自己満足な小説です。
AIの助けを借りて描いてます。
ファイアーエンブレム風花雪月の世界でただただ楽しく過ごしたいだけの小説を書きました(チート)
「……う、ん……」
重い瞼を持ち上げると、視界に飛び込んできたのは、見慣れた我が家の天井ではなかった。
鈍い灰色の、頑丈そうな石造りの天井。
差し込む朝日はやけに澄んでいて、どこか遠くから、厳かな鐘の音がゴーン、ゴーンと響いてくる。
「どこだ、ここ……?」
身体を起こそうとして、自分の声に違和感を覚えた。
少し高くて、若々しい少年の声。
驚いて自分の手を見ると、スマホの画面ばかりいじっていたはずの指先は、少し引き締まった、健康的な10代半ばの男のそれになっていた。
パニックになりかけながら部屋を見回す。
木製の質素な机とベッド。
壁には見覚えのある、黄色い鹿が描かれた旗。
「黄色い、鹿……? レスター諸侯同盟……いや、嘘だろ」
脳裏に、前世で擦り切れるほどプレイした
大好きなRPG『ファイアーエムブレム 風花雪月』
の記憶がよぎる。
慌てて机の上に置かれていた手鏡をひったくり、自分の顔を映した。
そこにあったのは、見覚えのない、しかしどこか整った顔立ちの少年の姿。
そして鏡の横には、一通の「入学許可証」と、実家からの手紙が置かれていた。
『我がリーガン領の誇り高き(と言っても名ばかりの)下級貴族の三男坊へ。
お前がガルグ=マク大修道院の士官学校に合格したときは腰が抜けるかと思ったぞ。紋章もない我が家から士官学校の生徒が出るとはな。金鹿の学級(ヒルシュクラッセ)というクラスらしい。同盟の未来を担う大貴族の皆様に失礼のないよう、目立たず平穏に過ごすのだぞ』
「……本当に、転生しちゃったのか。俺が、あのフォドラの世界に」
しばらく呆然としていたが、じわじわと冷や汗が背中を伝う。
この世界は、ゲームの時点では最高に魅力的だが、数年後にはフォドラ全土を巻き込む凄惨な戦争が始まる場所だ。のんびりオタクライフを満喫している場合ではない。
「目立たず平穏に、か。親父の言う通りだな。下手に歴史を狂わせたくないし、何より命が惜しい。食堂の美味しいご飯を食べて、みんなとお茶会して、平和に卒業するのを目指そう」
そうと決まれば、まずは現状把握だ。
ゲームのように自分の「ステータス」が見えればいいのに、と冗談半分で念じた
――その瞬間だった。
頭の中に、ピコン、と妙にクリアな音が響き、脳内に「文字」が浮かび上がった。
【ステータス】
・剣術:S(潜在)
・槍術:S(潜在)
・斧術:S(潜在)
・弓術:S(潜在)
・格闘:S(潜在)
・理学:S(潜在)
・信仰:S(潜在)
・指揮:S(潜在)
・重装:S(潜在)
・馬術:S(潜在)
・飛行:S(潜在)
【特質】
・限界突破:あらゆる経験からの吸収率が通常の数十倍となる。
「……は?」
思わず素っ頓狂な声が出た。
目を擦って、もう一度脳内の文字を見る。バグじゃない。全部「S」って書いてある。
しかも、ただでさえ初期才能がMAXなのに、成長率までバグっている。
これ、平穏に過ごしたい人間のステータスじゃない。
フォドラの歴史に燦然と輝く、解放王ネメシスかセイロス聖者か、あるいはそれ以上の「化け物」の数値だ。
「いやいや、落ち着け俺。使わなければバレない。うん。
剣も魔法も適当にサボって、平均点ギリギリの
『ちょっと不器用な下級貴族』を演じればいいだけだ」
よし、演技プランは完璧。
俺は自分にそう言い聞かせ、支給された黒と金色の「金鹿の学級」の制服に袖を通した。
しかし、この時の俺はまだ知らなかった。
潜在能力「S」という器は、本人がどれだけ隠そうとしても、最初の一歩で周囲を置き去りにしてしまうほど、文字通り『規格外』なのだということを――。
私の自己満足な小説をご覧いただきありがとうございます。