17歳独身修行中行商人   作:ハンバーグ

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独り言が頻繁に出るようになったら大人に片足突っ込んでると思う

 

後日、彼はゼニアルゼの王妃もとい女王のシルビアの前に立っていた。

王妃で女王?と思うかも知れないが、旦那に小遣い渡してハーレム旅行させて自分は好き放題国を動かすのでもはや女王以外言えないだろう。

此処にはミンロンとシルビア、そしてシュギョーの三人だけしか居ない。

 

「シュギョーだったな」

 

「はい、シルビア王妃」

 

「⋯⋯」

 

「⋯⋯」

 

二人は少し睨み合うと軽く笑い口を開いた。

 

「妾は先日まで身重だったからか、行商人のお前の話を少し聞いてみたい

何か面白いのはあるか?」

 

「いえいえ、王妃様を満足させる面白い話など私めは持ち合わせておりません

それに商売人故にです」

 

「ほう⋯⋯なら、面白い噂話でも構わんぞ」

 

「それなら西方でクロノワークの武具が人気ですね

屈強なクロノワーク騎士団が使っても壊れない逸品は民草が渇望してますよ」

 

「ほう、ならばシュギョーよ少し口利きをしてやる

存分に持っていけ」

 

「なんと、シルビア王妃様には感謝しかございません」

 

「よい、それでお前の足の速さと軽さの事を聞きたいのだが」

 

「それでしたら、北方の屈強な馬をショニン家で何度も配合し産み出させた物を使用しているからですね」

 

ショニン家所有の馬は、ばんえい馬並みに大きく力強く脚もそれなりに速い。

ただ気象はおとなしく、戦うことには向いてないので軍事用のサラブレッドとはまた違うのが特徴だ。

 

「クロノワークに居たらさぞかし使われるだろうな」

 

「特殊部隊のザラ隊長が何頭か融通してほしいと言ってきましたよ」

 

二人は笑い世間話をしているがミンロンは何をしてるのか分からなかった。

そしてひとしきり話しシュギョーに手紙を持たせて帰らせるとシルビアはソファーに横になった。

 

「シルビア様?」

 

「ミンロン、彼奴と一発やって孕んでこい」

 

「はい!?」

 

「彼奴はかなり面白い男だ

いや、彼奴でなければ手に入れられない物もある程だ」

 

「え?」

 

「先の会話で何も分からんのか?

西の方の国でクーデターが起こる」

 

そこまで言われミンロンは納得した。

先の面白い話は各国の情報を寄越せと意味しており、噂話は領土内の情報を聞かせろと意味していた。

シュギョーは国の情報は聞かせられないが領土内の話なら聞かせられると暗に返していたのだ。

そして武道派であるクロノワーク騎士団の使う武器を求めている、それが市民達となると出てくる答えは一つだ。

 

「ミンロン、孕んでも彼奴には行商を続けさせよ」

 

「いやいや、何故孕むこと確定なのですか!?」

 

「彼奴は行商の才が有る

お前はクロノワークで酒を売らないを選択したが彼奴は北方の安い酔える酒を売り、トーイ国の干物も同時に売り付けて儲けている

他の行商では出来無いトーイ産の物をだ」

 

「はっ!」

 

「彼奴は安く酒を売る変わりに自分しか仕入れられない物を同時に売る

他の商人が酒を仕入れようとも彼奴の店に行かなければトーイの干物は手にはいらない

自分の個性を出すためにクロノワークに来たと言えるな」

 

「な、なんと」

 

「それに先の話だ

恐らく彼奴は西の組織といい関係だ、各国に耳を持ってるだろうな

そんな男を手放すなぞもったいない」

 

「ほうほう」

 

「だが一行商人の立場を王族御用達はおかしいと思われるだろ」

 

それは確かにとミンロンは頷いた。

シルビアは扇子を広げてミンロンを指す。

 

「手段は問わん、ドスケベ温泉にでも連れ込んで一発ヤッて孕んでこい!

理由は王族に行商人が何度も会うと目立つからコウモリにミンロンが来たとでも言っておけ」

 

「ぇええええええ!?!?!?」

 

我が子の為に世界を取る準備をしてるシルビアに常識なんて無いのだった。




シルビア王妃
ゼニアルゼの王妃で精豪
旦那に対して妊娠中に小遣い渡してハーレム嬢と旅行に行かせて手のかからないいい旦那と称するヤベー奴

解説コーナー『独身女騎士隊長ってどんな作品?』
メイル隊長の戦闘力は盗賊を簡単に切り捨てて死体の山を築くレベルです
ちなみに本人は給料上がるなら何でもします
ゼニアルゼの騎士が泣きながらトンネルを掘ってる向かいで開通させ、給料アップ期間終了かよと言うほど


余談
国民性
クロノワーク
ブラック労働どんと来い、男が居たら取り敢えず襲う蛮族国家
他国の十分の一しか戦力ないなら十倍強くなれば良いで一部が本当にそれを実行した脳筋国家

ゼニアルゼ
金は有るけど力は無い国家
シルビア王妃のお陰でお飾りだった騎士団が実力を付けた

ソクオチ
国レベルで童貞処女の目茶苦茶お硬い国家
お陰でクロノワーク人に食い物にされてるので哀れそのもの

トーイ国
オリジナルの国
商売で成り上がった国なので過去の大戦には参加してないから男女比が他の国より安定している
緩くなく硬くなくな国の性質なので三国程極端な国民は居ない
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