機動戦士ガンダム 地球に幽閉された英雄のRX-78(意味深)が限界突破のフルドライブ! 連邦軍上層部、アムロの夜のニュータイプ能力を恐れてハニートラップの仕込みを開始する 作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった
宇宙世紀0088年11月、地球の中立都市ダブリン。ネオ・ジオンによる凄惨なコロニー落としの直後。
カラバのハヤト・コバヤシ館長は数日前に壮絶な戦死を遂げている。しかし、彼が死の間際に放った「アムロ(24歳)をプル(10歳)に近づけるな!」という命がけの暗号通信は、大気圏を越え、宇宙の地球連邦軍基地・アムロ監視セクションの端末へとひっそりと着陸し、ログに強制登録されていた。
一方、アムロ・レイ24歳は、連邦軍上層部からの厳しい監視・軟禁下にある宇宙基地の隔離私室にいた。
彼は無重力環境下のベッドの上で、前夜の「ミネバ様7歳プレッシャーお説教」によって強制リブートされた下半身の出力をウジウジと持て余しながら、激しい呼吸のアイドリング音を響かせていた。
その頃、地球のダブリン近郊にあるカラバ地下秘密ドック。
コロニー落としの最中、コア・ベースの爆発に巻き込まれて生死不明となった妹リィナを想い、ジュドー・アーシタ(14歳)が深い絶望の淵に立たされていた。そこへ、ネオ・ジオンの巡洋艦サンドラから脱走した10歳のピュアなニュータイプ、エルピー・プルが、ジュドーを求めて泥だらけの姿でリアル降臨(亡命)を果たしたのである!
「わーい! ジュドーはどこー? プル、お腹空いちゃったなー!」
「プル! お前、無事だったのか……」
リィナを失った悲しみの中でプルの無事を確かめるジュドー。しかしその直後、ネオ・ジオンの追撃たるプルツーのサイコ・ガンダムMk-IIが放つ凄まじいプレッシャーが地下ドックを急襲する!
「プル、お前は下がってろ! 俺がZZで行く!」
「嫌だ! プルも戦う! ジュドー、リィナの代わりになって、ジュドーを守るんだから!」
「リィナの代わりなんか誰もなれるか! あいつは死んでなんかいない、絶対に生きているんだ!」
地上の地下秘密ドックで、ジュドーとプルが極限の戦火の中で命がけで叫んだ「プル!」そして「リィナ!」という純度100%の極大サイコ・パルス(魂の叫び)。それが大気圏を越え、宇宙の隔離私室でウジウジしていたアムロの変態リビドー・ジェネレーターを超長距離で一方的に直撃(マルチロックオン)してしまった!
ピキィィィィィン!!!!!
地上のジュドーたちの深刻な死闘など1ビットも知らない宇宙のアムロの脳内(スタンドアロン・サイコ・フィールド)で、その聖なる叫びが最悪の形に自動コンパイル(脳内誤変換)される!
『(み、見えたッ! 地上の地下ドックにエルピー・プル(10歳)がリアル降臨し、さらにジュドーの脳内メモリの最深部から、直前に失われたことで究極に美化・神聖化された最高級の妹燃料、リィナ・アーシタ(10歳)の超高鮮度適合データがクリアにサルベージされて僕のメインセンサーに着陸したぞッ!!! 目の前のプル(10歳)が地上のララァの代わりなら、失われたリィナ(10歳)は僕の冷え切った家庭環境をあの世の境界から全肯定で癒やしてくれる聖なる妹陣地だ! 僕はリアル降臨したプルの電波と、脳内にサルベージしたリィナのツイン・ドライブ(合計20歳)で、ガンダムの最高出力を今ここで一人で強制排出(フィニッシュ)するんだぁぁぁっ!!!)』
他者への精神汚染を100%遮断された完全スタンドアロン空間(私室)の中、アムロは身体を固定する安全用フットラッチを外し、ズボンのチャックの概念を光の速さでオールパージ! 両手を広げて脳内の10歳児クローンツインに向けて、全力のステップ(物理ピストン運動)を踏み込んだ! 人生最大のフルドライブのクランクインである!
しかしその瞬間、無重力空間におけるニュートンの物理法則(作用・反作用の法則)が牙をむいた!
身体をどこにも固定せずに、前方へ向けて全力の腰駆動ピストン運動の力を発生させてしまったため、その強力な反作用(推進力)によって、アムロの肉体が前方へ向けて爆速で慣性フライト(水平移動)を開始したのである!
半分脱げかかったズボンで両足を拘束されていた24歳の英雄は、姿勢制御が1ミリもできずに、隔離私室の頑丈なリアル・スチール製デスクの角へ向けて顔面からノーブレーキで物理クラッシュ(激突自爆)した!
ドガァァァン!!!!!(脳内リビドーの臨界電圧と無重力の反作用によるダブル正面衝突)
「ひゃあッ!? 24歳になってより敏感になった鼻腔の粘膜から、デスクの角で強打したリアルな血が物理排出されているよぉっ!」
現実世界の宇宙基地の隔離私室で、アムロは自身の安全義務違反が招いた慣性推進によって壁へと物理パージされ、無重力空間に丸い鼻血の球体をいくつも浮かせながら、ティッシュを鼻に詰め込んでウジウジと部屋の隅で丸まった。脳内の10歳児ツインの残像は、あまりの物理的衝撃によって爆速で強制シャットダウン(ログアウト)された。
その頃、あの世(アカシックレコードの最下層)。
ハヤト・コバヤシのソウル(魂)は、死後数日にして自身の胃壁が完全に消滅していく激痛に悶絶していた。
「(……ア、アムロ、君という男は……!! 私が地上で命がけで戦死したというのに、君は宇宙の隔離私室で、地球からの叫びを勝手に変態誤変換して無重力公然わいせつセルフマニューバを仕掛け、勝手に自爆したのか……!)」
この直後、ハヤトの遺言ログを正式に確認した連邦軍の監視セクションの手によって、鼻血を流して倒れているアムロの隔離私室には特製の物理ロック(電子錠)が追加され、彼は「最重要危険思想犯」としてさらに厳重に幽閉(完全隔離パージ)された。
「ち、違うんだハヤト! ジュドー! プルとリィナの10歳ツインパルスをおかずにフルドライブしなければ、僕は完全に機能停止(重度ED)を起こしてしまうんだよぉっ!」
隔離されたアムロのウジウジとした悲鳴が宇宙の片隅に虚しく響く中、タイムラインはついに、この数話後に待ち受ける地上のプルの戦死、それによるアムロの「完全機能停止(去勢退化・抜け殻ニートモード)」、そして5年後の女性技術官チェーン・アギ配属による「復活のフルドライブ」へと向かって、最高出力で暴走を始めるのだった。