府大会と突破した北宇治高校吹奏楽部。
今の時間は記念写真タイム。秀一と瀧川の間にでも行こうかと思っていると
「浩輔君はこっちね」
牧に捕まって、僕は端の方に
「福井さん、工藤君隣でも大丈夫?」
「うん」
「隣失礼するね」
という事で、僕は福井と牧の間で写真を撮るのだった。
「はーい みんな 集まってー」
記念写真を撮り終えると、晴香先輩の声が響く。
「こういうのは初めてなので何と言っていいのか、分からないのですが、皆さんおめでとうございます」
相変わらずだなこの先生は。
「いえ、むしろ感謝するのは私たちのほうです」
晴香先輩がそう返す。
そして、部員みんなで先生にお礼を伝えたのだが…
「あ…はい、ありがとうございます」
とあっさりした返事を返してきた。
盛り上がらないと言ったらキリがない。
「私たちは今日たった今から代表です。それに恥じないように、さらに演奏に磨きをかけて行かなければなりません。今、この場から、その覚悟を持ってください」
そうだ。この時から既に次に向けての大会が始まっているのだ。
まぁ…僕は出れないんだけどね。
「では移動しまーす」
晴香先輩の言葉で、現実に戻されるのだった。
「牧、改めて関西おめでとう」
「うん、私からもおめでとう」
僕と福井の言葉を聞いた、牧は照れながら言う。
「照れるなーでも、2人のサポートもあったからだよ」
「そう言って貰えると嬉しいよ」
そして、コンクールメンバーとはまた別れて、僕達は電車で宇治まで帰るのだった。
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府大会を突破して、次なるは関西。
全国大会に行くためには、三強である『明静工科、大阪東照、秀塔大学附属』に勝たないといけない。
「次は関西ですね」
「私たちは出ないけどね」
「まずは、今日の演奏に集中することです」
今、音楽室では夏休みのスケジュールについて先生が説明を行っていた。
僕達もなかは、音楽室の前で待機中。
「では、練習に移りますがその前に」
滝先生はそう言って、こちらに合図を送ってきた。
そのタイミングで、僕達は音楽室に入る。
「えーっと皆さん、関西大会出場おめでとうございます」
「私たちチームもなかは、関西大会に向けて、これまでと同様、みんなを支え 、一緒にこの部を盛り上げていきたいと思っています」
「おめでとうの気持ちを込めて演奏するので聴いてください」
先輩方はそう言い、友恵先輩の合図に合わせて演奏をする。
演奏曲は『学園天国』
高校野球で応援歌に使われていたりと、聞くことの多い曲だ。
『コングラチュレーション!』
演奏を終え、もなかのみんなで声を合わせてそう言う。
「いやーうまくなったねぇ」
あすか先輩はそう言って褒めてくれたが、部長である晴香先輩は号泣だった。
なんで泣いてるんだ…
「いや…上手くなったね二人とも。来年もクラは安泰だね」
練習が終わって、放課後。僕と高野は鳥塚先輩に褒められていた。
「早いですって」
「そうですよ。それに関西大会もあるんですからね」
「真面目だなー」
僕と高野の言葉を聞いた鳥塚先輩はそう返してきた。
真面目で何が悪いんだとツッコミを入れたくなる。
「でも、浩輔君らしいね。高野さんと切磋琢磨して頑張ってね」
鳥塚先輩はそう言って、自分の鞄を持って
「それじゃあ、帰ろう」
「ですね」
そして、僕達はそれぞれの家へと帰ったのだった。
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「吉沢、なんで居るの?」
「お邪魔してます」
家に帰ると、何故か私服姿の吉沢の姿がそこにはあった。
「偶然会って、家に入れたの」
そう言って姿を現す母さん。
「こないだ、うちに来たじゃない?」
「うん」
「それで偶然、秋子ちゃんの事を見つけて」
「そのまま、浩輔君の家に…」
「なるほど」
二人の説明を受けて、納得してしまった。
「このお茶、美味しいです…」
「口に合って良かったわ」
吉沢も吉沢で、母さんと打ち解けてるし、話に割って入る必要は無いな。
「浩輔君…」
「ん?何?」
「今度の花火大会、一緒に回りたいんだけど…その…いい…かな?」
「あらあら~」
なんか母さんがうるさい…
「いいよ、その日は予定も無いし」
僕がそう言うと、不安そうにしていた彼女はパッと笑顔になった。
「それなら秋子ちゃん、浴衣貸してあげるわ」
「本当ですか!?」
「ちょっと来て、サイズ合うかだけ確認しましょう」
母さんがそう言うと、吉沢も付いて行った。
しばらくして、母さんと浴衣を着た吉沢が戻ってきた。
「どうよ」
「なんで母さんが自信満々なの…」
「どう…かな?」
「私服もだけど、浴衣も似合うんだね」
「//」
僕が褒めると、吉沢は顔を紅くした。
「あらあら~」
さっきから母さん、おかしくなってない。
「秋子ちゃん、その浴衣あげるわ。私、着なくなっちゃったし」
「それは申し訳ないです…」
「いいのいいの」
結局、吉沢は母さんの圧力に負けて、浴衣を貰う事になった。
「母さんがごめんな」
「ううん、素敵なお母さんだね」
吉沢を家まで送っている時に、彼女にさっきの事を謝った。
「気を遣わなくてもいいのに」
「気を遣ってる訳じゃないから」
「うん、分かった」
そう話していると、彼女の家が見えてきた。
「花火大会、楽しみだね」
「うん、楽しみだね」
「さっきの浴衣着ていくから、楽しみにしてて」
彼女は手を振りながら、家の中に入っていき、家に帰っていると、公園の近くで偶然
「あれ、浩輔君じゃん」
私服に身を包んで、買い物袋を持った牧と出会った。
「おお、牧じゃん」
「こんな時間に会うのないよな。縣祭りの時くらい?」
「うん、この時間に家出るのあんまりないからね」
頬を掻きながらそう言った。
「というか、浩輔君はなんでここに?」
「吉沢を家に送ってた」
「吉沢さん?」
「そう、今は送ったその帰り」
「なるほどね」
「んじゃ、また明日学校で」
僕は、そう言って家に帰ろうとしたのだが
「あっ、ちょっと待って」
「ん?何かあった?」
「お盆休み、暇?」
牧にそう聞かれた。
「えっ?まあ、暇だけど」
「それじゃあ、三日間のうちの一日、私とどこか遊びに行こうよ」
麗奈は誘ったけど、『先約が』と言われて落ち込んでいた姿を久美子に見られたとかなんとか。
この作品のヒロインは
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高坂麗奈
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佐々木梓
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鳥塚ヒロネ
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島りえ
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植田日和子
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高野久恵
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吉沢秋子
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牧誓
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福井さやか