機動戦士ガンダム 地球に幽閉された英雄のRX-78(意味深)が限界突破のフルドライブ! 連邦軍上層部、アムロの夜のニュータイプ能力を恐れてハニートラップの仕込みを開始する   作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった

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お兄ちゃん回路の誤作動 〜邪念だらけの元英雄、12歳のピュアな善意に敗北する〜

「アムロ、そこへ直れ」

 

カラバの移動用輸送機、その心臓部であるブリーフィング・ルーム。

アムロ・レイ23歳は、パイプ椅子の上にちょこんと正座させられ、カラバの最高出力のプレッシャー(白い目)を一身に浴びていた。

 

正面にそびえ立つのは、かつてホワイトベースで共に修羅場をくぐり抜け、今はカラバの北米支部を率いるハヤト・コバヤシ。その重々しい猜疑のオーラは、天井の装甲を突き破るほどの質量となって頭上に降り注いでいる。

 

そして左右を固めるのは、プラズマカッターで威嚇してくるカツ・コバヤシの冷徹な殺意と、部屋の隅で毛布にくるまりながら最高出力のドン引き精神チェッカーを常時送信してくる12歳のキッカちゃんだ。

 

「アムロ。お前が連邦政府の監視生活で魂を重力に引かれ、ウジウジ引きこもっていたことまでは大目に見よう。戦う恐怖から、現実逃避したくなる精神状態だったことも、かつての戦友として理解できんではない」

 

ハヤトの腕組みした巨体が、一歩、また一歩と間合い(デッドゾーン)へと踏み込んでくる。

 

「だがな、アムロ。お前がこの輸送機に収容された直後から、一緒に乗っている12歳の中学1年生――我がコバヤシ家の愛娘であるキッカに対して、脳内でとんでもない変態妄想生データを展開し、それをニュータイプ能力で常時オート受信させていたというのは、一体どういうシステムバグなんだ?」

 

「ひ、ハヤト! 誤解だ! 僕はただの機能不全を起こした23歳の抜け殻であって、決してやましい気持ちで彼女を汚い妄想のバケットシートに座らせようと――」

 

ピキィィィィィン!

 

「(ほら! 今もお兄ちゃん、口では言い訳のボイスを出してるけど、脳内の隠しフォルダの中で、私のスクール水着を脱がせて『アムロお兄ちゃん、大好き!』って言わせる、都合のいい脳内エミュレータを爆速でパチパチ起動させてるでしょ!

お兄ちゃんのそのドロドロした変態リビドーの数値が、ハヤトお父さんの説教のストレスのせいで激しく乱高下するの、本気でやめてほしいな……!)」

 

毛布の隙間からキッカちゃんが涙目で睨みつけ、脳内メモリを直接リンチしてくる。

 

「ギニャァァァァァッ!!! キッカちゃん、本当に感知能力が高すぎるよ! 忘れてくれ! 脳内完結だからセーフなんだ! 脳内完結だから僕はまだカラバの軍法会議でも合法無罪のはずなんだよぉぉぉっ!」

 

パイプ椅子のクッションに顔を埋め、4話連続となる同じ内容の悲痛な法廷弁論(ウジウジ)を絶叫した。自己嫌悪のカウンターはすでに臨界電圧を突破し、精神のメインジェネレーターは激しい火花を散らしている。

 

「見苦しいぞ、アムロ。お前のその歪みきった変態リビドー(ロリ感)のせいで、キッカは本気で耳を塞いで泣いているんだ。一人の父親として、お前のその破廉恥な暴走は絶対に許さん。カツ、お前のプラズマカッターで、この男の錆び付いたガンダム(意味深)を根元からパージしろ」

 

「了解しました、ハヤトの父さん。アムロさん、あなたの『脳内完結だからセーフ』という詭弁のシールドは、このコバヤシ家のガチの殺意の前に、とっくに撃破されているんですよ」

 

カツが冷徹なステップで距離を詰め、プラズマカッターの先端を僕の操縦桿へとロックオンした。

 

「カツ! ハヤト! 頼むから僕の操縦桿だけはパージしないでくれ! これが無くなったら、僕は夜のソロフライト(単独飛行)すらできなくなって、宇宙の彼方からシャアに『ガチでロリコンの先輩として引くわッ!』ってグラサンの奥から絶望されちゃうよぉぉぉっ!」

 

四面楚歌。社会的・倫理的な独房と化したこのブリーフィング・ルームで、僕の精神の装甲(メンタルバリア)が木端微塵に砕け散ろうとした、まさにその瞬間だった。

 

ゴォォォォォォッ!!!

 

輸送機のメインモニターに、激しいノイズと共に緊急アラートが鳴り響いた。

 

『ハヤト隊長! 前方にティターンズのモビルスーツ部隊を感知! ケネディ宇宙基地の手前のハイウェイ上空で、エゥーゴのクワトロ大尉やカミーユのMk-IIが、ブラン・ブルタークのアッシマーに強襲されています!』

 

オペレーターの悲鳴のような通信波が室内に炸裂する。

戦場。その二文字が、僕の過敏すぎるニュータイプ・センサーに冷たい電流を走らせた。

 

「チッ……ティターンズめ、もうここまで嗅ぎつけてきたか! カツ、アムロの修正は後回しだ! 各員、第一種戦闘配置!」

 

ハヤトが鋭く指示を飛ばし、カツがプラズマカッターを収めてコックピットへと爆速で駆け出していく。

 

戦場。その二文字が、僕の過敏すぎるニュータイプ・センサーに冷たい電流を走らせた。

 

「チッ……ティターンズめ、もうここまで嗅ぎつけてきたか! カツ、アムロの修正は後回しだ! 各員、第一種戦闘配置!」

 

ハヤトが鋭く指示を飛ばし、カツがプラズマカッターを収めてコックピットへと爆速で駆け出していく。

 

戦闘が始まる。

だが、僕の心は周囲への後ろめたさと戦場への恐怖に押し潰され、精神のメインジェネレーターが完全にシステムダウンしたまま、パイプ椅子の上で固まることしかできずにいたのだった――。

 

――轟くサイレンと、慌ただしく飛び出していくカラバの面々。取り残された錆び付いた英雄は、迫り来る本物の戦場を前に、さらなる自己崩壊の深淵へとプラグインしていく。

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