頑張ってひねり出す。よろしくお願いします。
ある日のシャーレにて
今日も今日とて業務をこなしていたのだが……
「あの……ミカさん……」
「んー?なに?」
「これはどういった状況で……」
「ユウくん成分を補給してるんだけど?」
そう言っているミカさんはさっきからずっと僕の背中に抱きついて乗っている。
今日の当番はティーパーティーの3人で、各々割り振った業務を行っているはずなのだが……
「ミカ、そろそろ仕事に戻りたまえ。ユウも困っているよ。」
「えー、ユウくんは私とこうしていたいよね?」
セイアさんに注意されてもいつも通りのミカさん。
「えっと、出来れば残っている仕事を片付けて欲しいんですが……」
「あはは、そうだね。ミカ、仕事、しよっか?」
先生も優しく促すが……
「むー、最近はユウくんと会えてなかったからまだまだ足りないんだけど〜!」
やはり、僕から離れることはなかった。
正直、こんな状況になっている半分くらいは僕のせいだとは思う。
あのアリウスでの決戦を終えたあと、ミカさんと僕の距離感がかなり近くなった。理由は僕が白馬の王子様だからって言うけれど……にしても、近いとは思うけどね。
「あの……さすがに重いので離れてもらえると……」
「あーっ!ユウくん、私の事重いって言った!」
「す、すみません……」
うん、これは僕が悪い。ごめんなさい、ミカさん。
そうしてミカさんは離れないまま数分が経過したその時。
「ミカさんっ!!」
大きく机を叩き、ナギサさんが立ち上がった。
「な、ナギちゃん……?」
「さっきからずっとユウさんにくっついて、うらやま……じゃなくて、申し訳ないと思わないのですか!?」
まって、ナギサさん今羨ましいって言いかけてなかった…?
「そんなに羨ましいならナギちゃんもすればいいのに。」
「!?」
「ちょ、ちょっとミカさん!勝手にそんなこと言わないでください!というか、ナギサさんがするわけないじゃないですか!」
そう言って僕はナギサさんを見る。……あれ。
「……ユウさんに甘えられる絶好のチャンス……ユウさんがその程度で怒るとは考えられませんし……」
「な、ナギサさん……?」
ナギサさんがぶつぶつと呟いている。もしかして、ミカさんの言う通りにする訳じゃないよね!?
そして、ナギサさんは僕に近づいてきて……
横にちょこんと座り、頭をこちらに寄りかけた。
「!?!?!? ナギサさん!!?」
「……ミカさんばかり…ずるいです。」
……ナギサさんの本音に驚いた。いつもきっちりとして真面目に仕事に取り組む姿を見ているからこそ、そのギャップが余計に驚かせた。
腕を絡ませ、頭をすりすりとしてくる。
「やっぱりナギちゃんもユウくんに甘えたかったんだね。」
ミカさんの方も余計強く体を押し当ててくる。……柔らかい。
って!何とかしないと!
「せ、セイアさん……助けてください……」
ということで、1番まともなセイアさんに助けを求める。
「ふむ……」
少しの間。セイアさんは立ち上がる。
僕に近づき……
膝に頭を乗せた。
「では、私も甘えるとしようか。」
「!!????」
嘘でしょ……あのセイアさんまで……
「2人にしているのに、私はダメとは言わないだろう?」
「そうですけど……」
そして、セイアさんは眠ろうとする。
「せ、先生……」
「いやー、仕事が忙しいなぁ……」
終わった……
その後、僕は3人の為されるがままだった。
ミカさんはずっと胸を押し当ててくるし、ナギサさんは頭をすりすりと心地よさそうに擦り当ててきて、セイアさんは尻尾を僕にぽすぽすと当てながら膝枕で眠そうにしている。
「(困ったなぁ……)」
身動きひとつ取れず、仕事も進められない。かといって、勇気を出してくれたナギサさんや、ほぼ眠っているセイアさんの邪魔をしたくないという気持ちがある。
「(……まあ、たまにはいいですか。)」
僕は、静かに目を閉じた。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
今日もかなり短かったですが、何とか投稿ということで。本編の再開は土曜日辺りを予定してます。よろしくお願いします。