機動戦士ガンダム 地球に幽閉された英雄のRX-78(意味深)が限界突破のフルドライブ! 連邦軍上層部、アムロの夜のニュータイプ能力を恐れてハニートラップの仕込みを開始する 作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった
ガシャォォォン!!!
気密ハッチが冷徹にロックされ、アウドムラ最下層の監禁室は完全な暗黒に包まれた。
アムロ・レイ23歳。
ルオ商会からの莫大な損害賠償請求書に震えるハヤトの手によって、キャンバス生地の特製拘束衣(ストレートジャケット)に頭からつま先までをガチガチに固められ、冷たいベッドの上に芋虫のように転がされていた。
物理的な両腕の自由(レバー操作)を完全に剥奪された英雄だったが、その脳内メインコンピューターは、1ビットも稼働を停止していなかった。
「(ハヤト……君はオールドタイプだから、僕の肉体を縛れば、魂の単独飛行(ソロフライト)までシャットダウンできると思っているんだね。だが、今の僕のセンサーには、さっきまでこの眼球が至近距離で捉えていた、あのミネバ様の純度100%の『7歳児データ』が焼き付いているんだ。脳内ミラーリングの出力を舐めるなよ……!)」
アムロは暗闇の中で荒い吐息を漏らしながら、拘束衣の中で指先だけをわずかに小刻みに往復運動させた。摩擦によって生じる微弱なサイコ・パルスを自らの感覚器官へ逆接続し、脳内ハードディスクに保存したばかりの「アイスクリームを食べたい」と怯えていたミネバ様の残像を全画面で拡大スキャンし始める。
「(見えた……っ! 高級リムジンで連れ去られるミネバ様の輪郭が、暗黒の独房の壁の向こうにクリアに透過している! 邪魔だてするな、僕は23歳の少尉として、この脳内完結の超高圧空間で、ミネバ様をおかずに絶対のフィニッシュ(完全燃焼)を達成してみせるんだよぉぉぉっ!!)」
アムロが執念のイメージ・クランクイン(脳内射精)を敢行しようとした、まさにその刹那!
独房の頑丈な覗き窓のガラスが、ミシミシと軋むような精神的ジャミングに晒された。
隔離室の警備を力技で突破してきたベルトーチカ・イルマが、窓に額を擦り付けながら、怒りで震える声をインカム(覗き窓の隙間)から叩き込んできたのだ。
「いい加減にしなさいよこの暗闇の引きこもり変質者ァッ!! 自由をパージされている身でありながら、ジオンの幼女の残像を脳内再生して、暗黒の中でフィニッシュへの秒読みを開始してるんじゃないわよッ!! あなたのジェネレーターは、私という最高出力の包容力(精神的ロリ)だけで回していれば合法無罪(セーフ)なのよッ!」
「邪魔をしないでくれベルトーチカ! ミネバ様のロイヤルパルスで一度システムを完全排出(リブート)しなければ、僕はキリマンジャロの決戦(次の戦い)を前にして重度の機能停止(EDモード)から立ち直れないんだよぉっ!」
ベルトーチカが窓ガラスをガンガンと蹴り飛ばし、アムロの集中力を激しくかき乱す!
だが、このアウドムラ最深部から漏れ出した「歪みきった執念のサイコ・ウェーブ」は、大気圏外を哨戒中だった百式のコクピットへも、ダイレクトにストライク(直撃)した。
ピキィィィィィン!!!!!
『(アムロォォォォォッ!!! 貴様は地上の暗黒に幽閉されながら、まだ私のミネバを脳内ハードディスクで汚し、フィニッシュに向けた強行マニューバを諦めていないというのか……!! ララァを奪った過去だけでは飽き足らず、私が歴史の表舞台へ押し上げようとしている7歳の総帥にまで、そのドロドロした生身のリビドーを照射し続けるなど、断じて……断じて容認できんッ! カミーユ、アーガマの指揮は任せた! 私は今すぐ百式のバリュートを限界まで吹かし、グリプス戦役のすべてを投げ打って地球へ強行降下し、そのアムロという男を物理的に去勢(オールパージ)してやるッ!!!)』
宇宙のシャアが、かつてない血涙の暗黒メガパルスを大気圏外から逆噴射させ、私怨100%の地球突入シーケンスを強行起動する。
「ギニャァァァァァッ!!! シャアの本気の殺意プレッシャーが強すぎて、僕のイメージ(ミネバ様)の解像度が処理落ちを起こしていく……っ! だけど、僕は負けない! この重力下で、絶対に完遂させてみせるんだよぉぉぉっ!」
拘束衣の中で芋虫のようにのたうち回り、執念だけで出力を上げ続けるアムロ。
通路の向こう側でハヤトが「……独房のベッドを軋ませるな! 私の胃壁の臨界電圧がもう限界なんだ……!」と胃薬を一気飲みする駆動音を響かせる中、タイムラインはついに、来るべき【キリマンジャロ、あるいはダカールの演習(ベルトーチカのプロデュース編)】の混沌へと向かって、最高出力で暴走を始めるのだった。