全国編が終われば、定期演奏会だったり、立華合同イベントがあったりしますが、楽しみにお待ちください。
30.学園祭
全国大会に出場が決まった北宇治高校。
「吹奏楽部は_」
校長先生の声がいつもよりも明るさを増して、残暑がありつつも、秋に向けて涼しいようなそんな季節の中、始まった二学期。
「では、早速だが、学園祭の出し物を_」
委員長の元、すぐそこまで迫っていた学園祭の出し物を決めるのだった。
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僕達クラスは、メイドカフェになった。
今時、そんなものが流行るのか疑問ではあるが…
「牧、一人?」
「浩輔君も一人じゃん」
クラスの仕事を終えて、自由時間。
校舎内を適当にぶらついていたら、牧と遭遇した。
「瀧川と回ってないのか」
「あいつ?あいつなら塚本君と回ってるよ」
「あいつって…同じパートだし、そう言っても不思議ではないか」
そういえば、麗奈もだけど、秀一とも出会ってないな。
クラスの仕事の時間との関係もあるだろうし、致し方なし。
「それじゃ、そっちも楽しんで」
「えっ、う、うん、浩輔君もね」
何か言いたげな牧に手を振って、僕はその場から去る。
そして、目に入った二年生の教室に入ったのだが…
「あの…えっと…ここ」
「…何やってるんですか…鎧塚先輩…」
何故かメイド服の鎧塚先輩がそこに居た。
困惑している僕を見て、傘木先輩が声を掛けてきた。
「いらっしゃい工藤君」
「傘木先輩、こんにちは」
「どうかな?似合ってるかな」
「はい、お似合いだと思います」
「ありがと。これメニュー表ね」
「ありがとうございます」
「決まったら呼んでね」
「はい」
さっきは、メイドカフェなんてどうかと思ったが、傘木先輩や鎧塚先輩みたいな美人がやると違うな。
なんて久美子達には言えないけど…麗奈は………もっと言えない…
「決まった?」
「夏紀先輩もここなんですね」
「うん、何にするか決まった?」
「じゃあ…これで」
「オッケー、ちょっと待っててね」
やっぱり、元が良いと映えるものなんだなと思った。
「うげえ……麗奈のクラス、お化け屋敷かよ……」
麗奈にメッセージでクラスに来てと言われたが…まさかのお化け屋敷だった。
「麗奈…分かってて誘っただろ…」
そう、僕はこういう系統の物が苦手なのである。
「あれ?浩輔君だ」
「1人で回ってたの?」
「それはこっちのセリフだよ」
入り口で入るか迷っていたら、ララちゃんが話しかけてきた。
「それで、浩輔君はなんでそこで突っ立ってたの?」
「うん、麗奈に来てって言われたんだけどね。お化け屋敷だったからさ…」
理由を聞かれて、彼女にそう言う。
「浩輔君、お化け屋敷とか苦手?」
「恥ずかしいんだけど…その通り」
「可愛い所もあるんだね」
「辞めて恥ずかしい…」
「そっか、ララ、弱み握っちゃったね」
ララちゃんは悪い笑みを浮かべていた。
「言いふらすのは辞めてね?」
「大丈夫だよ。浩輔君がよく話してる子には言うけどね」
「へっ?」
今、さらっと凄い事を言わなかったなこの子…
「えっと…誰と誰?」
「うーんと、まずは吉沢さんでしょ」
から始まって、福井、牧と名前が挙がって、高野、植田と呼ばれていく。
いや、そこから広まっていく決まってるじゃん。
「悪い事は言わないから、何も言わないで」
「え~ララ、良い事聞いちゃったのにー」
「…今度、何か奢るから」
「そう?じゃあ、ハーゲンダッツで」
「よりによって高い奴…」
「そんな事言っちゃうの~?」
「分かったから!」
彼女は『約束だよー』と言って、僕の前から去っていった。
本当…ララちゃんを扱うのは大変だ……
「あれ、浩輔」
「秀一と瀧川?」
「工藤、珍しいな、一人って」
「僕だって一人の時くらいあるよ」
常に誰かといる扱いなのか僕は
「というより、お前。お化け屋敷苦手だろ、なんで居るんだ」
「麗奈に来いって」
「あーなるほどな」
「何々、工藤って高坂とそういう関係なん?」
「瀧川、お前はちょっと黙っておこうか」
という会話をして、お化け屋敷の中に三人で入ったのだが…
「うわぁぁーっ!」
「あはははは」
瀧川があまりにも驚くので、全然怖くなかった。
むしろ面白かった。
「ビビりすぎだろ…後、浩輔も笑いすぎだろ」
「だってあいつ、面白いから。あっ」
「あっ…」
秀一と話していると、目の前には久美子が居た。
「何だよ」
「別に」
なんでそこが険悪になる。
「行くぞー」
「ちょっと待てよ」
その時、秀一が床下のボタンを踏んで一瞬にして電気が消えた。
「キャア!」
「わっ」
「おっ」
流石にびっくりした。
あれ…僕、知らない間に耐性付いたのか、
「変な声、出すなって!」
「だだだ…だって手持ちのライトも消えちゃうし」
「そういう仕掛けだろ。とっとと出口捜そうぜ」
「それが一番賢い、行くか」
「待ってよ!」
「何だよ…」
久美子は、秀一の腕を掴んでいた。
「私、こういうの苦手だから…先さき歩かないでくれると助かる」
久美子がそう言うもんだから、三人でゴールを目指す事に
「凝ってるなぁ」
「なんでお前は平気なんだよ」
「なんか瀧川の反応見てたら、今まで苦手だったのがバカバカらしくなった」
「なんだよそれ」
「というか、久美子、このぐらいでいいか?」
「うん 大丈夫」
「それにしても、ゴールどこだ…教室なのに、全然分かんねえ…」
「対して広くはないはずなんだけどな」
「だよなー」
と話していると、
「いたぞー!」
目の前に幽霊が現れた。
「わーっ!」
そんな幽霊を見て、秀一と久美子が驚き、よろめき、地面に倒れた。
「なっ何?あ…麗奈…?」
そこには、幽霊の姿をした麗奈が居た。
「あははは」
「笑うな!」
あの後、久美子と別れて、僕は秀一と喫茶店をやっている教室に居た。
さっきの二人を思い出し、僕は笑っていた。
「だって面白かったし。最高だよ」
「屈辱だ」
「何がそんなに面白かったんだい?」
「慧菜先輩」
「やー来てくれて嬉しいぜ、秀一君よ」
随分と秀一に馴れ馴れしいな。この先輩」
「おっとすまない。工藤君とは初めてだったね。私は、秀一君と同じトロンボーンの
「よろしくお願いいたします」
「うむ」
なんか距離の近い先輩だ。
今まで会ってきた先輩達と全然違う。
「それで何の話で盛り上がってたんだい?」
「実は」
「おい」
秀一に止められそうになるが、ここは言ってしまえと脳内に居る悪魔がそう囁いていたので、さっきの事を先輩に話した。
「あははは」
話を聞いた先輩は、大笑いをしていた。
「だから辞めろって言ったのに」
「知らないよそんな事」
「いいね。気に入った。連絡先交換しようよ。さやかちゃんが気に入ってるのも分かる」
「ん?連絡先って僕のですか?」
「工藤君以外に誰が居るって言うんだ。ほらほら」
先輩にそう言われて、携帯を渡して、返ってくるとそこには先輩の連絡先があった。
「困った時は、いつでも頼ってくれ。ゆっくりしていって」
先輩はそう言って、裏へと引っ込んでいった。
「なんか凄い先輩だな」
「そうだろ、お前は慧菜先輩がタイプだろ」
「なんでそう思った」
「佐々木梓といい慧菜先輩みたいな人がタイプだろお前は」
「そんな話をした覚えが一切ない」
「ま、そっか。俺の思い違いか」
慧菜先輩ね…覚えておいて損はないか。
とはいっても、パートが違うし、話す機会が数えるくらいだろうけど。
「そういえば、台風来てんな」
「うん、来てるね」
「学校休みになるかもしれないな」
「練習出来ないの嫌だけど…」
「お前はそうだよな」
そんな事で、学園祭は無事に過ぎていった。
この後、牧に捕まって一緒に回る事になったのは別の話
原作とアニメの違いって、皆さん知ってる通りの事件はさておいて、牧誓ちゃんのソロも違ってたりするのでないかと疑ってます。
真相は知りたくても知れない訳ですが、面白いですよね。