そらマリ   作:raian sinra

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### 第五十九章:四期生という名の聖域と、海賊の防衛線

「いいですか、そら先輩! 今日の相手は4期生です! 4期生なんですよ!?」

ホロライブの公式3Dスタジオの控え室。

配信開始まであと30分と迫る中、宝鐘マリンは腕を振り回しながら、ソファで優雅にハーブティーを飲んでいるときのそらに向かって必死の形相で訴えかけていた。

「うん、わかってるよぉ。かなたちゃん、トワちゃん、わためちゃん、ルーナちゃんでしょ? みんなすっごくいい子だし、今日のコラボ楽しみだね」

「楽しみとかそういう次元の話じゃないんですぅ!!」

マリンは頭を抱えた。

ホロライブ4期生。彼女たちは、マリンから見ても非常に「ピュア」で「真っ直ぐ」な後輩たちである。

3期生(特にぺこらやフレア)のように、空気を読んでイジってきたり、裏の事情を察してニヤニヤするようなスレた(?)部分が少なく、純粋に先輩を慕ってくれる可愛い存在だ。

「かなたんは握力ゴリラだけど頭の中は純白の天使(物理)だし! トワ様は悪魔を自称してるけど中身は大天使(TMT)だし! わためぇはフワフワのおじさんだけど根は真面目だし! ルーナたんはただの赤ちゃんなんです!!」

マリンは、バンッとテーブルを叩いた。

「そんな純真無垢な彼女たちの前で、もし! もし万が一、私とそら先輩のドロドロの(?)愛欲まみれの交際関係がバレてみてください! 彼女たちのピュアな脳みそが破壊されてしまいます! ホロライブの未来が閉ざされてしまうんですぅ!!」

「愛欲まみれって……マリンちゃん、言葉のチョイスがエッチだなぁ」

「そら先輩のせいでしょぉぉぉ!!」

昨晩も「明日のコラボで他の子に触ったらダメだからね?」という理由でたっぷり一晩中可愛がられ(わからせられ)たマリンは、腰の痛みを堪えながら涙目で叫んだ。

「とにかく! 今日は絶対に『ただの尊敬する大先輩』と『慕っている後輩』の距離感を維持してください! 過度なボディタッチ禁止! 意味深な視線禁止! 匂わせ発言、絶対禁止です!!」

マリンの必死の懇願に対し、そらはティーカップをコトリと置き、ふわりと微笑んだ。

「うん、わかった。マリンちゃんがそこまで言うなら、今日は『先輩と後輩』の距離感でいくね。……4期生の子たちにバレないように、ちゃーんと隠してあげる」

「ほ、本当ですか……?」

「本当だよ。私、マリンちゃんのお願いなら何でも聞くもん。その代わり……」

そらは立ち上がり、マリンの耳元にスッと顔を寄せた。

甘い香りがマリンの鼻腔をくすぐり、背筋にゾクッと電流が走る。

「……バレなきゃ、いいんだよね?」

「ヒッ!?」

「ギリギリまでマリンちゃんのこといじめて、マリンちゃんがどんな顔して隠し通すのか……私、特等席で見させてもらうからね。ふふっ」

そらはマリンの耳たぶをチュッと軽く吸い、何事もなかったかのように離れた。

「さ、そろそろスタジオ行こっか。マリンちゃん、顔赤いよ?」

「〜〜〜〜ッ!! この、悪魔! スパダリの皮を被った魔王!!」

マリンは真っ赤になった顔を両手で覆いながら、今日の配信が「3期生オフコラボ」の時とは全く違うベクトルの【 地獄(公開羞恥プレイ) 】になることを確信した。

### 第六十章:公式3D配信スタートと、女神のステルス攻撃

「こんそめー! ときのそらです!」

「Ahoy! 宝鐘海賊団船長、宝鐘マリンですぅ〜!」

「へいらっしゃい! 角巻わためだよ〜!」

「こんたや〜! 天音かなたです!」

「こんやっぴー! 常闇トワ様だぞ!」

「んなっしょい! 姫森ルーナなのら〜!」

公式3Dスタジオの明るい照明の中、賑やかにコラボ配信がスタートした。

今日の企画は『ホロライブ 先輩後輩・絆の試練!』。

そら&マリンの「先輩チーム」と、4期生の「後輩チーム」に分かれて、様々なミニゲームで対決するというバラエティ番組である。

「いやー、今日はそら大先輩とマリン先輩が相手ということで! 私たち4期生、全力で挑ませてもらいますよ!」

かなたが、気合い十分に拳を握りしめる。

「マリン先輩はポンコツだから勝てそうだけど、そら先輩がいるのが強敵なのらねぇ〜」

ルーナがのんびりとした声で煽りを入れる。

「ちょっとルーナたん!? 船長だってやるときはやるからね! そら先輩の足を引っ張らないように頑張るんだから!」

マリンは必死に「後輩の前で張り切る先輩」のポーズをとった。

(よしよし、いい感じ! 今のところ普通のバラエティの空気! このまま無難にこなせば……!)

しかし、最初のゲーム『ジェスチャーシンクロゲーム』で、早くも女神の牙が剥かれた。

お題に対して、二人で協力して一つのポーズを作り、それが何かを当てるというゲームだ。

天の声(スタッフ)「では、そらさん、マリンさんチーム! お題はこちらです!」

モニターに表示されたお題は【 タイタニック 】。

(タイタニック! 定番のやつね! 私が前で両手を広げて、そら先輩が後ろから腰を……!)

マリンが前を向いて両手を広げようとした瞬間。

背後から、そらの腕がマリンの腰に回された。そこまではいい。正解のポーズだ。

だが、そらの腕はマリンの腰をただ「添える」だけでなく、ギュッ!と強く、自らの体に密着させるように引き寄せたのだ。

「ひゃうっ!?」

マリンの口から、マイクに乗るか乗らないかの小さな悲鳴が漏れた。

背中に、そらの柔らかい胸の感触がダイレクトに伝わってくる。

さらに、そらはマリンの肩に顎を乗せ、耳元で吐息が当たるほどの至近距離で囁いた。

『マリンちゃん、体硬いよ? もっと力抜いて、私に預けて?』

(っっっっっっ!!!! バカバカバカ! 3Dトラッキングだからそこまで密着しなくてもポーズは伝わるでしょ!! これ完全に私物化のハグじゃないですか!!)

マリンの3Dモデルは、トラッキング越しでもわかるほどにガチガチに硬直していた。顔は真っ赤(想像)である。

「おおーっ! すごい! そら先輩とマリン先輩、めちゃくちゃ息ぴったりっすね!」

かなたが、純度100%の感嘆の声を上げる。

「本当だぁ。なんか、映画のワンシーンみたいに美しいんよ〜。そら先輩の包容力パネェ……」

わためも、ほのぼのとした笑顔で拍手している。

トワだけが、「……えっと、マリン先輩、なんかすごく硬直してない? 大丈夫?」と少しだけ不思議そうな顔をしたが、

「そ、そうかな!? 船長、ちょっと緊張してるだけだから! ほら、そら大先輩のオーラが凄すぎて!」

マリンが必死に誤魔化すと、「あー、なるほどね。そら先輩と密着したら緊張するよね」とあっさり納得してしまった。

(4期生がピュアすぎる……! 私が今、背後でどんなにドロドロの独占欲オーラを浴びせられてるか、微塵も気づいてない……!!)

マリンは心の中で血の涙を流しながら、この「ステルス攻撃」に耐え抜くしかなかった。

### 第六十一章:間接キスの破壊力と、天使たちの誤解

次のゲームは『絆の味覚! 激辛ロシアンルーレット』。

用意された5つのプチシュークリームの中に、1つだけ激辛のデスソース入りが混ざっており、ペアで交互に食べさせ合ってリアクションを見るというものだった。

「んなぁ〜、ルーナ辛いの苦手なのら〜。トワ様、絶対に辛くないやつ選んでほしいのら」

「ええっ!? 運じゃんこんなの! まあ、ルーナのために頑張るけどさ……」

4期生チームは、トワとルーナの微笑ましいやり取りが繰り広げられている。

そして、先輩チームの番。

そらが、フォークで一つのシュークリームを刺し、マリンの口元へと運んだ。

「はい、マリンちゃん。あーん」

「えっ、あ、あーん……」

マリンは、カメラの前でそらに「あーん」されるというシチュエーションだけで心臓が破裂しそうだったが、4期生の手前、普通のリアクションをしなければならない。

パクリとシュークリームを口に入れる。

「……ん! 美味しい! 辛くないです!」

「よかったぁ。じゃあ、次私だね。マリンちゃん、選んで?」

「あ、はい! じゃあこれ……」

マリンが別のフォークを手に取ろうとした瞬間。

そらは、マリンの手をそっと制した。

そして、今自分が使ったばかりのフォーク——つまり、マリンが口をつけたフォークの端——を使って、もう一つのシュークリームを刺したのだ。

「えっ……」

マリンが固まる。

「はい、マリンちゃん。私に食べさせて?」

そらは、完璧なアイドルスマイルで、コテッと首を傾げた。

(ちょ、まっ……!! それ、私が今口つけたフォーク!! 間接キス!! しかもこんなカメラの前で堂々と!?)

マリンの脳内で警報が鳴り響く。

「す、ストォォォップ!! そら先輩、フォーク! フォーク替えますから!!」

マリンが慌てて新しいフォークを取ろうとすると、そらはふわりと笑って言った。

「えー? どうして? 私、マリンちゃんとならフォーク共有するくらい、全然気にならないよ? それともマリンちゃんは、私と間接キスするのは嫌?」

(〜〜〜〜ッッッ!!!)

この悪魔的スパダリムーブ。

「嫌」なんて言えるわけがない。というか、家ではもっとすごいこと(直接の)を毎日しているのに、あえて公の場で「間接キス」という初々しいワードを出してマリンを追い詰めているのだ。

「あーっ! そら先輩、さすがっすね! 先輩後輩の垣根を超えた絆!!」

かなたが、またしてもピュアすぎる解釈で大絶賛する。

「マリン先輩、照れてるんよ〜。そら先輩が優しすぎてキャパオーバーなんよ〜」

わためもニコニコと見守っている。

「い、嫌じゃないですけど……っ! わかりましたよぉ! はい、あーん!!」

マリンはヤケクソになって、そらの口にシュークリームを押し込んだ。

そらはそれをパクリと食べ、「んっ、甘くて美味しいね」と、マリンの目をじっと見つめながら、フォークの先端をペロリと舐めた。

(ヒィィィィィィ!!! 今絶対、私の唾液の味を確かめるように舐めた!! この人、カメラの前で発情(マーキング)してるゥゥゥ!!)

マリンは全身の毛穴から冷や汗を吹き出しながら、必死に無表情を保とうとトラッキングを停止(物理的に硬直)させた。

### 第六十二章:心拍数は嘘をつかない

番組は最終コーナー『心拍数チキンレース』へと突入した。

出演者全員が心拍計(スマートウォッチ)を装着し、怖い話を聴いたり箱の中身を当てたりして、一番心拍数が上がった人が罰ゲーム、という企画である。

「ふふん、トワ様は悪魔だからね! 怖い話なんて全然へっちゃらだぞ!」

「ルーナも赤ちゃんだけど強いのら!」

4期生たちが意気込む中、マリンは一人、絶望の淵に立たされていた。

なぜなら、彼女の心拍数は、番組開始時から常に【 120〜130 】という異常値を叩き出していたからだ。

(怖い話とか箱の中身とか関係ない! 隣にいるこの歩く独占欲(そら先輩)が、カメラの死角でずっと私の手首の内側を撫でてくるからぁぁぁ!!)

そう、そらはマリンの隣に立ちながら、3Dカメラには映らない絶妙な角度で、マリンの手を握ったり、指を絡めたり、さらには手首の脈を打つ部分を親指でツボ押しのように優しく撫で回しているのだ。

「……マリンちゃん、心拍数高いね。緊張してる?」

そらが、心配そうな声(という名の極上の煽り)でマリンの顔を覗き込む。

「き、緊張してますぅー! なんだか今日、スタジオが暑くてぇー!!」

「あ、本当だ。マリン先輩の心拍数、もう140超えてる!」

トワがモニターを見て驚く。

「まだ何も怖いこと起きてないのに!? マリン先輩、もしかして霊感とかあるタイプっすか!?」

かなたが心配そうに駆け寄ってくる。

「違うの! 霊感じゃなくて、そら大先輩のオーラが神々しすぎて、動悸が止まらないの!!」

マリンは苦し紛れの言い訳を叫んだ。

「おおーっ! さすがマリン先輩! そら先輩へのリスペクトが心拍数にまで表れてるんよ!! 限界オタクの鑑なんよ!!」

わためが謎の感動をしている。

(4期生ぇぇぇ!! あんたらのその純粋さに救われてるけど、同時にそれがパパ(そら先輩)のSっ気に火をつけてるのよぉぉ!!)

マリンの悲痛な叫びも虚しく、そらの指先はさらに大胆になり、ついにはマリンの手のひらに指で『す・き』となぞり始めた。

「ひゃんっ!!!」

その瞬間、マリンの心拍数は【 165 】を突破。

モニターに『WARNING』の文字が点滅した。

天の声「……えー、宝鐘マリンさん、ゲーム開始前に心拍数が限界突破したため、失格とみなして罰ゲーム決定です!」

「なんでぇぇぇぇ!? 船長何もしてないのにぃぃぃ!!(全部パパのせいなのにぃぃぃ!!)」

スタジオにマリンの絶叫が響き渡った。

4期生たちは「マリン先輩、やっぱりビビリなんよ〜w」と無邪気に笑い、そらは「マリンちゃん、罰ゲーム頑張ってね 」と、世界で一番美しく、悪魔のような微笑みを浮かべていた。

### 第六十三章:罰ゲームと、限界突破の超至近距離

マリンに課せられた罰ゲームは、『超至近距離での甘い台詞カメラアピール』だった。

カメラに向かって、リスナーがキュンキュンするような台詞をダミーヘッドマイク越しに囁くという、アイドルらしい定番の罰ゲームである。

「くっ……! 船長、セクシ〜担当としてここはバッチリ決めてやるんだから!」

マリンは気合いを入れ直し、ダミーヘッドマイクの前に立った。

(カメラの向こうのリスナー(と、それを見てるそら先輩)をメロメロにしてやる!)

「……キミのこと、ずっと見てたよ。今夜は……船長を、キミのものにして?」

甘く、艶っぽい声で囁くマリン。

流石の演技力と表現力。4期生たちからも「おおーっ! エッチだ!」と歓声が上がる。

しかし、その直後。

「あ、それじゃあ、私もマリンちゃんに罰ゲームのお手伝いしちゃおうかな」

そらが、ふわりとダミーヘッドマイク(マリンの目の前)に歩み寄ってきた。

そして、マリンの肩に手を置き、ダミへのマイク越しに、マリンの耳に直接届く位置で囁いた。

『——私のマリンちゃん。今夜は、私だけのものにしてあげるね』

「——ッッッ!?!?!?」

マリンの全身の血が沸騰した。

ダミーヘッドマイクを通した、そらの圧倒的に甘く、低く、ドス黒い独占欲が詰まった本気の囁き(ASMR)。

それは、リスナーに向けたものではなく、完全に【 宝鐘マリンただ一人に向けたガチの所有宣言 】だった。

「ひ、ひゃああああっ!? そ、そら先輩!?!? 台本にない! 台本にないですぅ!!」

マリンはその場に腰から崩れ落ちた。

「キャーーーーッ!! そら先輩イケメン!!!」

「てぇてぇ!! そらマリてぇてぇっす!!」

4期生たちは大興奮で拍手喝采している。彼女たちの目には、「最高の百合営業」「後輩をからかうお茶目な大先輩」にしか見えていないのだ。

(営業じゃない! この人、今夜ガチで私をベッドに縛り付ける(物理)つもりで言ってるんだよぉぉぉ!!)

マリンの抗議の声は、4期生の黄色い歓声と、リスナーたちの「パパ最高」「ごちそうさまです」というコメントの波に完全に飲み込まれていった。

### 第六十四章:終演後の控え室と、捕食者の報酬

「お疲れ様でしたー!」

「そら先輩、マリン先輩、ありがとうございましたー!」

「またコラボしてくださいのら〜!」

配信が終わり、スタジオでの撤収作業が済んだ後。

4期生の4人は、最後まで「そら先輩って本当に優しくて素敵な先輩っすね! マリン先輩が緊張しちゃうのもわかります!」と無垢な笑顔で語りながら、控え室を後にしていった。

バタン、と控え室のドアが閉まる。

「……あ、あぁぁ……終わった……」

マリンは、ソファからずり落ちるようにして床にへたり込み、魂が抜けた顔で天井を仰いでいた。

「お疲れ様、マリンちゃん」

カチャリ。

そらが、控え室のドアの鍵を内側から閉める音がした。

その音に、マリンはビクッと肩を震わせる。

「そ、そら……先輩……」

「ふふっ。マリンちゃん、今日はとっても頑張ったね。4期生の子たちにバレないように、ちゃーんと隠し通せたじゃない」

そらは、床にへたり込むマリンの前に膝をつき、マリンの顔を両手で優しく包み込んだ。

先ほどまでの「配信用の女神スマイル」はそこにはなく、熱を持った、甘く危険な瞳がマリンを真っ直ぐに見つめている。

「でもね、マリンちゃん」

「は、はい……」

「かなたちゃんやトワちゃんの前で、あんなに可愛い声出して、赤くなって……。私がどれだけ我慢してたか、わかる?」

そらの親指が、マリンの唇をゆっくりとなぞる。

「わ、私は我慢してたっていうか、そら先輩がギリギリを攻めてくるから……っ! 心臓が止まるかと思いました……!」

「ごめんね。でも、ピュアな後輩たちの前で、必死に私との関係を隠そうとしてるマリンちゃんが、たまらなく可愛くて……いじめたくなっちゃったの」

そらは、マリンの唇にチュッと軽いキスを落とした。

そして、その顔をマリンの首筋へと滑らせ、甘い香りを深く吸い込む。

「んっ……ぁ……そら先輩、ここ、まだスタジオの控え室……!」

「鍵は閉めたよ。それに……罰ゲームの時、言ったでしょ? 『今夜は私だけのものにしてあげる』って」

そらの手が、マリンの服の裾からそっと中へと入り込み、熱い素肌に触れる。

「ひゃんっ……! ダ、ダメです、誰か来たら……!」

「来ないよ。……もし来たら、今度こそ4期生の子たちにも、バレちゃうかもね?」

そらの小悪魔的な、いや完全に魔王の笑みに、マリンは完全に白旗を揚げた。

これ以上抵抗しても、この暴走する絶対神の独占欲を止めることはできない。いや、本心では止めたくもないのだ。

「……そら先輩の、ばか。……ドSパパ……」

「ふふっ、可愛い娘たちの前では、カッコいいパパでいないとね。でも、今は……」

そらはマリンを床に押し倒し、覆い被さるようにして、深くて甘い、逃げ場のないキスでマリンの唇を塞いだ。

「——んぅっ……ぁ……っ」

ピュアな4期生たちの聖域(コラボ配信)を乗り越えた海賊を待っていたのは、安息ではなく、極限まで飢え切った女神からの、激しくも甘すぎる「ご褒美(捕食)」の時間だった。

公式スタジオの密室で、リスナーにも後輩にも隠された真実の愛は、スリリングなスパイスを加えられ、さらにその熱を帯びて燃え上がっていくのであった。

 

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