銃にも青春にも勝てなさそうなんだが?   作:死にそうだけど頑張る人

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戦闘以外で役に立たな過ぎる男

 

「は?は?は?」

 

『ユメ、疑問、何故、混乱、?』

 

「いやね、そのぉなんと言うか・・・勘です!!」

 

『「勘」』

 

引っ叩くぞ

 

『ホシノ、ユメ、正常、?』

 

「流石に頭がおかしくはなって無いですよ・・・無いですよね?」

 

寄生させといてもらってなんだけど宿主大丈夫そう?

いや多分さっきのラリったのも原因なんだろうけど適応が早過ぎるだろ・・・

キヴォトスってやっぱ人の皮被ったバケモンの巣窟なのでは?

やべぇ所に生まれ落ちたかもしんねぇ

 

「それになんだかすっごい爽やかな気分だしへーきへーき!!」

 

「モノ」

 

『我、不明、知識、不在』

 

「ちっ、使えませんね」

 

俺もそう思う

 

「・・・あれ?」

 

何かに気付いたようにユメがモノの体をぺたぺたと触り始めた。

 

ん、どうした?

なんか新しい発見でもあった?

 

「私、モノくんの感じてる事が分かるかも・・・」

 

『ホシノ、ユメ、厨二病、発症、可能性』

 

「遅かったか・・・」

 

「ねぇ酷くない?ホシノちゃんはまだしもモノくんは酷いよ?」

 

それこそ酷いのでは?

ホシノも同罪だぞコラ

 

だがユメの言っている事が気掛かりでもある。

感じてる事が分かるとは?

感覚共有とかそう言った物なのだろうか?

 

悩んでいるとじっと見つめていたユメが口を開く

 

「んん?もしかして何か考えてる?」

 

『・・・驚愕』

 

一瞬、内臓が冷えるような感覚がした。

考える動作は一切していなかったし顔のパーツなんて元から存在していない自分を外から見て一発で何をしているのかを当てられた。

 

い、いや、適当言っただけかもしれないじゃん?

さっきも同じような事やったし?

流石にそんな思考盗聴されてる訳ないでしょ

 

「・・・なんか冷や汗出てきた」

 

は?

 

その発言に驚いて思わず振り向けばユメの額には確かに冷や汗が滲み出ていた。

 

あ、え?は?マジ?マジで言ってんの?

 

ユメの汗をタオルで拭きながら深呼吸をして自分を落ち着ければそれに合わせるように汗も止まる。

 

信じられない事が目の前で起こっているが自分の中ではいつの間にか確信にソレは変わっていた。

 

『ユメ、懇願、窓、解錠』

 

「え?分かった!!」

 

そうして開けられた窓から身を乗り出して頭上から照り付ける灼熱の太陽を見据える。

 

ふぅ、んでこれで俺の予想が正しけりゃもうそろそろ・・・

 

「・・・にしてもあっついね〜、窓開けたからかなぁ?」

 

隣にいるホシノが平気そうなのを見て確定した。

 

『ユメ、我、両方、感覚、共有』

 

「「へ?」」

 

あ〜あ、ほんっとにめんどくせぇ性能してるわ。俺。

 

自身の体の機能を思い出す懐かしい感覚が思考を包むがそれらは俺の記憶では無い。

知らない自分の過去を思い出すだけで不快感が半端じゃなかった。

しかも思い出す量多っ!!情報過多!!処理しきれないわカス!!

 

『ユメ、安心、共有、切断、可能』

 

「・・・」

 

急にポンポンと出てくる情報に戸惑ったのか2人の声が詰まる。

 

『我、記憶、一部、復元』

 

「おおっ、何か役立つ事とか思い出した?」

 

そう言われて記憶を遡る

 

最初に出て来たのは真っ白な光・・・光だぁ?

せめて景色を思い出してくれよ

 

そう思いながら記憶を漁ってもどれもこれも光に包まれていて何にも分かりやしない。

なんの光ィ!?

 

『我、記憶、判断、不能』

 

「本当に使えねぇなこの黒スライム・・・」

 

やめてくれホシノ、その言葉は俺に効く

 

「でもまあモノくんだって強いんだよね?」

 

『肯定、一定、脅威、防御』

 

「はぁ、じゃあ貴方は先輩に付いていてください。」

 

『了解』

 

眉間を押さえながら状況を飲み込もうとホシノが頬杖を突きながら窓の外を見ていると何かを思い出したのか立ち上がった。

 

「そろそろ見回りに行って来ます、何か買うものとかは無いですか?」

 

「ん、特に無いかなぁ・・・あっそうだ!!」

 

「モノくんも一緒に行こうよ見回り!!」

 

えっ俺さっき戦闘禁止命令出されたばっかなんですけど

 

「私を守ってくれるだけなら問題ないよ?」

 

おお、かしこい

 

『了解、防御、専念』

 

尚数秒後にホシノの怒号が響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『快適、散歩』

 

「今日は皆んな静かだから銃全然使わないねぇ」

 

「見回りって事忘れてません?」

 

いやはや、銃撃戦が日常的に行われてると聞いてどんな荒廃した世界かと思っていたけど砂まみれな事以外は元居た場所とあんまり変わらないと言う事実確認で俺はもう安心だよ()

 

「そうだ、帰りに柴関ラーメン寄っていこうよ!!」

 

「時間が余ったら考えましょうか」

 

『麺類、食事、試行』

 

「あれ?でも確かにモノくんって食べ物食べれるの?」

 

「水は飲んでたから行けるんじゃないんですか?」

 

『予測、可能』

 

「おおー!!じゃあ食べる時は私のおすすめを紹介してしんぜよう!!」

 

ラーメン、ラーメンか

久しぶりのラーメンめっちゃ食いてぇ・・・

その為にもさっさと見回りを終わらせなきゃ

 

ん?

 

バギン"ッ"!!

 

ホシノの頭の側面、そこで金属の擦れる音が鳴る。

 

「っ、よく気付きましたね」

 

ナイス判断です、と褒めるホシノの言葉を聞き流しながら目の前で薄く広がる自分の腕を見る。

 

今、体が勝手に動いた・・・んだよな?

 

寧ろ狙われてるなんて一切気付かなかったしそもそも相手の銃弾を防ぎ切れる確証なんて微塵も無かった

 

しかし実際には気付いた瞬間には「受け切れる」と確信していたし体も弾丸を受け流すように薄く伸びていた。

 

やっぱ俺ガチの戦術兵器とかじゃねぇのかこれ・・・

 

「何ボーッとしてるんですか!!来ますよ!!」

 

そう言われてふと前を見るとぞろぞろと頭にヘルメットを被った集団が集まって来ていた。

 

・・・ヘルメット?

 

『ユメ、帽子、彼女、何故、?』

 

「んぇ?ヘルメット団は皆んなヘルメットを付けてるんだよ?」

 

ヘルメット団って何だよ

 

「おい!!そこの薄緑の髪の奴!!」

 

先頭に立っていた1人がこちらを指差す。

 

「今回用があるのはそこのチビだけだから今ここで逃げるってんなら見逃してやっても良いぜ!!」

 

「・・・ホシノちゃん、また因縁付けられてる」

 

チビ?ホシノさん?貴方もしかして結構有名なのかい?

 

『対象、目的、ホシノ』

 

「また面倒臭いのが増えましたね」

 

その言い分的にお前もしかしてやばい奴なのか?

 

「はぁ、困るんですよね」

 

「ああやって潰しても潰してもしぶとい人達」

 

弾を確認していつでも撃てるように構えた時点でモノは察した。

 

あーなるほど、さてはホシノお前多方面によく喧嘩売ってるんだな?

 

えっもしかして俺って災いの元に居たりする?





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