「お守りですか?」
「コンクールメンバーに 私たちの思いを込めて送るの」
コンクールメンバーが練習をする中、友恵先輩から説明を受けていた。
「それで材料を買いに行かないとなんだけど…いつがいいかある人ー」
友恵先輩はそう聞いてきた。
ここに居る皆は、いつでもいいとの事で
「材料を買いに行くのは明日で…どこに集まってやる?」
「工藤君の家とかどうですか?」
「僕んち!?」
秋子がいきなり言い出したので、僕はそんな反応をしてしまった。
「ダメだった?」
「そんな事はないんですけど…聞いてからもいいですか?」
「もちろん」
その後、母さんに聞いたら大丈夫と連絡が来たので伝えて、僕の家で集まる事になった。
-次の日-
「お待たせ工藤君」
京阪宇治駅で宇治駅近くに住んでいるモナカのメンバーと待ち合わせをしていた。
最初にやってきたのは、吉沢だった。待ち合わせ時間よりもかなり早くやってきた。
「吉沢、私服可愛いね」
梓に言われた事があったのを思い出し、吉沢の服装を褒める。
「そう…かな?お母さんに男の子と買い物に行くってお母さんに行ったらこの服装で行きなさいって」
吉沢は、頬を紅くしながら、その場で一回転する。
「どうかな?似合ってるかな」
「似合ってるよ」
僕がそう言うと、吉沢は笑った。
「いたいた、二人ともー」
「福井」
「福井さん」
次にやってきたのは、福井だった。
「工藤君と吉沢さん、何の話をしてたの?」
「吉沢の服装を褒めてた」
「可愛いって言って貰えた」
「ふ~ん、工藤君ってたらし?」
福井はジト目で僕の方を見てきた。
「そうかも…?」
「吉沢まで…そんな事を言うの?」
「だって、高坂さんとか同じクラの事か…」
「なるほどね」
吉沢と福井が結託し始めた。
「まぁまぁ…話はそこら辺にして、そろそろ行こうよ」
「逃げたね」
「うん、逃げたね」
もう…どう立ち回っても無理じゃん。
その後、友恵先輩達と合流して、河原町まで材料を買いに行く。
「工藤君、これとかどう?」
そう言って、鮮やかな色彩をまとった糸を持ってくる中野。
「その色良いね。僕的にはこっちの色合いの方が好きかも」
「でしょでしょ。工藤君の色も素敵」
「中野のセンスに任せる事にする」
「ええ~私、センスないよぉ~」
「そんな事ないって」
その後、ララちゃんとチャンバラごっこしたりとかして、宇治まで帰ってきた。
「私の家から近かったんだね」
福井が僕の家から徒歩圏内だったのには驚いたが、最寄り駅が京阪宇治って聞いた時には、なんとなく近いのではと思っていたけど、そうだったとはね。驚いた。
「今までよく会わなかったと思うよ」
「凄いー!トロフィーたくさんあるー!」
ララちゃんは、飾ってあるトロフィーを見てはしゃいでいた。
主に、小学、中学の時の優勝トロフィーとかがメインだけど。
「ララちゃん、ほどほどにね」
そんなララちゃんを友恵先輩が止めに入った。
「えっと、こっちの部屋に入って貰って」
そう言って、来客用の部屋に皆を案内する
「広いー!」
「家が大きいから、中も大きいと思ってたけど」
「工藤君の家ってお金持ち?」
人それぞれの反応を示していた中、吉沢が質問をしてきた。
「ううん、お母さんも普通の主婦だよ、お父さん、海外出張多いけど、普通の会社員だよ」
「それは普通の会社員なのかな?」
「お父さんから仕事の事、あんまり聞かないから、それ以外の事は知らない」
「そっか。でも凄いね」
「ありがとっていうのもおかしいか。とりあえずゆっくりしていって、皆のお茶いれてくるから」
「私も手伝うよ」
「助かるよ。吉沢こっち」
「うん」
彼女の手伝いもあって、お茶出しは案外すぐに出来た。
「はい!どうですか?」
デザインは、福井が既に決めていたようで、お茶を出した頃には、一つ出来上がっていた。
お菓子の最中のようなお守りだった。
「真ん中のイニシャルは、名前?」
「そう!」
福井は元気よく返してきた。
「出来るかな…」
「大丈夫だよ」
福井はそう言って、作り方の紙を渡してきた。
「これなら出来そう」
「ララにもコツ教えてください!」
そして、残り50何個を11人で分けて作り上げていき、中には『大吉』と書かれた紙を仕込み。完成だ。
「出来たー」
「後は渡すだけだね」
「うんうん!」
そう話して、周りを見渡すと
「夏紀先輩…それ、大きすぎません…」
夏紀先輩の手には、僕達が作ったお守りよりも一回り大きいお守りがあった。
それにしてもでかいな
「愛と言う名の嫌がらせだよ」
「吉川先輩用ですよね」
「そう」
吉川先輩…びっくりするだろうな…そう思った僕なのであった。
その後、作り上げたお守りは全て友恵先輩が回収して、京阪宇治駅までお見送りに行った。
「今日は場所を貸してくれてありがとうね」
「いえいえ」
「このメンバーでまたどこかに遊びに行きたいよね」
「分かります!」
森田先輩の言葉に、ララちゃんが同意していた。
確かに、このメンバーで遊びに行きたいのは分かる。
「ですね。機会があればですね」
「じゃあ、そろそろ私たち行くね」
「はい。今日はお疲れ様でした」
「うん、また学校で」
そう言って、友恵先輩達は駅の中へと入っていった。
「さてと僕達も帰るか」
「うん」
その後、吉沢と福井を送り届けてその日は無事に終わりを告げた。
この作品のヒロインは
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高坂麗奈
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佐々木梓
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鳥塚ヒロネ
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島りえ
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植田日和子
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高野久恵
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吉沢秋子
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牧誓
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福井さやか