銃社会を、吸血鬼は生きる   作:MIKAZUKIN2525

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本日もよろしくお願いします。



吸血鬼たち

 

 

 

 

 

 

 

アトラ・ハシースの箱舟占領戦が開始された。

 

作戦としてはこうだ。

 

 

箱舟内のエリアを少しずつ占領していき、最終的に管制システムを奪う。

 

そうすれば、自爆シーケンスを起動して箱舟を破壊できる。先生達の勝利だ。

 

 

外郭に位置する第1エリア、第2エリア、第3エリア。中央に位置する第4エリア。

 

先生達が今いるのは第1エリア。そこから順番に進めていく。

 

また、各エリアには”次元エンジン”が設置されていて、それを破壊することがエリアの占領となる。

 

 

 

 

 

 

■

 

 

 

 

 

 

箱舟内の通路を2つの影が高速で移動していた。

 

「ねえパパ、どうして私たちだけ別行動……?」

 

「時間がないので。先んじて他のエリアの占領に動くべきという先生の判断ですよ。……まあ、それだけ僕たちの実力を買ってくれているということですよ。」

 

2つの影。それはユウとヒガンであった。この2人だけは別行動……少しでも占領を早めるため、先のエリアに送られたのである。

 

「なるほどね。つまり、先生達は第1、第2エリアを。私たちで第3エリアに行くってことで合ってる?」

 

「合ってる。そして同時に中央の第4エリアに突入する。だからこっちも早く終わらせに行かないとね。多分、先生達はもう第1エリアが終わる頃じゃないかな。」

 

そうして進んでいるうちに、第3エリアへと到着した。

 

 

「さて……やるよ、ヒガン。」

 

「うん……合わせるね。」

 

エリア内にいる大量のロボット達。そのすべてが、2人の存在を認識した。

 

2人は武器を構える。一触即発。

 

先に動いたのは……

 

 

ユウ達だった。

 

「ッ!!」

 

素早く剣を振り抜き、ロボットの意識外から刈り取っていく。

 

「逃さない……よっ!」

 

そこに、ヒガンの超精密射撃が加わる。ユウの死角にいる敵、対処しきれない敵を撃ち抜いていく。

 

「……あれが、”次元エンジン”……」

 

巨大な装置が見える。あれを破壊することが作戦の成功条件。

 

敵の数も徐々に減りつつあり、破壊ももう目前と言えるほどだった。

 

 

 

血の弾を飛ばす。剣で切り飛ばす。銃で撃ち抜く。そして残骸が積み重なっていく。

 

 

 

2人とは思えないほど戦闘はスムーズに進んでいる。コンビネーションもバッチリで、油断も隙も全くと言っていいほどない。

 

「よし、このまま……」

 

ユウが次元エンジンに手を掛ける、その時だった。

 

「させると思う?」

 

赤い閃光が、ユウを弾いた。

 

「っ!?」

 

「さっきはあの子に無理言っちゃったし、お父様たちも来てくれたし……ちょっとは頑張らないとだめね。」

 

優雅に舞い降り、ルナが二人の前に立ちふさがった。

 

「お姉ちゃん……!」

 

「また会ったわね。……というより、今回はそっちから会いに来てくれたけど。」

 

「……」

 

「悪いですが、君に邪魔されるわけには行かない。どいてもらいます!」

 

「やってみなさい……!お父様!」

 

 

吸血鬼たちの戦いが、幕を開けた。

 

 

 

 

 

 

■

 

 

 

 

 

「ふっ!!」

 

「甘いです!!」

 

高速の近接戦闘。ユウは剣を使い、ルナは槍を使っていた。キヴォトスとは思えないほどの近接戦闘であった。

 

「……ここ!」

 

ヒガンが放った弾丸が、ルナめがけて飛んでいく。

 

……が。

 

 

「ほんと、貴女の攻撃はぬるいわね。」

 

「くっ……」

 

片手間に弾かれてしまった。

 

「よそ見ですか?ずいぶんと余裕なようで。」

 

ユウは猛攻を仕掛けていく。”私”の技術のおかげか、動き、血の操作、武器の取り回しなど、今までより向上していた。

 

その効果はちゃんとあるようで、ルナは押され気味だった。

 

「っ!強いっ……この前とは……違う……!?」

 

「託されたので。負けるわけには行きません。」

 

「どういう……っ!」

 

そして、ルナに生じた一瞬の隙。それを、2人は見逃さなかった。

 

「終わりです。」

 

「絶対に当てる!!」

 

攻撃が放たれる。

 

「ぐうっっ!!」

 

2人の攻撃は、ルナに直撃した。

 

「……やるじゃない。だけどこうしているうちにも、貴方達はピンチに陥ろうとしているって言うのにね。」

 

「何を言って……。……って!?」

 

ルナの言葉を聞いて通信を繋いだユウは、その言葉の意味をすぐに理解した。

 

 

『くっ、このままではまた……!』

 

「何事ですか!?」

 

『あっ、ユウ君!やっと繋がった!今、こっちでは大変なことに!』

 

『ユウカさん、すみません!こちらの確認をお願いします!』

 

通信の向こうでは慌ただしく動くオペレーター達の声が聞こえる。

 

「本当に何が……」

 

「……貴方達がこっちを占領している間、こっちもあの船を乗っ取っていたのよ。」

 

「!?じゃあ……」

 

「そう。あの子は貴方達の船を自爆させたわ。それに、またあのタワーを出現させてる。」

 

「くっ、それじゃここまでの全ては……!」

 

「無駄……ということね。……じゃ、私は一旦戻るわ。お父様はまだ、諦めてないでしょう?……待ってるわ。」

 

そう言って、ルナは消えた。

 

 

「クソっ!!」

 

「パパ……」

 

ユウは怒りをあらわにしながらも、先生に通信を入れた。

 

「先生、元凶は!!?」

 

『第4エリア中央!!私とシロコでそこに向かってる!!』

 

「僕も向かいます!!最高速度で!!」

 

『分かった!』

 

通信を切る。

 

「ヒガン、いまの、聞いてたよね?」

 

「……うん。私も行く。」

 

「よし。行くよ!!」

 

2人は、先生とシロコが目指す場所へ向かって走り始めた。

 

 

 

 

 

■

 

 

 

 

 

 

 

「邪魔だっ!!」

 

ユウたちは走り続けていた。ブルドーザーのように敵を轢きながら。

 

「パパ!そこを曲がった先に!!」

 

「了解!!」

 

2人は角を曲がり、管制室……”ナラム・シンの玉座”へと入った。

 

 

中には、こちらには先生とシロコ。向こうには、黒いシロコ、ルナ、そして、”先生”と呼ばれた誰かと、A.R.O.N.Aと名乗った少女が立っていた。

 

 

 

「最終決戦です、お父様。」

 

 

 

 

 




ここまで読んで読んでいただきありがとうございます。

後二話くらいかな……

この後は、ユウVSルナがメインとなります。先生達の方は原作と同じということで。

がんばりまちゅ。

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