雄英高校の闇、伝説の性癖・尊厳破壊ヒーロー『ミッキー』 作:青梅子
#独占取材】新婚・爆豪夫妻の知られざる苦悩!? 幸せの絶頂に潜む「冷ややかな視線」の謎に迫る!
都内某所の撮影スタジオ。カメラのフラッシュを浴びる爆豪勝氏の表情は、どこからどう見ても幸せそのものだ。撮影の合間も、視線の先には常に最愛の妻・光己(みつき)さんの姿がある。
──まずはご結婚、本当におめでとうございます!
勝氏:「あ、ありがとうございます……っ」
──いやぁ、お幸せそうなのがこちらまで伝わってきますよ。撮影中も、ずっと奥様を目で追われていましたね。
勝氏:「ホント、幸せです。光己さんはその……すごく真っ直ぐで、綺麗で。ホント、僕にはもったいないくらいの人ですから」
照れくさそうに頭をかく勝氏。これぞ新婚、ごちそうさまです、と言いたくなるような微笑ましい光景だ。しかし、筆者は先ほどからスタジオの隅に佇む「ある存在」が気になって仕方がなかった。
あちらのソファでちょこんと座り、お菓子を美味しそうに食べている小柄な女性。どう見てもランドセルが似合う児童にしか見えない、極めて控えめな佇まいの……。
──謙遜なさらずに! それにしても、先ほどからあちらで待たれている……ええと、あのお嬢さんは?
勝氏:「あ、彼女は光己さんの学生時代からのご友人で……」
その時、ちょうど撮影の休憩に入った光己さんの元へ、控えめ女子がトコトコと小走りで駆け寄っていった。構成上、聞き逃せない言葉がスタジオに響く。
『ママー! みっちゃんママ! このクッキーおいしい!』
『こら、よそ様の前でママって呼ぶなっての! 人聞きが悪い!』
──…………。
勝史氏と筆者の間に、凍りつくような沈黙が流れる。
──…………。
勝氏:「…………」
──……失礼ですが、爆豪さん。なにか新婚生活にご不満などはお有りですか。
勝氏:「と、とんでもないです! ホント幸せで……! 毎日すごく充実してますし、光己さんの手料理も美味しくて、不満なんて本当に何一つ──」
──本当に?(筆者はそっと、レコーダーの距離を詰めた)
勝氏:「…………。……いや、その。彼女(光己)のせいじゃ、ないんです。本当に彼女のせいじゃないんですが……」
勝氏は細いフレームの眼鏡を押し上げ、深く、深いため息をついた。
──ほう。詳しく伺いましょう。
勝氏:「彼女の友人の、あの控えめ女子さんが、悪気なく光己さんのことを『ママ』って呼ぶせいで……。周囲の人から『爆豪は、あのくらいの年齢の子供がいるってことは、法的に絶対に許されない年齢の女児に手を出した、とんでもない犯罪的ロリコン男だ』と思われてるっぽくて……。最近、ご近所さんの目が本当に冷たいのが……ツライです……」
悲痛な告白だった。ただの「友人同士の独特な呼び方」が、勝氏の見た目の真面目さと相まって、最悪の誤解を生んでいたのだ。
──(筆者は無言で、彼の肩をポンと叩いた)
勝氏:「……わ、分かってくれますか、記者さん! 本当に誤解なんです! 彼女(光己)の友人の控えめ女子さんは、ただ単に光己さんのことが大好きすぎて、甘え癖で『ママ』って呼んでるだけの、光己さんの同級生の成人女性なんです! ランドセルが似合いそうなのはただの超絶な童顔なんです!」
必死に身振りを交えて弁明する勝氏。しかし、冷静に数字を見つめると、周囲が勘違いするのも無理はない。
──しかし奥様が20歳そこそこで、そのお友達が『ママ』と呼ぶ。時系列的に、あなたが十代前半の時に手を出した計算になりますからね。
勝氏:「計算しないでください! 誰も生んでないし、誰も手を出してないんです!」
勝氏はついに頭を抱えてしまった。新婚の喜びを噛み締めるはずが、理不尽な引き算によって脅かされている。
勝氏:「ホント、新婚生活はめちゃくちゃ幸せなのに、僕の社会的信用だけが毎日すり減っていくんです……。記者さん、お願いです、本当の本当に誤解なんです!! 光己さんは10代で子供なんて産んでないし、僕もそんな若気の至りなんてしてません!!」
身の潔白を証明するため、勝氏はすがるような目でこちらのレコーダーを見つめ、最後にこう懇願した。
勝氏:「記事にする時は『爆豪勝は潔白である』と赤字のデカいフォントで書いてください……!!」
爆豪勝氏の社会的信用と、ご近所の平穏が一日も早く戻ることを、編集部一同心より願ってやまない。
【編集部注:爆豪勝氏は完全に潔白です】
(取材・文:月刊ヒーロー通信編集部)