銃社会を、吸血鬼は生きる   作:MIKAZUKIN2525

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今日は短め。よろしくお願いします。




突入

 

 

 

 

 

 

 

「くぅっ……!」

 

船の速度がどんどんと上がっていく。それに伴って衝撃も増していく。

 

「目標まで残り5km!!」

 

「システム、異常ありません!」

 

ブリッジの切迫感も高まっていく。

 

箱舟まで後少し。

 

 

 

 

「はっ!…状況は!?」

 

その時、先生が意識を取り戻した。

 

「って、うおっ!揺れつっよ!!」

 

「先生!!後少しですので、耐えてくださいね!!」

 

起きてそうそう元気な先生。心配はいらないようだった。

 

 

「このまま最大速力で突進します!!」

 

「え!?これ以上出したらとんでもないことになっちゃうって!!」

 

「構いません。むしろ相手に何かされる前に突入したいところです。」

 

リンの言うとおりだ。こうやって近づいて、相手が何もしてこないとは限らない。だから相手に気づかれる前に突入すべきである。

 

「分かりました。最大出力で――!!」

 

アヤネが加速レバーをぐっと前に倒す。

 

急激な加速。何人かは立っているのでギリギリと言うレベル。

 

「距離、3000……2000……1000……まもなく衝突します!」

 

「全員、衝撃に備えてください!!」

 

リンの声と同時に、強烈な衝撃が船全体に走った。

 

「ちょっ、大丈夫なのこれ!?」

 

「皆さんご無事でしょうか。状況の報告をお願いします。」

 

落ち着きを取り戻した生徒たちが報告を始める。

 

「多次元解釈システム、問題ありません。ただ、衝突の影響で中枢システムがダメージを受けたようです。」

 

「エンジンは完全にシャットダウンしてしまって……再起動シーケンスも動きません……」

 

「メインコントロールシステムも動作不能ですね……」

 

かなり無理のある加速とその速度での衝突。問題が起きないわけもなかった。

 

「各エリアの通信もダメ……それに、演算システムもボロボロ。」

 

モニターに映し出されている船の状態はすべてが真っ赤。 

 

すると、船の外が騒がしいのを感じた。

 

「うわっ、サンクトゥムにいた敵!?こっちに向かってきてるよ!」

 

全方向から敵がぞろぞろとこの船に向かって近づいてきていた。

 

無理もない。相手にとってこの船と中の生徒たちは侵入者で、緊急事態のようなものだから。

 

「じゃあ、私たちの出番ですね!」

 

ヒガンが威勢良くそう言い放った。

 

『おじさんたちも出るよ。』

 

『な、なら私たちも守ります……!』

 

『では、こちらは私たちにお任せを。』

 

戦闘要員である対策委員会、ゲーム開発部、美食研究会も交戦の準備をする。

 

「では先生、指揮をお願いしますね。」

 

「うん、任せて。じゃあ……防衛戦、開始!!」

 

 

 

 

 

 

■

 

 

 

 

 

 

戦闘は意外にもあっさり終わった。

 

先生の指揮がすごいというのもあるが、生徒たちの士気がかなり高く、戦闘もスムーズに進んでいったのだ。

 

「敵の撃退を確認!無事、防衛に成功しました。」

 

「先生、おつかれさん〜」

 

全員が戦闘後の疲れを癒そうとした瞬間だった。

 

 

 

大きな爆発が、船内で起こった。

 

 

「ななな、なに!!?ば、爆発!!?」

 

「ば、爆発、ですか……?い、一体どこで……!?」

 

そして目の前に、黒いシロコと、ルナの姿があった。

 

「ッ!?」

 

「……やっと来たね、お父様。」

 

「……ルナ。」

 

ルナはユウとヒガンと対峙する。黒いシロコの方は対策委員会がなんとか捕らえようとしている。

 

「勘違いしないで、これはほんの挨拶。お父様たちが逃げられないように。」

 

そう言って、ルナは手榴弾をまいた。

 

「っ!手榴弾!!?」

 

対策委員会の方でも同じ事が起こったらしく、ブリッジの中では一時的に混乱に陥った。

 

 

煙が晴れ、そこに2人の姿は、無かった。

 

「……どうして。」

 

「はぁ……今ので、事態が更に悪化したわね。」

 

爆発の影響はかなり大きかった。

 

エンジニア部に状態を見てもらったが、結構ボロボロとのこと。

 

箱舟との衝突で生じた問題に、先程の爆発が追い打ちとなったようだった。

 

『ですので、今からシステムの診断とダメージ分析作業に入ります!ですが、あまり心配しないでください。根本的に直すことは不可能だとしても、再起動くらいはなんとかできるはずですから。』

 

何人かはその復旧作業の手伝いに名乗り出て、作業が始められた。

 

 

そして、ヒマリたちは先程の黒いシロコの行動から、空間跳躍シーケンスを編み出そうと画策していた。

 

 

 

「侵入はなんとか成功しましたが……今の私達は、敵の本拠地にいる状況です。いつ攻撃が始まってもおかしくありません。」

 

「だったら、さっさと叩くに限りますね。」

 

「はい。ですが、同時に船の防衛も行う必要があります。ですので、エンジニア部が復旧作業をしている間、戦闘要員の皆さんには襲撃から船を守る役割を担っていただきたいです。」

 

承諾の返事がそれぞれから出る。

 

「そして、オペレーターやシャーレには、次の作戦をお願いします。」

 

「ここからが本番かぁ……」

 

「はい。これより、私たちは――”アトラ・ハシースの箱舟”を占領し奪取します。」

 

 

 




ここまで読んで読んでいただきありがとうございます。

マジで最近忙しくて時間が取れず……

がんばりまちゅ。

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