Pure°LoveStory From→precure 作:みみのくるみ
今回の主人公は、戦闘の時はイケメンで凛々しいのに、日常生活では恋愛に奥手なあのお方です!
長くなりましたが、どうぞご覧下さい!
そう。一目惚れというのは、このことを言うんだと私は思う。
ほのかとプリキュアになったばっかりの春、いや、多分その前から、ほのかの年違いの「幼馴染み」、藤村省吾先輩に一目惚れしてしまった。それからというもの、志穂や莉奈に、告っちゃえば~?なんてからかわれてたけど、その時の私は、「恋」に「愛」だなんて全く興味がなかったし、第一、なんだか恥ずかしくて異性を好きだなんて認めたくなかった。
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本当に意固地だったなぁ...私。
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あの「一目惚れ」の日から約2年経った。
~旅立ちの朝に深呼吸したら~
卒業証書を持った私はタコカフェでひかりやメップルにミップル、ポルン、ルルンと再開を果たした。せっかくの再開だというのに、お腹すいたと喚くメップルに、渾身の「ありえな~い」を注入し、嬉し涙を流していた。
その時、ほのかとひかりが私の腕を引っ張ってタコカフェワゴンの後ろまで引きずり込まれた。
「...ほ、ほのか、ひかり?どしたの?!」
なぎさは鈍感なんだから~といわんばかりの顔でふたりはため息をつき、力強く言い放った。
「なぎさ、これでいいわけ!?」
「なぎささん!」
ますます意味がわからなくってパニック状態の私に、ほのかが私の耳元で囁いた。
「藤村くんに、告白しないの?」
茹でダコのように自分の顔が真っ赤になるのがわかった。
「こっ....告白.....」
「なぎささん、どうぞ。」
ひかりからジュースを受け取って顔の火照りを鎮火させた。
「片想いのままでいいの?」
不思議と私を落ち着かせてくれる、ほのかの声で私は、思い出した。
私が作った手作りの応援旗、S.Fの刺繍が入ったスポーツタオル、彼に八つ当たりしてしまったこと、八つ当たりしても決して怒らなかった彼、そして彼の優しい笑顔。
「好きです」が言い出せなくって、大声で叫んでも、伝わりそうで伝わらなかった私の気持ち。
伝えたい、目を見て、自分の言葉で。
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「ほのか、ひかり、ありがとう。私...行ってくるよ、先輩のところへ。ちゃんと伝える、自分の気持ちを。」
夢中で駆け出した空は、鮮やかな茜色だった。
体育館では、先輩方が卒業式の片付けをしている最中だった。...そっと裏から回って体育館内へ入り...と後ろから
「美墨さん?」
声で背中がビクっと振動した。ゆっくり、焦らず振り返る、落ち着けなぎさ、自分に言い聞かせる。
「せ、、先輩....」
「どうしてここにいるの?」
なんか、もうダメかもしれない...一瞬だけそう思ってしまった。でも、私はもう逃げない。「ちょこっと勇気」だ。
「ちょっと、付いて来てもらえませんか?」
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誰もいないグラウンド。ここで彼はボールに魂を込めて蹴っている。
「どうしたの?」
手にギュッと力を込めて、大きく深呼吸をして目を閉じ、開いて....。
「藤P先輩が好きなんです!ずっと好きだったんです!私なんかじゃ、ダメですか?」
ついに言ってしまった。もう、フラれたらフラれたで仕方ないかな、ダメだったらなんて言おう、頭の中では「もしダメだったら」でいっぱいだった。
ドサっ...
体が倒れた...じゃなくって、先輩が抱きしめきた。...あったかい...
「待ってたよ。」
「えっ...?」
先輩が私の髪をポンポンと撫でて一旦私を引き離した。恥ずかしくて目もみれない。
「僕も、美墨さんのことが、好きだったんだよ。」
「そ、そうだったんですか...」
なんだろう、嬉しさで涙が出てくる。
「どうして泣くの?大丈夫?」
先輩は私の涙を指を拭き取ってくれた。そして、再びギュッて抱きしめてくれた。
「ダメなんかじゃないよ。」
私の両手が先輩の背中に回ったところで、先輩が言った。
「大好きだよ。」
涙が止まらない。こんなに泣き虫のはずじゃなかったのに。
声を振り絞って「はい、私も大好きです!」
そう返すのがやっとだった。
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「もー!私の話聞いてる?そこのお馬鹿なカップルは~」
ほのかが呆れながら私達のことを冷やかしてきた。
「なーに!お馬鹿カップルだとー!」
そこに私が反撃する。
「まあまあ、サッ」
「えっ、、?!////」
まだ手を繋ぐことも慣れない私に、先輩もほのかも大笑いだった。
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あの時の意固地な私は、もうどこにもいない。それは、自分の心が弱く、脆くなると自然とやってくるもの。少なくとも今の私は、「絶好調でウルトラハッピーな、胸がキュンキュンする気持ちがありえないくらい、幸せハピネス状態けってーい」です!
いかがでしたでしょうか?
いやー、無事に藤なぎが成立してよかったです。
感想等も受け付けていますので、どしどし来てください!