配信もあったみたいですが、来年の選抜大会をかけた地区予選と大学野球を見てたのでそっちまで回ってません。結果だけって感じです。
ちょっとだけ縁のある高校が甲子園行きを確実にしたので、選抜は甲子園に行きたいと思います。
昨日の騒ぎがあった中、翌日。あすか先輩は普通に部活に顔を出してきた。不安の念に抑えられていた部の雰囲気も多少なりとも変わった。
「なんだ心配する必要なかったねー」
「ですね」
鳥塚先輩と島先輩もなんだかんだで心配していたが、あっさりと出てきたあすか先輩を見て、安心していた。
このまま、あすか先輩はいつものように顔を出すんだろうと部員みんなが思っていたと思う。けど……現実はそう簡単にはいかない。
「あすか先輩、今日もお休みですか…」
「今日で一週間だよ…」
ユーフォの所に、あすか先輩の姿は無く、この状態が一週間経っていた。
この空気は、ここクラリネットパートにものしかかっていた。
なんというか…何をやっても上手くいかない。負のループに入っていて、チームが大型連敗しているようなそんな空気を感じる。
「空気重いね…」
「無理もないよ…」
クラでもこんな状態なのだ。低音はもっと酷いかもしれない…
いや…案外、そうでもないかもしれないが……
なんて思っていると、廊下が騒がしくなった。
「吉川先輩…?」
廊下を見ると、大きなリボンを揺らしながら走る先輩の姿が…
慌てていたので、何か重要な話でもあるんだろうか。
それからしばらくして、先輩がこの教室にもやってきた。
「大変です!」
「どうしたの吉川さん」
慌てる先輩にそう声を掛ける鳥塚先輩。
吉川先輩は、息を整えてからこう告げる。
「大変なんです!教頭先生が代理であすか先輩の退部届受け取ったって…」
「えっ…」
……なんというか…事件で固まっておこる物なんだなと……
その話もまた、吹部内で大きく広がっていくもので…全体練習に身が入る訳もなく…
「何ですか?これ」
滝先生はお馴染みとなりつつある言葉を部員達にぶつけてきた。
無理もない。
「皆さん、ちゃんと集中してます?」
先生がそう発言すると、吉川先輩が手を挙げて先生にこう聞いた。
「あすか先輩の退部届、教頭先生が代理で受け取ったっていう話は本当なんですか?」
部員みんなが気になっていたであろう事を先生に聞いた。
そんな質問をこの場で出来るのは、先輩くらいなもんだなと
「そのような事実はありません。皆さんはこれからもそんなウワサ話が1つ出るたびに 集中力を切らして、こんな気の抜けた演奏をするつもりですか?」
練習にそんなものを持ち込むなと言わんばかりに、先生の声には怒りを感じた。
「今日は終わりにして、残りはパート練にしましょう」
このまま演奏をしても無駄だと思ったのだろう。
先生はそう言って、音楽室を後にしてしまった。
「先生!」
部長が引き留めようとしたが、その声も虚しく先生には届かなかった。
音楽室には、もうかなり悪い空気が漂っていた。
その時、ゆっくりと僕に近づいてきた晴香先輩
「工藤君…私、頑張るからね…」
そう声を掛けてきた先輩は覚悟を持った目をしていた。
「…部長…?」
「みんな、少しだけ時間くれる?」
部長はそう言って、話を切り出した。
「あすかがいなくて、みんな不安になるのは当然だと思う。でも、このままあすかに頼ってたらダメだと思うの。あすかがいないだけで、不安になって、演奏もダメになって…部活ってそうじゃない」
「そんなのわかってるよ」
「でもさ…」
晴香先輩の言葉に、部員達から文句が出そうになるが、晴香先輩はその声を制止して続けた。
「私は、自分よりあすかのほうが優秀だと思ってる。だから、あすかが部長をやればいいってずっと思ってた。私だけじゃない、みんなもあすかが、何でもできるから頼ってた あすかは特別だからそれでいいんだって…」
「部長…」
晴香先輩の言葉を、部員みんなが静かに聞く。
「でもあすかは、特別なんかじゃなかった。私たちが勝手にあの子を特別にしていた。副部長にパートリーダーにドラムメジャーとか仕事を完璧にこなすのが当たり前で、あの子が弱みを見せないから平気なんだろうって思ってた」
上に立つ以上…弱みを下の世代に見せる訳にも行かない。
晴香先輩の言葉は、痛い程伝わってきた。
「今度は私たちがあすかを支える番だと思う。あの子がいつ戻ってきてもいいように。
もちろん、去年のこともあるからムカついてる人もいると思う。あすか以外、頼りない先輩ばっかって感じてる子もいるかもしれない」
そうだ…今まで助けて貰ったなら、今度は、自分達が先輩の事を助けてあげればいい。
だから…頼りない先輩なんて言わないでください。晴香先輩…
「それでもついてきてほしい、お願い…します」
晴香先輩はそう言って、僕達に頭を下げてきた。
「あんまナメないでください。そんなこと言われなくても、みんなついていくつもりです 本気なんですよ。みんな」
晴香先輩の言葉に返したのは吉川先輩だった。
「まっ、あんたの場合好きな先輩に対して私情を持ち込みすぎだけどね」
夏紀先輩…
「うっさい!だいたいあんたね、こういう時は…」
「あーはいはい。これだからいい子ちゃんは」
「何ーっ」
いつものやり取りが開催されて、音楽室はいつも通りに戻りつつあった。
「ソロやるんですね」
「うん、さっき先生に言ってきた」
「そうですか」
晴香先輩に、前のように呼ばれた。
なんでも、バリサクのソロをするんだとか。
「私って、工藤君に救われてる気がするよー」
「そんな事ないですって」
「ううん、あの時もだけど、工藤君の言葉って説得力あるよね」
「こんな僕にそんな力があるとは思いませんけど…」
「そんな事ないよ。工藤君も自分に自信持って、って言っても私の言葉には説得力はないかもだけど…」
晴香先輩は、苦笑いを浮かべながらそう言う。
先輩の言葉に救われた人は1人くらいは居るはずだ。
「でも…そうですね。僕ももうちょっとだけ自分自身を信じてみようと思います」
「うん」
僕だって、先輩に救われているのかもしれない。
最近は、灼け落ちない翼を聞きながら執筆してます。
あれ、朝の4.5時くらいに聞くと感動するんですよね。
夜明けの曲って感じで。
調べたらユーフォの方が一クール早かったみたいで。
作者は同じ時期だとユーフォではなく、リアルタイムだと電波教師とプラメモ、ショウバイロック見てましたが……