雄英高校の闇、伝説の性癖・尊厳破壊ヒーロー『ミッキー』 作:青梅子
「――というわけだ。キミ達が2年生になったら行く事になる『ヒーローインターン』と、既に行ってもらった職場体験がどう違うのか。今回は、それを直に経験している人間の話を聞いてもらう」
教壇に担任教師が、厳格な声でそう告げる。
その言葉に、教室の空気は一瞬でピキリと引き締まった。
「本来なら、お前たち一年の段階でインターンの話など時期尚早。だが、2年生はやらなきゃいけないことが多いんでな。俺の判断だ。そこで今回は、お前たちに『経験者』から直接、体験談を聞いてもらう。入ってこい」
教師の視線が、教室の入り口へと向く。
ガラリ、と教室の重い鉄扉が開いた。
そこに現れたのは、三年生となった光己の姿だった。
そしてその隣には、見違えるほどに変化したギャル子。さらに、ムチムチに増量してしまった、普通女子が続く。
制服のブレザー越しからでも一目でわかる、圧倒的なグラマラスボディが3つ。
だが、一年生たちの目を引いたのは、それだけではなかった。
中央のミツキのすぐ後ろ、その身体の影に完全に隠れるようにして、ちょこんと手を繋いでいる少女が一人。3人の圧倒的な肉体の暴力を前にして、一人だけ成長が一切ない小柄な少女が静かに佇んでいる。
「紹介しよう。現在、雄英高校ヒーロー科の頂点に君臨し、最もプロに近いとされる――三年生だ。通称『ビッグフォー』」
教壇の前に堂々と並び立つトップ生徒たちの姿に、一年生の視線が集中する。
3年生の圧倒的な姿を前にして、誰もが心の中で、全く同じツッコミと――強烈な混乱を禁じ得なかった。
(……いや、ビッグフォー?)
(3人はアレな意味でもかなりのデカさだけど……あの一人は、明らかにスモールじゃね……?)
そんなサイズ差へのツッコミも束の間、一年生たちの視線は、中央に立つ光己の『肉体』へと釘付けになる。
高校3年生にして、すでに完成されてしまっているあの圧倒的な爆乳爆尻――完璧なる『爆豪ママ体型』の貫禄。
(……待て。あの先輩のあの身体、カンストしすぎだろ……)
(え? もしかして……すでにお子さんいる……? え? だから後ろのあの人と手を繋いで……いや、でも雄英高校の制服だし……さすがに現役の高校生だよな……!? え??)
一年生たちの顔に浮かんだ、あまりにも露骨な困惑と、制服という現実を前にした激しい動揺の表情を、ミツキの手を握っていた少女は見逃さなかった。
ピキ、と青筋を立てた小柄な少女が、繋いでいた手をパッと離して下級生たちに向かって思いきり指を突きつける。
「お前ら!思ってることが顔に出過ぎてんだよ!!!」
普段は『ママぁ』と光己に甘え、4人のなかでも妹的なポジションになっている控えめ女子はとにかく先輩ぶりたかった。
静粛だった教室に、彼女の凄まじい怒声が響き渡る。
その豹変ぶりに一年生たちが「ひえっ」と肩を竦め、隣にいたギャル子を楽しげに笑わせた。
「あはは! ほらほらいつものことじゃん! 1年生みんな可愛いじゃん! 三年のギャル子だよ、よろしくねー。 ねえねえ、そっちの君の個性って何? あ、そっちの君の髪型めっちゃウケるんだけど!」
ギャル子の奔放で物怖じしない挨拶が教室に響く。続いて、少し気まずそうに、しかし溢れんばかりの胸元を隠すように腕を組みながら、普通女子が控えめに一歩前に出た。
「……あ、あの、同じく三年の普通女子です。みんな、驚かせてごめんなさいね。……ほら、ミツキちゃんも、自己紹介しよう?」
「同じく三年の■■光己です。とりあえず…君たちまとめて私と戦ってみようか。」
三年生になりました。今まで明確に表記してなかったですが、控えめ女子は相場 愛美くらいのサイズ感(身長のみ)をイメージしてくれれば…