよね。私、あれがいいんだぁ。かっこいいよねー」

 

葉月ちゃんは、トランペットをやりたいみたい。

確かにかっこいいよね。分かる。

 

「みてみて葉月ちゃん。あれがユーフォ」

 

「どれどれ?えっ、ユーフォでかっ、もうびっくりするじゃん、久美子がチューバ君より小っちゃいっていうから」

 

「ああ、ごめーん」

 

ぬいぐるみより小さいって思っていたらそういう反応にもなるか。

 

「サックスもいいなあ」

 

なんて会話をしていると、目の前にユーフォを持っていた先輩がドアのガラスに顔を押し付けて、葉月ちゃんの事を驚かして、葉月ちゃんはびっくりしていた。

 

「あ、葉月ちゃん」

 

「大丈夫?」

 

「いたいーーー」

 

「大丈夫?」

 

尻もちをついた葉月ちゃんの事を心配していると、音楽室の扉が開いて、緑色のネクタイを付けた眼鏡の先輩が声をかけてきた。

 

「あれーー、君たちもしかして見学しに来てくれたのかな?さ、入って入って。カモーン ジョイナース」

 

「あ、やばぁ きれー」

 

確かに、葉月ちゃんの言う通り、綺麗な先輩だと思った。

 

そして、案内されるがまま中に入る。

 

「さささ、これがわが校の吹奏楽部です。君たちが見学者第一号。記念に飴を上げちゃおう」

 

先輩は、飴を葉月ちゃんに手渡す。

 

「どーも、すみません」

 

飴を受け取ろうとした葉月ちゃん。

すると、手だけ取れて_

 

「え?」

 

『うわーー』

 

三人が驚きのあまり声をあげた。

なんだ…ただの手品というかどっきりか…。

 

「えへへへ ぱーーーー」

 

この先輩、中々面白い

 

「あすか!」

 

「はい?」

 

「新入生が緊張するからあんまり話しかけないようにしようってきめたでしょ?」

 

「えーーーーーーん?」

 

「さっそくおびえてるよ?ごめんね。ゆっくり見てってね」

 

「よろしくー!」

 

「ほら行くよー」

 

「あぁーーーん」

 

違う先輩によって連れて行かれる眼鏡先輩。

名前が分からないから今は、この呼び方で行こうと思う。

 

音出しをする間、緑ちゃんが飾られていた写真に目を通していた。

そこには、府大会銅賞と書かれていた。

 

「銅賞…」

 

「ねえ、久美子。あの四角いの何?」

 

「ああチューナーだよ。あれで音を合わせるの」

 

「へえーーー」

 

「あれえええ? もしかして君初心者?」

 

眼鏡の先輩がまた出しゃばってきた。

新入生が緊張するから話しかけないようにしようって話してませんでしたっけ?

 

「うっ、はい」

 

「そっかそっかー、じゃあ吹奏楽の基本的なことから教えてあげる」

 

「あーすーかっ」

 

「はい はい」

 

教壇に立っている、髪を二つ結んでいる先輩…苦労してるんだろうなぁ…

あそこに立ってるって事は、恐らく部長さんかな。

 

「じゃあチューニングベーで」

 

「トロンボーンちゃんと狙って、ホルンずれてるよ、ちゃんと音聞いて」

 

「うわあーーーー」

 

「もう一回やろっか。チューナー使っていいから」

 

音が合ってなかったなぁ…

今朝の演奏を聴いて分かっていた事だけど…

 

「何?」

 

「ちょっと音が合ってなくて」

 

「え?そうなの?」

 

葉月ちゃんがそう話していると、扉が開く音がして、そっちを見ると

 

「麗奈…?」

 

僕がそう呟いたのと同時に、反対側に立っていた久美子が変な声を出しそうになっていた。よく抑えたな久美子。

 

「すみません」

 

「見学ですか?」

 

「いえ、入部したいんですけど」

 

なんと。

 

「へっ? あ、ほんと?」

 

「よーこそ。吹奏楽部へ。梨子、早く入部届!」

 

「ぅぇぇ今ですか?」

 

「当たり前でしょ?逃げちゃったらどうすんの?」

 

「そんな、猫じゃあるまいし」

 

高坂が入部するって言った事により、眼鏡の先輩のテンションが上がってんなぁ~

 

「そろそろ行きましょうか?」

 

「ん?」

 

「うん、行こう」

 

緑ちゃんの声によって、僕達は音楽室から出る事にした。

 

『失礼しました』

 

さっきの眼鏡の先輩は花を咲かせる手品を披露していた。

完全に目を付けられてしまった感があるなぁ…

 

「さっきの子綺麗でしたね。知り合いですか?」

 

「同じ中学だからね、僕と久美子は」

 

「うん、知り合いって言うか私の場合は吹部で一緒だったんだけど」

 

「知り合いジャン」

 

「んーすごくってわけじゃなくて」

 

なんて会話をしていると、駅前の信号の所までやってきていた。

野球部に行こうとしたんだけど、既に終わっていた、解せぬ…

 

「でもこの学校の吹部って思ってた以上にその…」

 

緑ちゃんが濁した言い方をしようとしているが、僕は率直な意見を言う。

 

「まぁ、上手ではないよね」

 

「えーーーそうなの?」

 

「んーーーそうですね。たぶん府大会ではめざせ銀賞なんじゃないかな」

 

「銀賞だったらすごいんじゃないの?」

 

「関西とか、まあ全国とかに行きたかったら各大会で金賞を取らなくてはいけないんです。しかも金賞と言ってもダメ金では行けません」

 

「だめぇ、ダメ金って何?」

 

「吹奏楽のコンクールは、金銀銅の三つの賞があって、金賞の中から代表が選ばれるんだけど、選ばれなかった金をダメ金ていうの。サファイアちゃんが言うみたいに次の大会に進みたかったらだめ金じゃだめで」

 

「うーーーー」

 

「あ、難しかった?」

 

「うん」

 

初心者の葉月ちゃんには、吹部経験者の二人に説明を任せたのだが、どうやら難しかったらしい。

 

「でもさ、三人が入部すれば救世主になれるんじゃない?」

 

「そんな簡単じゃないよ」

 

「そう?」

 

「スポーツみたいな個人競技ならまだしも、吹部って団体競技だから、1人1人の技術がないとね。久美子の言う通り簡単じゃないかな」

 

「そう言う事」

 

「みどりはやりますよ。音楽が好きですから」

 

「ほえーーい」

 

「音楽はいつだって世界中の人の心に訴えることのできる強力な言語の一つだって信じてるの」

 

「へーーー」

 

「信号、なかなか変わらないね」

 

確かに、こんな変わらないものだっけ?

 

「ふあー みどりボタン押し忘れていました」

 

「はははは、頼むよサファイアちゃん」

 

「みどりですぅ」

 

そして、信号が変わって駅の中に入ると、葉月ちゃんに声をかけられた。

 

「久美子と浩輔君は、どうする?吹部」

 

「私?私はーちょっと考える?」

 

「う~ん…吹部もいいなぁと思ってるかな僕は」

 

「オッケー」

 

「あ、電車が来ました。私、こっちなので」

 

「じゃねえ」

 

「また明日ね」

 

「また明日」

 

乗り場に向かって走っていく緑ちゃんに手を振って見送った。

 

そして、宇治に向かう電車の中で_

 

「あ、わかった。朝、二人が下手って言ってたの、吹部のことだ」

 

「おー葉月ちゃん正解」

 

なんて会話をするのだった。

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