機動戦士ガンダム 地球に幽閉された英雄のRX-78(意味深)が限界突破のフルドライブ! 連邦軍上層部、アムロの夜のニュータイプ能力を恐れてハニートラップの仕込みを開始する 作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった
ダカール議事堂周辺。夜。
シャア・アズナブルの歴史的演説が全世界の電波をジャックし、ティターンズの非道が白日の下に晒された興奮冷めやらぬ中、アウドムラの格納庫は、別の意味で臨界電圧(意味深)を突破した熱気に包まれていた。
アムロ・レイ23歳。
ディジェを駆り、市街地への被害を最小限に抑えながらティターンズの防衛線をパーフェクトに無力化した伝説の英雄。その右手の操縦桿捌きは神がかっており、まさに「再起済みの白い悪魔」として完全復活を遂げたはずだった。
「アムロォォォッ!! 約束通り、五体満足で帰ってきたわねッ! さあ、私の特製ディナーと、それから……私という最高のスラスターを思う存分堪能しなさい!」
ハッチが開いた瞬間、タラップを駆け上がってきたベルトーチカが、大人の女の計算を1ビットも挟まない純度100%の駄々っ子リビドーでアムロの胸に飛び込んできた。金髪ショートを振り乱し、完全に「私の英雄(おもちゃ)は誰にも渡さない!」という所有欲全開のホールドだ。
「うおっ……! ベ、ベルトーチカ、ちょっと待ってくれ、まだメインパイロットの神経系が戦闘モードのままで――」
「待たないわよ! 今日のあなたは最高にエキサイティングだったわ! さあ、私のホワイトベースへ早くドッキング(意味深)しなさい!」
ピキィィィィィン!
「(……この女の熱量が、僕のメインジェネレーターを直撃している。キリマンジャロでのトラウマをパージし、ダカールの空を飛び抜けた今、僕のRX-78(意味深)に搭載されたマグネット・コーティングは、彼女の防衛陣地を瞬く間に突破する準備を完了している……!)」
戦場でのウジウジなど、宇宙の彼方へパージされた。アムロはベルトーチカを横抱きにし、アウドムラの社会的・倫理的な独房(自室)へと爆速のステップで踏み込んだ。
そして、夜のダカール全土に響き渡らんばかりの、激しい「ドッキング戦闘」が火を噴いた。アムロの超高速ピストン運動(レバー操作)は、ベルトーチカのわがままな防壁を次々とパージし、極大熱量をダイレクト・インジェクションしていく。
「はぁ、はぁ……すごいわ、アムロ! 今日のあなたはディジェのフルドライブより出力が出てるわよぉっ!」
激しい衣擦れと、魂のニュータイプ共鳴。地球の重力圏のど真ん中で、二人は貪り合うように生の駆動音を響かせあった。
しかし。
すべてのエネルギーをパージし、ドッキング戦闘が終了して部屋に静寂が戻ったその瞬間――アムロ・レイという男に、早くも「あの悪魔」が襲いかかった。
ニュータイプ特有の、圧倒的に深い【賢者タイム(自己嫌悪)】である。
「……僕は、なんて最低な人間なんだ……」
ベッドの端で、全裸のまま膝を抱えてガタガタと震え始める。絶倫の撃破王から、ウジウジ引きこもりDTメンタルへの超高速マニューバ(急降下)だった。
「世界中がシャアの演説を聞いて、宇宙世紀の未来のために血を流して戦っているというのに……。僕はダカールの夜風に吹かれながら、自分の右手のコントロールを野生の興奮に任せて暴走させてしまうなんて……! ララァ……教えてくれ、僕はどうしてこんなに、事後の精神波が暗黒のプレッシャーに汚染されてしまうんだよぉぉぉッ!(号泣)」
「(あ、また始まったわ、このめんどくさいモード……)」
さっきまで歓喜の声を上げていたはずのベルトーチカの瞳が、一瞬で絶対零度まで冷めていく。だが、今のベルトーチカは一味違った。彼女は幼児特有の直球すぎる包容力で、ウジウジと泣き崩れるアムロの頭をガシッと胸に抱え込んだ。
「うるさいわね、バカアムロ! 反省する暇があったら、明日からの作戦のためにメインジェネレーターを急速充電しなさい! あなたがどれだけクズでも、私のスラスターが全開ならそれでセーフよ!」
ピキィィィィィン!
「(……全肯定!? ベルトーチカの精神波が、僕の変態ノイズを100%ミラーリングした上で、力技で中和していく……!)」
「ベルトーチカ……君って人は……」
「なによ! 文句があるなら次の戦闘(夜)で言いなさい!」
その頃、アウドムラの通路では、演説を終えて極秘裏に機内へと帰投したばかりのシャア・アズナブルが、サングラスを深くかけ直しながらアムロの部屋の前を通りかかっていた。
ピキィィィィィン!
「(……アムロ、世界中に恥ずかしい本名を晒して胃に穴が開きそうなほど頭を痛めている私のすぐ近くで、お前は戦闘が終わるや否や、最高出力で実況生中継並みのドッキングを敢行しているのか!? クワトロという私の仮面すら、お前の漏れ出すドロドロした変態リビドーのサイコ・パルスで溶かされそうだ。ガチで引くわッ!)」
シャアはグラサンの奥の目をこれ以上ないほど冷徹に細め、足早に自室へと去っていった。
ハヤトはやるせない複雑な表情のまま、遠い宇宙へと上がっていった義息カツの空席を見つめるのだった。
地球の重力なんて、もう怖くない。
大人の女も、事後のウジウジメンタルも、ベルトーチカの圧倒的包容力の前にはすべてアウト(合法無罪)なのだから。
宇宙世紀のメインジェネレーター(意味深)は、明日も最高出力で燃え続ける。