パート練習を早めに終わらせ、ファミレスで歓迎会をしていた。植田さんを中心にワイワイしていた。そんな中、教室の端に居た僕の元にはクラリネットパートでもう一人の男子
「浩輔君が入ってくれてようやく話が出来るよ~」
「女子トークは男子には分かりませんし、入る勇気もないですからねー」
「そうだよ!」
臼井先輩は嬉しそうに言ってくれた。
「自分も臼井先輩が居て、男子一人の環境ではなかったので良かったですよ」
「嬉しい事を言ってくれるじゃん」
臼井先輩に肩をバシバシと叩かれた。
これも迎え入れてくれたって事で
「ちょっと~主役の工藤君はなんで隅っこにいるのかなぁ~」
「あっ…鳥塚先輩…」
あんまり目立ちたくなくて隅っこにいたのだが、鳥塚先輩に見つかってしまった。
「私の事はヒロネ先輩でいいのにーじゃなくて、主役がそんな隅っこに居ないのー!」
先輩はそう言って、僕の手を掴み席から立たせてきた。
「そうそう。私たちの同級生では君が一番有名人なんだからさ」
「それ理由になってる…?」
鳥塚先輩に付いて来て混ざってきたのは高野さん。
「うーん…理由になってないかも」
「なんじゃそりゃ」
「まぁまぁ、今日の主役はキミたちなんだから」
鳥塚先輩がそう言ったのをきっかけに先輩達を中心に声をかけてきてくれた。
雰囲気が良くてとても心地良かった。
「浩輔君は電車?」
「うん、宇治だから」
歓迎会を終え、今は高野さんと二人で歩いていた。
「知ってるよー」
高野さんと話しながら歩いていると、六地蔵駅までやってきていた。
「ここまでだね。それじゃあまた明日」
「うん、また明日。浩輔君」
鞄に入れていた定期を取り出し。改札を通って振り返り、高野さんに手を振ってプラットホームに足を進める。
「浩輔」
「久美子。この時間だったんだ」
「うん、浩輔も?」
「まあねー」
駅のホームに上がると、そこにはベンチに座っている久美子と遭遇した。
そんな彼女の隣に座って
「久美子、低音の方はどう?」
「えっ!?う、うん、良い感じだよ」
「良い感じなのにその反応ってどうなんだ…」
反応こそアレだが、低音には副部長のあすか先輩が居るし、よっぽど酷い状態ではないと思うが
「ってか、浩輔の方は?」
「うん?こっちは先輩達も良い人だからね」
「それは良かった」
その後、やってきた宇治行の電車に乗り、宇治まで帰ってきた。
「また明日、学校で」
「うん、またね」
分かれ道で久美子と別れて、家に向かっていると
「おーい!浩輔ー!」
僕の事を呼ぶ声がしたので振り向くと、そこには自転車に乗る立華の制服を着た梓だった。
「あず、お疲れ」
「浩輔もお疲れ」
自転車を止めてそう挨拶をしてくる。
「立華はやっぱり大変?」
「うん、流石強豪校って感じ。一日だけだけど疲れちゃった」
あずはそう言って、肩を回しながら言った。
「あっ!そういえば!」
「うん?どうしたあず」
あずは何かを思い出したかのように言い始めた。
「今日、お母さん達居ないから、浩輔の家に行ってもいい?」
「あずなら大丈夫だとは思うけど」
僕はそう言って、母さんにメッセージアプリを起動し、メッセージを送った。
しばらくして、母さんから『いいよ』と連絡が来たのでそのまま伝えた。
「良いって」
「本当!?」
「うん、ほら」
あずに母さんとのやりとり画面を見せた。
「よし、このまま浩輔の家に向かうね」
「はいはい」
あずは自転車を押しながら僕と一緒に歩き始めた。
-自宅内-
「ただいまー」
「おかえり。梓ちゃんもいらっしゃい」
家に帰ると、母さんが僕達の事をお出迎えに出てきてくれた。
「お邪魔します」
「梓ちゃん、可愛くなったわね~」
「えへへ、そんな事ないですよー」
僕の母さんは、あずの事を娘のように接している。
「さっき、浩輔から連絡貰った後に、梓ちゃんのお母さんから連絡貰ったんだけど」
「私のお母さんから?」
「そう。今日仕事で帰れなくなったから、うちで泊まってもいいかって、もちろん、梓ちゃんが決めてくれてもいいわよ」
母さんがそう言うと、あずの表情はパッと明るくなっていった。
「もちろん泊まっていきたいですっ!」
「了解。お母さんに連絡しておくわね、後、鞄とかは浩輔の部屋にでも置いててね」
「えっ…」
「はい。ありがとうございます」
母さんは、あずからの言葉を聞いて奥へと入っていった。
「さっきの反応は何だったの~?浩輔~?」
「何もないよ…ただ」
「ただ?」
「…ううん、なんでもない」
「その間が気になるけど、何か変な物でも置いてるの?」
「はい?そんなものないけど」
「本当かなぁ~?よし、しっかりと探してあげよう」
あずはそう言って、僕の部屋に侵入して部屋を物色し始めたが
「変なの無かったー」
「だから言ったのに」
あずが何を探していたのか分からないけど、あずはベットに横になって不満そうな表情を浮かべていた。
「浩輔なら、エッチな本の一つでも持ってるかと思ったのに」
「僕をなんだと思ってるんだ」
「私の胸、凝視してた事ある癖に…」
「はっ!?」
「女子ってそういう視線分かるんだからね」
あずは胸を隠すようにしながらそう言ってきた。
「ごめん…」
「別に浩輔だからいいけど…他の女子にはだめだからね」
「…はい…」
あずに釘を刺されてしまった。
気を付けようと思った。
その後、張り切った母さんの料理を食べて、就寝時間になった。
「ね、浩輔」
「うん?」
「こうやって寝るのいつぶりかな」
「さぁな。中学の時以来なんじゃない」
それは、中一の夏。お互いの家族でキャンプをした時の事を思い出す。
「覚えてるじゃん」
「覚えてるも何も、楽しかった思い出が強いから」
「そっか。私も楽しかった」
あずの言葉に、フッと笑いが生まれていた。
「あっ!今、笑ったでしょ!」
「そうかもしれない」
「絶対笑ったって!」
「明日も早いんだから、もう寝るよ」
僕はそう言って、布団を頭から被った。
「もう…浩輔」
「今度は何?」
「大好きだよ//」
「照れるなら言わなくてもいいのに」
「そういう問題じゃないから!」
梨々花ちゃん世代で何か書くかー
既に出来てるのは出来てるんです。後は、名前とかあらすじをどうするかを決めるだけなんです。
浩輔君の住んでる場所なんですが、現実で言うと宇治地区になります。