機動戦士ガンダム 地球に幽閉された英雄のRX-78(意味深)が限界突破のフルドライブ! 連邦軍上層部、アムロの夜のニュータイプ能力を恐れてハニートラップの仕込みを開始する 作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった
ニューホンコン近郊、霧が立ち込める静かな保養地の湖畔。
アウドムラがルオ商会からの莫大な物資補給を完了する中、アムロ・レイ23歳は、政治的・大人の交渉ノイズから逃れるように、ジープで湖畔の別荘地へとマニューバ(移動)していた。しかし、彼の繊細すぎるニュータイプ神経は、前夜にステファニーから受けた去勢トラウマの残響で、依然として深刻な【賢者タイム】の泥濘に沈んでいた。
「……ハァハァ。ステファニーのチャイナドレス(大人の嘘)はパージしたはずなのに、僕のRX-78(意味深)は重力の底に縛られたままだ。かつて幽閉邸宅で連邦に牙を抜かれたあの夜の恐怖が、湖面の波紋のように僕の脳内センサーをハッキングしにくるんだよぉぉぉっ!(ウジウジ号泣)」
「いい加減にしなさい、バカアムロ! いつまで別の女の残響を引きずってんのよ!」
隣のシートで、ベルトーチカ・イルマが金髪ショートを振り乱して怒鳴り散らす。「中身は1桁年齢の駄々っ子少女」という圧倒的な幼児自己愛全開の全肯定スラスターが、アムロの暗黒ノイズを力技で中和しようとした、その瞬間――
ピキィィィィィン!!!
これまでに体験したどの女(フラウ、ララァ、ロザミィ、キッカ、ベルトーチカ)とも違う、圧倒的にノーブル(高貴)でありながら、信じられないほど未成熟で純度の高い「真性・1桁年齢の幼女プレッシャー」が、アムロの脳髄をダイレクトに貫いた。
「(な、何だこのサイコ・パルスは……!? 嘘や欺瞞といった電子戦ノイズが1ビットも存在しない、凍りつくようなザビ家の呪縛……! だが、中身は完全に本物のおもちゃ売り場世代(幼女)の駆動音を立てているぞ……っ!?)」
驚愕するアムロの目に飛び込んできたのは、アウドムラから勝手に密航して湖畔で迷子になっていたシンタとクム、そして――二人につられて迷い込んでいた、ジオン公国の正統なる後継者、ミネバ・ラオ・ザビ(当時7歳)の姿だった。
まだ見ぬネオ・ジオンの最高権力者となるはずの幼女が、地上のお忍び旅行感覚で、そこにポツンと立っていたのだ。
「……そこの者。不躾に私の精神(コクピット)をスキャニングするとは、無礼であろう」
7歳とは思えない気品あふれる冷徹な瞳で、値踏みするようにアムロを見つめるミネバ。しかし、その精神の深層からは「本当はアイスクリームが食べたい! 早くアクシズに還ってお人形遊びがしたい!」という、純度100%の幼児リビドーがダダ漏れになっていた。
ドクン……!
「(素晴らしい……! これだ、僕が求めていた究極の全肯定バリアは……! 大人の女の嘘に怯える僕のジェネレーターに、宇宙世紀のロイヤル・幼女パルスがダイレクト・インジェクションされていく……っ!)」
アムロの壊れかけていたマグネット・コーティング(意味深)が、ザビ家の高貴な幼児性を前にして、実に数話ぶりに限界突破のフルドライブ(強制起立)を完了しようとした。
「ちょっとアムロ!! どこ見てんのよこのド変態!!」
だが、その変態ノイズを至近距離から物理修正したのは、ベルトーチカの強烈なローキックだった。彼女の「私のおもちゃに手を出さないで!」という駄々っ子ホールドが、ミネバの前に立ちはだかる。
「何よその7歳の小娘は! 異母妹(ロザミィ)の次はジオンの幼女なわけ!? あなたのメインジェネレーター(意味深)は、私という最高のスラスターだけで回していればセーフなのよ!」
「ち、違うんだベルトーチカ! これはニュータイプの運命のドッキングなんだよぉっ!」
湖畔に響き渡る、社会的死に直結するドロドロした痴話喧嘩。
その様子を、物陰からシンタとクムを回収しにきていたハヤト・コバヤシ館長は、手にした双眼鏡を怒りで握り潰さんばかりの形相で見つめていた。
オールドタイプである彼に、ザビ家のサイコ・パルスなど関知できない。しかし、彼の一般人としての優秀な五感(耳)は、湖面の静寂を伝ってクリアに響いてくる「アムロぉ、私の防衛陣地をフルドライブさせなさい!」「ミネバ様のプレッシャーが……ハァハァ」という、あまりにも生々しい駆動音(ウジウジと甘えの声)を100%の鮮度で受信してしまっていた。
「(アムロ、君という男は……! 宇宙のアーガマでは、息子のカツがサラへの歪んだ執着から独断専行を繰り返し、私の胃壁を毎日臨界電圧に追い込んでいるというのに、地上の君はジオンの最高機密(ミネバ様)のすぐ目の前で、ベルトーチカさんを相手に新しい夜間戦闘のアイドリングを始めるのか……っ! フラウの時から、君の操縦技術は身内の女性の防壁を突破するためだけに最適化されているのか……っ!)」
ハヤトは父親としての絶望と、軍人としての理性の境界線で強制シャットダウン寸前になりながら、シンタとクムの首根っこを掴んで爆速で撤退していくのだった。
宇宙世紀0087年。シャトルベースを越え、アムロは湖畔でザビ家の幼女(ミネバ)という新たなる宿命のパルスと邂逅する。
地球の重力も、大人の女のハニートラップも、事後の圧倒的なウジウジメンタルも、ベルトーチカの全肯定スラスターがある限りすべて合法無罪(セーフ)。
重力下のメインジェネレーター(意味深)は、次世代の混沌へ向けて、明日も最高出力で燃え続ける。