メインヒロイン決めました。
選ばれなかったキャラもサブストーリー的な幕間で書いていければと思います。いつになるかは分からないけど。
府大会当日。もなかのメンバーも合わせてバス二台に分かれ、兵庫県にある会場へと向かう。
「兵庫に来るの久しぶりだ~」
バスから降りて、僕は背を伸ばしながらそう言う。
練習試合で何回か来た事があるが、それでも半年ぶりだった。
「私は初めて来るかも」
福井はそう言っていた。
案外、彼女みたいに県外には行く事は少ないのかもしれない。
「なんか会場の様子おかしくないですか」
友恵先輩がそう言うのもそうで、会場がざわざわとしていた。
人がたくさん居るからそういうものだと思っているが、そうじゃないのかな。
「そうだねー何かあったのかな?」
「私、見てきます!」
ララちゃんはそう言って、どこかへと走っていった。
そして、彼女はすぐさま戻ってきた。
「先輩方大変です!」
「どうだった」
「東照を含めた3校が金でした。それから…立華高校は銀だったみたいです」
ララちゃんがそう言うと、先輩達の間に動揺が走る。
そっか…立華。銀だったか…梓、落ち込んでるだろうなぁ…
「ほらほら、私たちに他の学校を気にしてる余裕なんてないよ。今は演奏のことに集中して」
晴香先輩がそう声掛けをする。
「そうだよね。私たちは全国に行くんだもん。強豪校が居ないって事はその分チャンスだよね」
鳥塚先輩は、そう自分に言い聞かせて落ち着きを取り戻そうとしていた。
「その楽器は_」
コンクールメンバーが最後の音合わせをしている中、僕達は楽器の準備。
「友恵先輩、これでいいですか?」
「オッケー次は_」
そう話していると、晴香先輩の『北宇治ファイト』という声が聞こえてきて、僕達もそれに会わせて『おー』と返した。
そして、北宇治高校の出番がすぐ前まで来た。
前を吹く、明静は上手だった、強豪校なだけあった。
「やっぱり上手…」
「うん…明静上手いね」
吉沢とそんな会話をする。
「私、浩輔の為に吹くから」
吉沢と居ると、麗奈が話しかけてきた。
「それは嬉しいけど、滝先生はいいの?」
「それは、また違う時に」
「そうかい。でも、良い演奏をよろしく頼みますよ。麗奈」
「うん、もちろん」
「高坂さん、頑張って」
「吉沢、ありがとうね」
そして、コンクールメンバーはカーテンをくぐり、ステージへと立った。
香織先輩の
「行きましょう みんなで全国へ」
という掛け声と共に
「プログラム16番 京都府代表 北宇治高校吹奏楽部」
司会のアナウンスに合わせて、滝先生が壇上に立つ。
僕達もなかは、舞台裏から音だけしか聞こえない。
そして、演奏が始まる。
まずは、課題曲である『プロヴァンスの風』
「良い音だね」
「先輩、気合入ってたからね」
高野と音を聞く。
演奏曲が違うから、一概に比較できないが、明静にも引けを取っていなかった。
そして、課題曲『三日月の舞』
トランペットの音から始まる。
なんといっても、麗奈のソロの部分が、やっぱり印象に残った。
「上手いなぁ…」
「高坂さん、上手いよね」
それからというもの、あっという間に演奏は終わっていた。
それが早いのか遅いのか分からなかった。
「ここで金を取れなかったら終わり…」
「大丈夫だよきっと」
「どこに根拠があってそんな事を言ってるの」
「勘」
「あてにならないよそれ」
結果発表が出る前に、会場の外で不安そうになっていた福井を発見して、僕は声を掛けていた。
「知ってる。勘なんて当たらないものって事は」
「じゃあ、なんで勘って言ったの?」
「うーん…なんとなくね」
「よく分かんない」
「僕もそう思う」
本当、何の話をしてるんだろう。自分でも理解できてないけど。
「あっ、そろそろ結果発表の時間だ」
「マジで、戻らないと」
福井の後を追いかけて、僕は会場内へと戻った。
発表は、順番に行われて行き、
『プログラム14番 奈良代表 花咲女子高等学校 銀賞』
会場からは拍手が送られるが、当の本人達は悔しいはずだ。
『プログラム15番 大阪府代表 明静工科高等学校 ゴールド金賞』
やっぱりか、そんな感情が出てくる。
「次だよ」
「はい」
夏紀先輩の言葉で、我に返り、北宇治の結果を受け止める事にする。
『プログラム16番 京都府代表 北宇治高等学校 ゴールド金賞』
司会からそう言われると、会場は大いに沸いた。
主に、北宇治から。
『続きまして、全国大会に進む関西代表3校を発表します』
さっきの金はあくまで、序章だ。
本番はこっちだ。強豪校である東照や明静の生徒達も固唾をのんでその時を待っていた。
『プログラム3番 大阪府代表 大阪東照高等学校』
『プログラム15番 大阪府代表 明静工科高等学校』
お互いの高校からは歓声が沸いていた。
淡々と二校が呼ばれ、枠は後一つ。
「夏紀先輩残り1つだけです…」
「だ…大丈夫」
夏紀先輩、葉月ちゃんがそう話す声も聞こえてくる。
「最後に、プログラム16番 京都府代表 北宇治高等学校」
司会がそう呼んだ時、会場はさっきの二校よりも歓声に沸いた。
そして、同時に僕の身体に衝撃がやってきた。
「やったー」
「やったよー!」
そう言って、僕に抱き着いてきた吉沢と福井の目には涙が浮かんでいた。
「二人とも…うん、やったよ…!」
僕も二人を抱きしめる。
そう北宇治高校は、全国大会出場を決めたのだった。
ドラフト会議…自分が追ってた選手、贔屓チームのライバル球団に行ってしまった。無念………
それはそれとして、中学生が指名されたり、市場で働く選手が指名されたり、今年のドラフトは面白いですね。
ドラフト終わったばかりなのに、作者は既に来年のドラフト候補生を探しに行ってますけどね(笑)