機動戦士ガンダム 地球に幽閉された英雄のRX-78(意味深)が限界突破のフルドライブ! 連邦軍上層部、アムロの夜のニュータイプ能力を恐れてハニートラップの仕込みを開始する   作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった

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脳内ララァ開通(地球連邦軍将校の幻影)

『あなたが重力の底でウジウジと全裸でピストン運動の真似事をしている間に、宇宙ではたくさんの命が吸い込まれていったわ。ガンダムを錆び付かせたあなたに、もう私と交信する資格なんてないのよ』

 

連邦軍服を着た脳内ララァの冷徹な正論が、脳内コクピットを直撃する。

 

――重力という名の底なしの暗黒。そこで僕の精神回路は、ついに現実と幻影の境界線を完全に見失い、破滅への最終カウントダウン(チェックメイト)を迎えていた。

 

宇宙世紀0083年、冬。宇宙でのデラーズ紛争はコロニー落としの惨劇とともに終結した。そんななか、僕の壊れた脳内には、独自の自傷回路(脳内ララァ)が常時接続されてしまっていたのだ。

 

「違うんだララァ! 僕だって宇宙へ上がりたい! ガンダムの操縦桿を握りたいんだ! でも、大人の女の人が怖くて……連邦のシステムが僕のマグネット・コーティング(意味深)を完全に去勢してしまったんだよぉぉぉぉッ!」

 

『言い訳ね、アムロ。あなたはただ、戦うのが怖いだけよ。ハヤトにフラウを奪われ、子供たちという心のオアシス(カツ・レツ・キッカ)もパージされ、クローゼットの隅で自分の右手のコントロールを狂わせているだけの、哀れな19歳の化け物……』

 

「うわぁぁぁぁぁッ! 僕は人間のクズだ! 白いウジウジ悪魔なんだぁぁぁぁぁッ!!」

 

全裸のまま、洋服のハンガーをなぎ倒してのたうち回った。

 

この脳内ララァの発言は、僕の超感覚が「連邦の監視員たちが裏で僕を笑っている思考」をリアルタイムで受信し、彼女の口を借りて再生している自傷システム(サイコ・フィードバック)だった。

 

敵の悪意も、身内の軽蔑も、すべてがララァの美しい声で脳内にダイレクト・インしてくる。逃げ場など、この地球のどこにも存在しない。

 

「もうやめてくれ、ララァ……。僕の機体(意味深)は、もう二度と起立しないんだ……。連邦の思い通りに去勢されてしまったんだ……!」

 

事後の圧倒的な賢者タイムのような絶望が、永続する重力となって魂を地面へと磨り潰す。

 

再びクローゼットの最深部へと潜り込み、シーツを頭から被ってガタガタと震えた。脳内ララァは、連邦軍服の冷たい裾を翻し、蔑みの笑みを浮かべながら視界のなかで静かにフェードアウトしていった。

 

そして、邸宅の地下監視ルーム。

 

「……チェックメイトだな。アムロ・レイ少尉の精神波は完全に固定された」

 

「ええ、宇宙でのデラーズ紛争終結のショックと、連邦軍への恐怖心が、彼の脳内でララァ・スンの幻影と完全にドッキングしたようです。今や彼は、こちらが用意した軍服の幻影に怯えて自滅する、無害な受信機にすぎません」

 

高官たちは、冷めきったコーヒーを飲み干しながら、モニターに映る「全裸でクローゼットの隅でララァの名前を叫んで号泣している19歳の元英雄」の姿を、完全にゴミを見るような目で見つめていた。

 

「フッ、素晴らしい。デラーズ・フリートの残党どもを掃討するため、間もなく我が連邦軍のなかに『ティターンズ』という新たな精鋭特殊部隊が結成される。だが、この男をその選抜に加える必要は万に一つもない。この北米の無菌室のなかで、一生脳内の幽霊と連邦の影に怯えながら、ウジウジと腐らせておけ」

 

宇宙世紀0083年の終わり。世界がティターンズの台頭という暗黒の時代へと舵を切るなかで、アムロ・レイという男の魂は、終わりのない絶望の深淵へと永久に沈没していくのだった――。

 

――そして、宇宙世紀0084年。

 

僕が自室のクローゼットで、脳内ララァからの冷たい蔑みに泣き濡れていた、その時。

 

バンッ!!!

 

これまでの気のいい連邦の監視員たちなら絶対にしない、乱暴な力によって部屋のドアが強引に蹴り破られた。

 

「……今日からこの邸宅の管理を引き継ぐ。アムロ・レイ少尉」

 

逆光のなかに立っていたのは、これまでの生ぬるいエロの罠を仕掛けてきた連邦情報部ではない。黒と濃紺の不吉な制服(ティターンズ・カラー)に身を包み、純粋な悪意と暴力のノイズを放つ、冷酷な男たち。

 

ピキィィィィィン!!!

 

かつてない恐怖の波動が脳髄を直撃し、僕のマグネット・コーティング(意味深)は、文字通り「死刑宣告」を受けたかのように氷結した。

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