プロローグ
「......どこ...?ここ...というより...」
僕は誰?
辺りを見渡す。ここは日陰だが、少し前には晴天の空。そして、そこに浮かぶ大きな輪。
「...どうしよう。」
本当に困った。何もかもが分からない状態で、どう生きれば良いのだろうか。
そう悩んでいると...
ドカーン!
近くで爆発音がした。
「......爆発...?」
早速感じた、強い恐怖。爆発が頻発する場所なのか?巻き込まれたら?
バババババッ!
銃声まで聞こえた。最悪だ。''そんな場所''と強く感じる。
「てめぇ!邪魔だ!」
「えっ!?あっ。」
どうやら、気づかず銃撃戦の真ん中に踏み込もうとしていたらしい。
......というか、日差しが痛い。焼けるような痛みのせいで、思考が鈍る。
「す、すみません...すぐ行きますので...」
「おい、コイツよく見たらガキじゃねぇか。なんでこんなとこにいんだ?」
「なぁ、コイツ攫うってのはどうだ?」
目の前で出される恐ろしい提案に震える。
「...いいな、それ。...動くんじゃねえぞ?怪我したくなかったらな。」
足が動かない。恐怖、痛み、困惑。色々な思考が重なる。
そんな時だった。2発の銃声が響く。
銃声の後、目の前の2人が倒れる。
「誘拐を考えるなんて......はぁ。...あなた、大丈夫?」
軽やかに着地し、話しかけてくるふわふわな白髪の小柄な女性。
「えっと......は、はい...。」
「そう。なら良かった。でも...あなた、1人なの?見た感じ、10歳くらいに見えるけれど...」
10歳。自分が何者か分からない僕にとっては少し驚きの内容だった。
「...本当に大丈夫?顔色が悪いわよ...?」
...だめだ。フラフラする。日が痛い。そして頭に響くように鳴る思考、
血が飲みたい。
限界を感じ目の前の女性に倒れ込む。
「!?ちょ、ちょっと!」
咄嗟に受け止めてくれる。
...その時僕は......
首筋に噛み付いた。血を吸うために。
ちゅう...ちゅう...
「(!?この子...血を吸ってるの?)」
血を吸いながら、僕は意識を手放した。
「......気絶してる...?はぁ、どうしよう。この子。」
■
「ん......」
知らない天井だ。ふかふかのベッドだ、心地いい。
「あ、起きたのね。」
「えっと...はい。」
「心配しないで、私はゲヘナ学園1年、風紀委員所属の空崎ヒナよ。君は?」
「僕......は...」
ダメだ、名前も分からない。
「...もしかして、分からない?」
コクリと頷く
「なら、記憶喪失って所ね...」
困った表情をするヒナさん。申し訳ないな。なら...
「あ、あの...名前...付けてくれませんか...?」
ヒナさんは驚いていた。それもそうだ、人の名付けというのは、親が子にするものだから。
「...本当にいいの?」
「はい。」
「......なら。」
そう言ってヒナさんは少し考えた後に口を開いた。
「......ユウ......ってのはどう?」
「ユウ......空崎ユウ...。いい名前だと思います。」
「ならよかっ......ん...?空崎...?」
「え...っと、苗字もいると思うんですけど...」
「それはそうだけれど......」
「ダメ......ですか...?」
「いえ...ダメ...ではないわ。そうね、今日からあなたの名前は''空崎ユウ''よ。」
「はい!」
ここまで読んでいただきありがとうございます。主人公は空崎ユウ君です(見た目:10歳・中身:?)
私はssを主に書くような人なので長編は慣れていません。エミュの失敗など、どんどん言ってくださいね。