突然ですが、紙芝居やらかしクイズ!
問1. FGOで起きた聖杯戦争は2004年の一度のみ。しかしカルメンは大聖杯の記憶から存在しない筈の1994年の聖杯戦争の結末……幼い士郎の地獄巡りに同行出来た。この矛盾を成立させる方法を答えよう!(配点50)
※今回、カルメンが大聖杯で観測した記憶は全て正史として起きたものである。
問2. カルメンのプロフィール3の例として出された剪定事象の回避項目は全て実際に起きた事であるが、この「行いを変えた誰か」「どうやって時代の早回ししたか」「誰と誰の出会い」「星の自殺方法」を答えよう!(配点30)
問3. 藤丸立香には「奥の手」があるらしいが、これが何か答えよう!
役に立ちそうで立たないヒントは「天の杯」だ!(配点15)
問4. この藤丸立香の性別と年齢は?(配点5)
はい。
この時点で全部分かったら大したものですよ。ええ。
答えは後書きで。
「お願い、私の友達を助けてあげて?」
それは急な来訪だった。
暴れようとするジャックから「始まりの語り部」の存在の示唆や、時計塔に魔術師の工房の気配がしたから向かったという証言の事実確認。
そこで出会ったパラケルススによる「魔霧が
玄関を上品にコンコンと叩く音と共に、夢に見た彼女がやって来た。
「悪い魔術師のせいで、あの子が死んじゃうと世界のベールが剥がれちゃうの。
きっと死にはしないでしょうけど、ずっと苦しい思いをしているに決まってる。
お願い、もうあなた達しか頼れないの」
「……事情も判らないし、先ずは順序を立てて教えて欲しいかな、ナーサリー・ライムさん」
僕達からすれば、ナーサリー・ライムは知らない相手ではない。
今日に至るまでの2日間で散々夢を破茶滅茶にしてくれた問題児だ。
それが彼女の好意だとしても、それに恩を感じて好意を抱けるかは難しい話だった。
俯いた顔、潤んだ眼、揺れる瞳、言うか悩んで、それから彼女は意を決して口にした。
「……あたしはね、友達が持つ力の一側面なの。あの子から生まれたものの長女と言ってもいいわ。
友達が「お話」という概念を創り上げた時に、1番目に創った
だから唯一、何があっても友達に付き添える。数ある
そうして始まったのは、彼女から見た
「あの子は悪い魔術師に召喚されたの。メチャクチャに切って繋いで偏らせて、あの子が居た時代だけ抜き取ろうと書き換えて、生贄にしようと令呪を使って、最後の最後でやっぱりしないって踏みとどまった。友達の言葉で踏みとどまった。
だから、今のあの子は弱くて儚い人柱。
死んだらドッカンしちゃう
大聖杯が今か今かと来るのを待ってる
私がちゃんと護れたら良かったけれど、今の私は彼女の力。こうして別々に動いてても、
話しても伝わらないなら、静かに護るしか出来ないわ」
歌うように語られる言葉を一つずつ噛み砕いていく。
先ず、この特異点が発生する大事件を計画した魔術師が居た。
ナーサリー・ライムはこの魔術師が召喚した英霊に付随して召喚され、今日まで潜伏してきた。
この英霊は召喚時点で魔術師の手により改造を施され、大聖杯に焚べられると最悪な事態が発生する。
そして改造の影響かは知らないが、件の英霊とその一部であるナーサリー・ライムの発言は一定の条件で歪んだ解釈を与えてしまうらしい。
本当はその事を伝えたかったが、これのせいでナーサリー・ライムは件の英霊に事情を説明できず、それなら潜伏した方がマシだと判断した……。
「……って事で合ってる?」
「ピンポンパンポン大正解! ご褒美にキャンディーをどうぞ?
あの子は
無理矢理止めるのも考えたけど、あの子に与えられた改造には大聖杯に常に力を吸われる物もあるの。大聖杯に私の事がバレれば、
よく見ると、分かりづらいがナーサリー・ライムの指先が少しだけ透明に見えた。
直ぐにカルデアの通信から霊基の調査結果が伝えられて、本当の事を言ってると保証が入る。
どうやら信じない選択はしなくていいらしい。
「……面倒な事態になってるね。僕と契約してカルデアの英霊になるのは?」
「今のあたしは友達の私。友達の契約はまだ悪い魔術師が握ってる。大聖杯の中で歪んで狂って、それでも鎖だけは手放さない。
だから魔神柱も手を出せない。あるとすれば、きっと童話の顔を被ってやって来る。
拐って仕舞って命を繋ぎ、友達が
「楔になったらどうなるの?」
「きっと
あの子が読み手、私達が役者、此処は舞台で小さなお家。壊れた
私たちみーんな、永遠に此処から抜け出せない。1888年で人生終了!
あたしがあなた達の敵で、あの子を使えるならそうするわ」
ナーサリー・ライムはあくまでも件の英霊……「友達」の一部。分離して契約は出来ず、肝心の契約もこの世全ての悪で満たされた大聖杯に居るから手出しは出来ない。
何故大聖杯に居るのかは……きっと手痛いしっぺ返しがあったのだろう。レフが似たようなことになってたのを見た事があるから、察しは付けられる。
「ハッ! 当面のやる事が明確になったな。要はそいつをとっ捕まえてふん縛っちまえばいいんだろ? そうすりゃ閉じ込められないし、連中に赤っ恥をかかせられるってワケだ!」
「直接的な特異点の解決にはならないけど、僕達が詰まない為にも見つける必要がある……分かった、ナーサリー・ライムの友達を助けに行こう。……でも、それならなんで夢の中で教えてくれなかったの? ほら、居場所とかさ」
「それは……ごめんなさい。
あたしがこの特異点であの子に会えたのは今日が初めてだったから。
あなた達とパラケルススの工房に行って、お菓子に釣られて留まったから会えただけ。
一緒に召喚されても呼ばれる場所は別々だから、あの子の全部を知ってる訳じゃないわ。
離れてても強く思った言葉が飛んでくるけど、そのくらいなの」
ジャックと出会って驚いた時や、悪い魔術師を見て驚いた時みたいに。
ナーサリー・ライムはそう言った。気まずそうで、本当に申し訳なく感じていそうだった。
「そっか。ごめんね、つい気になっちゃって。
それじゃあみんな、早速出掛けよう!」
それから、僕達はその日の内に魔神柱に召喚されたバベッジを道中倒し、消える直前に警告を貰って。
「シュー……覚悟せよ、もうじき舞台が開かれる。打ち勝つ道は一つ。
──
「……分かった。対魔力にも注意して
パラケルススの推理で大聖杯の所に「友達」が居ると結論を出して。
「泥に落ちることは魔神柱も望んでないでしょうが、私達を閉じ込めるのが目的だとすれば現地の大量の魔力は必須です。
作家二人の協力の元、ジャックと「
「手伝わないよ。あなた達がおかあさんを隠してるかも知れないもん!」
「力を手にして目的を見失ったか。それじゃあ──お前の母は死んでても
「──さて、そのお母さんは後どれほど
「おい! それじゃあ俺達が拷問でもしてる様じゃないか!」
「失礼、彼女の物語的に自分の手で希望を断つ方が美しかったので。吾輩、つい!」
「ヒッ!」
協力の元に……。
「ごめんねジャック。あの二人は後でシバいとくから。
でも、手伝ってくれないとお母さんが危ないのは本当。
だからジャック、僕達を手伝うんじゃなくて、利用するでもいいから……どうか、僕の手を握って欲しい」
「………もう、わかったよ、手伝えばいいんでしょ!
おじさん達はキライだけど、藤丸は信じてあげる!
特別だよ!」
「ありがとう、ジャック!」
そうして夜がもうじき明ける頃、僕達はジャックの霧を操る力もあり、全員一緒に大聖杯の元に向かっていた。
「決戦ですね、マスター! ここまで早ければ
「……どうだろうね。もしかしたら、僕達は遅かったかも…」
「マスター、私は絶対にマスターを護り切ってみせます。だからそんなことを言わないでください」
「ごめんマシュ。ちょっと悲観的だったかも」
ここまで可能な限り急いで来た。夜遅くにナーサリー・ライムが来てからの強行軍。
夜間だから魔獣の襲撃は激しかったけど、できる限りの知恵と力は集めたと思う。
出来る限りはした。最善を尽くした。
だけど。
「フヒヒハハハフハハヘヘヘオホホホホ!!!!!
──おやぁ? こんな夜更けに寝ない子が居るっじゃあありませんか!
イケませんねぇ、美容の天敵ですし──悪い子の
「────……」
少しだけ、遅かったみたいで。
金のティアラに、布を重ねたギリシャを想起させるドレス。
長い長い黒紫の髪は床を巡り、手元には何枚かの白紙の紙を持って、その子は心を失ったように眼を閉じている。
まだ儀式は始まってないけど、彼女の側には既に黒い人影が幾つも佇んでいて、観客席に座った人のようにジッとしていて、少し離れれば複数の魔神柱を見掛けられる。
……何か、壮大な事が始まろうとしていた。
そして彼女の近くにはレフも居た。
「────来たか。悍ましきカルデア。獣に堕ちた者共よ」
向かおうにも大聖杯から溢れる泥が広く渡っている。
空を飛ぶ必要があり、ジャックの霧の転移なら容易に辿り着けるもの。
マズい。
眼を向ければ既に彼女は動いていた。
「──しゃあ!」
「予測済みだ」
ジャックは泥に叩き落とされて、二度と出て来なかった。
止めても彼女は殺しに行ったのだろうが、止められなかった事実に歯噛みした。
手を探る。何か掴めないかと暗中に目配せする。
「随分と手こずらされたが、貴様らの旅もこれで終わりだ。
既に儀式は整い、舞台の幕を待つだけとなった。
藤丸立香、貴様の旅路も此処で終わる」
マシュだけじゃひとっ跳びとはいかない。
アンデルセン…フラン…パラケルスス…魔術による足場!
「パラケルスス!」
「ダメですマスター! 既に妨害術式が張り巡らされています!
仮に令呪を使ってもこれでは…!」
なら……他には……なにか、ないか…!
「ナーサリー・ライム」
「ごめんなさい、もう魔術を使う力も残ってないの」
「モードレッド」
「ダメだ、宝具で泥を割って進もうにも此処から当てるには距離がある。
チッ空間拡張の魔術か? 正しい順序で進まないと到達出来ないやつだ。壊すには相手の神秘が強い。オレのじゃ無理だ。……何者だよアイツ」
「アンデルセン、シェイクスピア、フラン、ハイド」
「吾輩にはどうにも」
「俺には無理だな!」
「ぅぅう……」
「ごめん、役に立たなくて…」
「いや……大丈夫」
だったら……仕方ないか。
「令呪を以っ」
「ダメです!! まだ手がある筈です! マスター! なにか…なにか!」
マシュ……。
泣きそうな顔のマシュに止められる。でも、これしかないなら仕方ないんだよ。
大丈夫、後は僕に任せてよ。なんとかしてみせるからさ。
「クハハハ!! そうだそれが絶望だ!
──さて、奴らがまごついてる内に開演と行こうじゃないか、原始の語り部よ!」
「──────……」
「何故眼を開けない? 既に貴様の開演を今か今かと待っている連中がこんなにも居るというのに!……サッサと始めろ!! 自我すらない
僕をマシュは止め、レフは英霊の頬を殴る。この時だけ、場は奇妙な膠着をみせた。
レフの焦り、カルデアの力を恐れての行動。マシュの恐れ、僕の身を案じての行動。
「……ごめん」
「あっ──」
マシュの静止を振り払って、僕は高く高く泥の方へ飛び上がった。
この日の為に用意していた物を、パーティ1の
そう──道を拓く手が足りないなら、
カルデアに登録された──"
「────ぁぇ?」
そして、レフに殴られたあの子は勢いに倒れて、偶然にも僕の方に顔を向けて眼を開けた。
何故か驚いていたけど、今は道を拓く方が大切だった。
すぅぅ……良し。
「令呪を以って命ずる──我が声に応え、
[──みんな、
カルデアとの繋がりが強くなり、断絶していた通信が復活した。
僕もこれまで通りに、小さな器に注がれる荒れ狂う力を必死に受け止める。
足りなければ増やし、増やし、増やし……セプテムで人類悪と相対した時のように、オルレアンで神の骸を穿った時のように。
僕は、三度目の召喚を迎えた。
霊子接続──
概念礼装──
並行存在──
僕は杖に、杖は僕に。
器に僕を、僕に器を。
全てはこの旅路を歩むため。
全ては世界を救うため。
気付けば、僕の手には
……そして。
「いくよ、
私/
「カ・ル・デ・アァァァァァァァァ!!!!!」
いつも通りだ。
僕は最後のマスターとして、例え
ほんのちょっと、大人より足りないかも知れないけど……そのちょっとを埋めれば僕でも出来るだろうから。
「──いっけぇぇぇぇ!!!!!」
僕は、溢れんばかりの力で道を斬り拓いた。
A. 紙芝居が巡り巡って、プリズマイリヤ(※美遊の世界線)とFGOの合いの子にさせたから。
匿名K「紙芝居をしただけでどうして……」
A.・紙芝居をパンドラが拾い、噺に共感して箱を開けなかった。
・更なる紙芝居を欲しがった童話派の魔術師がキリストの産まれを年単位で早め、本編開始の2016年=藤丸16〜18なのを2016年=10〜12まで時代を早めた。
・エインズワースの聖杯戦争にマリスビリーが介入する流れに変わり、召喚システムにクラスカードシステムが追加された。
・星はエーテルを枯渇させ自殺しようとしたけど定期的に出てくる未典寓話のせいで失敗した。
そしてこれらの事象が起きなかった場合、この世界線は滅び剪定される運命にあった。
匿名K「紙芝居をしただけだよ!?」
A. 藤丸の奥の手はクラスカード。何故ならレフ爆弾のせいでそれ以外の召喚システムがお釈迦になったから。
マシュの盾による召喚は諸事情でギャラハットとの親和性が下がって出来なくなった。
カルデア最新の
匿名K「紙芝居しただけでそんな事ある!?」
A. 藤丸立香の年齢は上振れたお陰で12歳。女の子の身でカルデアに来訪する事になった。少しでも勇ましく振る舞う為に私から僕に一人称を変えたりしてる。
つまり偶にあるFGO二次創作の子供マスターなのがここ。ただし英霊はカルデアに来れず、クラスカードでしか力を貸せない。イベントのトリガーも殆ど消えた。平和。
匿名K「………紙芝居をしただけなのに」