元野球部が過ごすクラリネットパートにようこそ   作:桜紅月音

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梓ちゃんヒロインの小説って見た事ないんですけど、ありますかね。

pixivならあるのかな。
さやかちゃんは見つけたけど。


それと、原作をちょくちょく集めてます。
電車移動中に読んでますわ


21.府大会コンクール

 

いよいよコンクールの日がやってきた。

僕は、パート教室に向かった。

 

 

「おはよう。高久さん。植田」

 

 

「おはよう…工藤君」

 

 

「浩輔君、おはよう!」

 

 

パート教室には、高久さんと植田の二人が居た。

先輩達はまだ来ていない様だった。

 

 

「うん、おはよう。二人ともコンクール頑張ってね」

 

 

「頑張る…!」

 

 

高久さんは、グッドサインをして言ってきた。

 

 

「私も私も!頑張るよ、久恵と浩輔君の分まで」

 

 

そう言ってくれる植田の気持ちは本当に嬉しかった。

 

 

「それじゃあ、また後でね」

 

 

その後、音楽室で今日の動きを確認して、もなかの方に合流して、楽器運搬の時間になった。

 

 

「ナックル先輩、これよろしくです」

 

 

「おう!」

 

 

ナックル先輩と息を合わせて、楽器をトラックの中に積んでいく。

 

 

「工藤が居て助かるよ」

 

 

「いえいえ、力だけは有り余ってるんで。あ、チューバが来ましたよ」

 

 

「よっしゃー今度は俺が運ぶぜ!」

 

 

ナックル先輩はそう息込んで、葉月ちゃんが持ってきたチューバを持った。

 

 

「うおっ 重っ!」

 

 

「チューバですから!」

 

 

「ナックル先輩、こっちです」

 

 

「任せておけー!!」

 

 

ナックル先輩はそう言って、気合で乗り切った。

 

 

 

********

 

 

楽器をトラックに積んでから、いよいよ会場に向かう時がやってきた。

モナカの僕達は、電車で向かう事になっている為。コンクールメンバーとはここで一旦お別れだ。

 

 

「お前ら気持ちで負けたら承知しないからな。わかったか!」

 

 

松本先生の声が相変わらず飛んでいた。

滝先生もタキシードを着てやってきたので、女子からは歓声が沸いていた。

 

 

「先生、ちょっといいですか?」

 

 

晴香先輩がそう言ったのと同時に、僕達モナカは皆の前に立つ。

 

 

「えー、私たちサブメンバーのチームモナカが、みなさんへのお守りを作りました。今から配りますので、どうぞ受け取ってください」

 

 

「イニシャル入りです」

 

 

森田先輩、夏紀先輩がそう言い、僕達でみんなにお守りを配りだす。

 

 

「鳥塚先輩は…これです」

 

 

「ありがとうー!」

 

 

「えっと…次は臼井先輩に…」

 

 

クラリネットパートは、高野と分担で配る。

 

 

「瀧川、お前の分な」

 

 

「工藤が作ったのかこれ」

 

 

「これって言うな。瀧川のは先輩が作った」

 

 

「へ~」

 

 

そして、全員にお守りを配り終えた。

 

 

「みんな行き渡りましたか?まず、毎日遅くまで練習する中、全員分用意するのは本当に大変だったと思います。ありがとう」

 

 

晴香先輩は、僕達もなかに向けてそう言ってくれる。

みんなからも拍手が送られた。うん、気持ちが良い。

 

 

「ではそろそろ出発します」

 

 

晴香先輩がそう言って、滝先生が割って入ってきた。

 

 

「部長から皆さんへ何か一言」

 

 

「えっ私ですか?」

 

 

「よっ!待ってました、部長様!」

 

 

あすか先輩がそうやって盛り上がる。

部員達の中からくすっとした笑いが起こった。

 

 

「ちゃかさないの。代わりに話させるよ?」

 

 

「こほん、ではユーフォの歴史について」

 

 

あすか先輩はそう言って、話をしようとして、晴香先輩が止める。

そんなやり取りをして、部員達にまた笑いが起こる。

 

 

「えと、今日の本番を迎えるまでいろんなことがありました。でも今日は、今日出来る事は、今までの頑張りを思いを全て演奏にぶつけることだけです。それではみなさん、ご唱和ください。北宇治ファイトーーー」

 

 

『おーーー!!』

 

 

「さあ、会場に私たちの三日月が舞うよ!」

 

 

『おーーー!!』

 

 

「はしゃぎすぎだ!」

 

 

松本先生に怒られてしまった。

そして、コンクールメンバーはバスに乗り込み、学校を後にした。

 

 

「バスも行ったね。じゃあもなかは、音楽室を軽く片付けてから電車で向かいます。会場に着いてからは、さっき打ち合わせしたとおりだから、搬入の順序とか注意してね。こういう所でつまずくと、演奏にも影響が出るからしっかりやろう!」

 

 

『はい!』

 

 

友恵先輩の言葉に、気合が入った。

 

 

「それじゃいくよ~!」

 

 

「もなか~ファイト~!」

 

 

『お~!』

 

 

そして、僕達は校舎に戻り、音楽室を片付け始めた。

 

 

「ナックル先輩…忘れていったのかなこれ」

 

 

「どうしたの浩輔君」

 

 

僕が目に入ったのは、一番大きなマレットだった。

そんな僕に声を掛けてきた友恵先輩に聞く。

 

 

「ナックル先輩が忘れていったんですかね。これ」

 

 

「ああ、ナックル先輩忘れていってしまったのかな」

 

 

「持っていきます?」

 

 

「そう、だね。万が一の事があるからね」

 

 

友恵先輩はそう言って、マレットを手に取った。

 

 

「他にも忘れ物がないか、一応見ておこう」

 

 

「ですね」

 

 

その後、友恵先輩と忘れ物がないか、丁寧に見渡して問題が無かったので、11人で駅に向かった。

 

 

「学校、誰も居なかったですね」

 

 

「これで忘れ物があったとか着たら最悪だよー」

 

 

友恵先輩がそう言っていると、先輩の携帯が鳴りだした。

 

 

「何々って、ナックル先輩?」

 

 

先輩はそう言って、電話に出た。

 

 

「大きなマレットですか?それなら_」

 

 

そんな会話が聞こえてきて、電話はあっという間に終わった。

 

 

「ナックル先輩、なんて言ってました?」

 

 

「一番大きなマレットを 部室に忘れてきたって」

 

 

「念のために持ってきてて良かったですね」

 

 

「うん、鞄の中に……」

 

 

友恵先輩はそう言って、鞄をガサガサとし始めた。

 

 

「…先輩……?」

 

 

「どうしよう…あたし、音楽室に置いてきちゃったかも…

 

 

『ええええ!?』

 

 

友恵先輩の言葉に、みんなで悲鳴を上げた。

 

 

「どうする?」

 

 

「間に合わないよ~」

 

 

「学校に誰も居ないので、持ってきてもらうのも無理ですし…」

 

 

どうしようと思っていると、葉月ちゃんが

 

 

「私、取ってきます!」

 

 

と言ったので、僕は彼女に大丈夫と聞いたが、

 

 

「大丈夫!走るし、あとの電車で追いかけるから、みんなは先行ってください」

 

 

とだけ言って、葉月ちゃんは行ってしまった。

 

 

「大丈夫かな」

 

 

「大丈夫だよ加藤だもん」

 

 

「ここは葉月ちゃんに任せて、僕達はやれることをしよう」

 

 

「うん、浩輔君の言う通りだよ」

 

 

友恵先輩の言葉で、僕達は葉月ちゃんを置いて、先に会場に向かった。

 

 

 

 

-会場-

 

 

 

「葉月ちゃん!こっちこっち!」

 

 

会場に着いて、葉月ちゃんの事を待っていると、走ってやってくる彼女の姿が見えた。

僕は、大声で彼女を呼ぶ。僕の声に気付いた彼女は、加速して僕の前にやってきた。

 

 

「間に合った?」

 

 

「間に合ったよ!」

 

 

その後、ナックル先輩の元にマレットは渡った。

 

 

「ナックル先輩…忘れないでくださいよ…」

 

 

「悪い悪い、加藤もありがとうな」

 

 

「いえ 大丈夫です!とにかく頑張ってください!」

 

 

「堺さんも井上さんも頑張ってね」

 

 

「おいおい、そこは俺に言う事だろ!」

 

 

「もちろん、ナックル先輩も頑張ってくださいね」

 

 

「おう!最高の演奏してやるよ!」

 

 

そう言うナックル先輩は自信満々だった。

 

 

 

 

*******

 

 

「浩輔君、楽器運搬の時間」

 

 

「あっ、うん、すぐに行く」

 

 

あの後、コンクールメンバー達と合流して、しばらくして、吉沢に呼ばれたのでそう返事を返す。

 

 

「麗奈」

 

 

「何?」

 

 

「良い音を期待してる。ただそれだけ」

 

 

「うん 任せて。良い音、聞かせてあげる」

 

 

「頼もしいね。それじゃあ、僕は行くね」

 

 

僕は、麗奈にそう言って、モナカに再び合流する。

 

 

それからは、早かった。

友恵先輩からの支持のもと、動いてすぐに北宇治の演奏は始まった。

 

 

『プログラム5番、北宇治高等学校吹奏楽部。課題曲四番に続きまして 自由曲 堀川奈美恵作曲 三日月の舞 指揮は滝昇です』

 

 

「いよいよだね」

 

 

「うん、ドキドキする…」

 

 

「分かるよ…」

 

 

舞台裏で、吉沢とそんな会話をしていると、演奏が始まった。

課題曲である『プロヴァンスの風』。鳥塚先輩のクラリネットの音がよく聞こえてきた。

 

 

そして、三日月の舞。

 

 

トランペットの音が特に響き渡っていた。

 

 

「いいなぁ…」

 

 

「うん、私もそう思う」

 

 

そう言う吉沢もしっかりと音を聞いていた。

そして、麗奈のソロの部分。

 

 

「高坂さん…かっこいい」

 

 

麗奈の音を聞いて、吉沢さんはそう言った。

僕も全く、一緒の事を思っていた。

 

 

そう思っていると、12分間の演奏はあっという間に終わった。

 

そして、今は、結果をこの時かと待っていた。

 

 

「ドキドキするね…」

 

 

「うん、私も…」

 

 

僕の隣に居る吉沢と牧がそう言っていた。

 

 

「そうだね。僕も凄くドキドキしてる」

 

 

そう思っていると、委員の人達が大きな紙を垂らした。

そこには_

 

 

「…金だ…」

 

 

そこには、北宇治高校 金賞

 

 

そう書いてあった。

 

 

「やったーー!!!!」

 

 

「やったよーー!!!」

 

 

吉沢と牧は喜びながら、僕に抱きついてきた。

 

 

「うん…!やったよ…!」

 

 

僕も喜びながら、二人と抱きしめあう。

でも、まだだ…関西大会に行けるかはまだ分からない。

 

 

『えー、この中より関西大会に出場する学校は』

 

 

本番はここだ。そして北宇治の名前は_

 

 

 

「わあああああ」

 

 

 

その歓声は北宇治から生まれたのだった。

 

 





先日取ったアンケートご協力ありがとうございました。

麗奈と梓ちゃんは人気ですね…。
そしてヒロインは二人まで絞りました。
ヒントはこの話です。加部ちゃんはもう1作品で書くのでないですが


その話に繋がる話を書いております。
皆さんにお見せできるのは、全国大会終わってからの話になりますけども

この作品のヒロインは

  • 高坂麗奈
  • 佐々木梓
  • 鳥塚ヒロネ
  • 島りえ
  • 植田日和子
  • 高野久恵
  • 吉沢秋子
  • 牧誓
  • 福井さやか
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