機動戦士ガンダム 地球に幽閉された英雄のRX-78(意味深)が限界突破のフルドライブ! 連邦軍上層部、アムロの夜のニュータイプ能力を恐れてハニートラップの仕込みを開始する 作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった
「初めまして、アムロ少尉。今日から配属になりました、セレナ(22歳)です」
理性はそれが偽物だと叫んでいるのに、16歳の僕の絶倫ジェネレーターは瞬時に強制再起動(マキシマム・ドライブ)を開始しようとしていた。
――宇宙世紀0080年3月。
連邦政府のえげつない「肉欲去勢工作」は、プロの女の肉体ではアムロの罪悪感を突破できないと悟り、早くも第2フェーズである「サイコ・プロファイリングの罠」へと移行していたのである。
セレナが静かに歩み寄り、妖艶なステップでベッドへと滑り込んでくる。
その立ち振る舞い、空気感、すべてが記憶のなかのララァをトレースしていた。
これぞ連邦が仕掛けた、反連邦組織のリーダーとなり得る僕を精神的に完全に去勢するための特級サイコ・ハニートラップ。
「ララァ……! ああ、ララァなのか……! 僕のマグネット・コーティング(意味深)が、君のエルメス(意味深)を求めて暴走しているッ!」
ウジウジした理性を消去(パージ)し、目の前の褐色肌の防衛陣地へと突撃した。
その動きは、かつてソロモンでドズル・ザビのビグ・ザムに特攻をかけたスレッガー・ロウさんのコア・ブースター並みの猛烈な速度だった。
「きゃっ!? アムロ少尉……本当に野生の獣のようだわ……!」
激しい衣擦れの音と、ベッドのきしむ音。
僕の手つきは、まるでRX-78-2のビーム・ライフルをトリガーハッピー状態で連射するかのように、セレナの防護装甲(衣服)を爆速でパージしていく。
褐色肌のしなやかな肉体が露わになり、部屋の温度は一気にミノフスキー・ドライブの臨界点へと達した。
「ララァ! 君のサイコミュ・システムに、僕のコア・ブロックを直結(ドッキング)させるッ!」
「ああっ! すごいわ! これが……これがニュータイプの、夜の共鳴(ピストン運動)なのねぇぇぇッ!」
連邦が誇る最高峰のハニートラップエージェントと、戦場を生き抜いた絶倫トップエースの、宇宙世紀の裏歴史に刻まれるべき濃厚なドッキング戦が幕を開けた。
セレナがララァの声を真似て「アムロ、私を導いて……」と耳元で囁くたび、絶倫ジェネレーターは出力を300%にまで跳ね上げ、ホワイトベースの主砲並みの極大エネルギーを、彼女の最深部へと何度も白い悪魔をダイレクト・インジェクション(一斉射撃)していく。
ララァに似た褐色肌の肉体を、圧倒的なエースの操縦桿捌き(テクニック)で完全に翻弄し、昇天させていく背徳的な快感。
僕のコントロールは完全に効かなくなり、夜の地球圏を支配せんばかりの猛烈なピストン運動がベッドを揺らし続けた。
しかし。
激しい戦闘ののち、部屋に静寂が戻り、セレナが満足げに吐息を漏らした、まさにその瞬間。
アムロ・レイという男の脳内に、あの最悪の「賢者タイム(自己嫌悪システム)」が過給圧(ブースト)全開で立ち上がった。
「……僕は、なんて最低な、宇宙の破壊者なんだ……」
ベッドの隅で、全裸のまま体育座りをして、激しくガタガタと震え始める僕。
たった今まで褐色肌の美女を相手に、絶倫の限りを尽くしてドッキングを繰り返していた男とは、到底思えないほどのウジウジへの超高速自由落下(大気圏突入)だった。
「ララァじゃない……! 僕は、連邦が用意した偽物のララァの肉体に目が眩んで、自分のリビドーのままに貪ってしまったんだ……! 僕は、死んだララァの思い出を、自分のこの汚い右手で汚してしまったんだぁぁぁぁぁッ!!」
「えっ……? 少尉、何をそんなに泣いているの……?」
「違うんだ! 僕は人間のクズだ! こんな汚い精神波(リビドー)を撒き散らしていたら、宇宙の彼方で本物のララァの魂が『アムロ、あなた相変わらず最低ね』ってガチで引いているに決まっているんだッ!
ララァ……教えてくれ、僕はどうしてこんなに、褐色肌の誘惑をニュータイプ回避できないんだよぉぉぉぉッ!!(号泣)」
「(ええぇ……? 何この男、事後のウジウジ度が引き継ぎ書の記載の10倍以上なんだけど……ガチで精神病むわ……)」
さっきまで僕の超絶テクニックに悶絶していたはずのセレナの目が、急速に絶対零度の冷徹な光へと変わっていく。
ララァの演技を続けることすら忘れるほどの、アムロ・レイの事後ウジウジ・フィールド(精神的サイコ・プレッシャー)は、プロのエージェントの心をも粉々に砕く破壊力を持っていた。
「(ダメだわこれ……いくらお給料が良くても、このウジウジ号泣を毎晩聞かされたらこっちのNK細胞が全滅する……。明日、上司に配置転換届を出そう……)」
セレナはそっとベッドから抜け出し、冷めきった顔で衣服を整え始めた。
「ララァ……僕はもうだめだ……ガンダムにも乗れないし、操縦桿(意味深)も握れない……」とシーツに顔を埋めて号泣している間に、彼女は手際よく「アムロ少尉:ララァの影への執着が異常。ただし事後のウジウジによる精神汚染波が強烈。作戦の継続は困難」と端末に記録していく。
そして、この邸宅の監視モニターの向こう側。
冷徹な目でウジウジ号泣っぷりを見ていた連邦の情報高官たちは、苦虫を噛み潰したような顔で頭を抱えていた。
「チッ、またか! アムロ・レイのあのザマは何だ! 肉体的には去勢されるどころか、褐色肌相手にさらなる絶倫化を見せているというのに、なぜ事後にこれほどまでにウジウジと自滅する!?」
「プロの女の精神が持ちません。セレナも明日には辞職したいと。彼の放つウジウジ精神波は、我が方のエージェントを逆に精神崩壊させる兵器(サイコ・ウェポン)と化しています。これでは政治的影響力を削ぐどころか、監視体制が崩壊しかねません」
「ええい、なんという男だ……。だが、これで奴の深層心理の全貌は見えた。奴は大人の女の『嘘』と『演技』に過剰に反応して自己嫌悪に陥っている。ならば、次の段階だ……」
――そして、宇宙世紀0080年4月。
セレナさんが精神を病んで職場放棄したあと、僕の寝室の自動ドアが再び開いた。
そこに立っていたのは、前回のセレナさんとは明らかに空気が違う、儚げで純真そうな褐色肌の少女。その佇まい、視線の揺らぎにいたるまで、本物のララァ・スンが持っていた聖女性が完璧に再現されていた。
「初めまして、アムロ少尉。今日からあなたの生活環境維持を担当します、ステファニーです」
「……ラ、ララァなのか……!?」
――それが、僕のマグネット・コーティング(意味深)を永遠に機能不全(シャットダウン)へと追い込む、最悪の『大人の嘘』の始まりだとは、この時の僕はまだ知る由もなかった。